隣で微笑む
いつも
心を掻き毟り
時には
優しく包む様
痛みを伴うが
快感も
どうしても逃れない
死という友
大型ショッピングセンターの
トイレでは制服の女子高校生がお化粧をなおしている
口笛をふきながら
占領している鏡を
だれもなにも言わない
私はその前を足をひきずりながら歩いた
白い顔をして歩 ....
ぽたり
心の壁の左下の
しみったれた蛇口は
しまりが悪くて
思い出したように
言葉が滴り落ちる
気紛れに
小さな器で受け止めて
液晶の畑に撒いてみるけれど
発芽するのは
....
カッターの薄い刃を腕に当てて
林檎の皮剥きみたいな技で
赤い血を見れば生きた心地する
人に優しくできない私も
同じ赤い血が流れていること
誰かが反対をしたとしても
少しは誇りに思ってい ....
棘の生えた心だ
もう、侵食されて、棘の生えた魂へ
伸びた棘を削るのは 友人
伸びた棘を取るのは 嫁
伸びた棘を刈るのは 母
周りの人に支えられる若い介護
情けな ....
ミルクが甘いのは
優しさが 詰まっているからかな
ちょっと 胃が キリキリと痛む日も
何となく 柔らかなイメージで
喉を 潤して くれるから
赤ん坊を抱くと
いつだって ミルクのに ....
○「矛盾」
言葉と言葉は
矛盾してないが
言葉と行動は
矛盾している
○「地域のボス」
実力がないのに
威張りたがや
頭を下げて寄っていけば
家来とみなされて
どんどん使われる ....
ドガの踊り子を見て居ると
追放された頃を思い出す
わははと笑い飛ばせない過去は
角地にある自宅を自覚した
事もない過去と共に
ドガの絵の踊り子の突きが
飛んで来るような気を私にさせる
ス ....
夜を
飛んでいく大きな鳥を
始祖鳥、
と呼んだのは君だったか
そしてそれを呼び慣らしたのは
僕だったか
手を振ったのは僕だったか
振り払おうと強くあげたのは
君だったか
....
なやみがひとつもなさそうなセンスで、
女は笑うんだ。
冷たくさえみえる
冴え冴えとしたシャフト立ちの
ゴーガンフソンな片頬笑み。
まるでたった1枚のアニメのセル画のよ ....
欲しいものは欲しい
なんとしても欲しい
どんなことをしても欲しい
誰かを傷つけるようなことがあっても欲しい
かもしれない
欲しがらないようにはならない
欲しくってないものねだりまでする ....
俺の無機質を食う
お前の無機質を食う
俺の無機質はスイートで
お前の無機質はデリートだ
俺は気に入らないものには手も付けないが
お前はまずいものでも残せない性分だ
ずっとそうだった ....
佐川くんが
また不起訴になった
佐川くんは
人肉食事件に始まって
汚職事件も
公文書改竄事件も
何もかも不起訴だ
ぜーんぶ不起訴だ
それなのに
佐川くんを
糾弾するだけ糾弾した ....
まぶたの裏で
闇がモクモク
幼少時代の
夜のモクモク
闇が闇でない
暗がりの中
朝は遠く
眠りは祈り
黙々と進む
イニシエーション
夢中へ入る
最後の ....
屍の歩行
眼孔虚ろな屍の歩行
背に虹のような色とりどりの傷
水蒸気の中で何も呟かないままに
解れた縫い目で足跡は塞がっていた
火は酔拳のように揺らめいている
消えるまで眼孔を落葉のよ ....
窓の外で雨が降った時に
洗濯物を家の中にしまう
良い子じゃなかったことを思い出す
買い物帰りのママを待つ間
赤信号を見落とさないように
小さな体を曲げて祈った
こんな気持ちを抱える ....
舌に絡まる火酒のような色恋沙汰には もう飽いた
冷えたその肩 ぬくい翼で癒やしたい そう思うのさ
舌に絡まる恨み言なら くちうつされてもかまわない
笑い飛ばして耀く君を わたしの翼で孵すのさ
貴女は
手の届かない高い処に咲く花だった
わたしは貴女を見上げて
その美しさにため息していた
そしてその先の空を見上げて
雨が降るように祈っていた
貴女が枯れてしま ....
名も知れぬ小さな花が咲くのを大都会の何処かで見る
忘れていたことに気づく
勝ったものに与える言葉ではなく
負けたものに贈る言葉を
努力は嘘をつかないという言葉に
いつも裏切り続けられ ....
おばあちゃんには
今日のことも昨日のことも
おんなじイチペイジ
去年のこともずっと前のことも
さっきとおなじ場所にあるの
さがしてるいつもね
あったのにねって
ここにおいたのにね ....
二人だけの休日という貴重な一房の葡萄の果実を、ビリヤードの
褐色矮星として分かち合う。果実は混沌と混乱の銀河を巡って軌
道の覚束ない彗星となり、沈黙の時間を巡って遂には規則正しい
乱軌道の惑星と ....
無責任 無計画に人は産み生まれてくる
父は初め父ではなく
母は初めから母である
境界線があるようだ
個でありながら個を生む
どちらにも言える事なのに
境界線があるようだ
母は初めから母で ....
生きている価値のある人間ってのが居るらしい
総人口 約74億の中にそれは居るらしい
その数は1割にも満たなくて
残りの人間は害悪なんだそうだ
ただ、それを決めている人達はその1割に含まれて居な ....
窓の線上に蒼い列車の
君がそっと人差し指を置いた
あの時の僕の血の脈を君は
どこまで憶えててくれる
雨が止まないよ
ドアを叩いて埃でむせる
布と布の隙間に君との約束
するどい痛みを僕 ....
人間が嫌いです
人の気持ちが分からないから
何が正解ですか?
何が問題ですか?
何も言わないくせに正解を要求して
何も言わないくせに不正解だと罵る
ああぁ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ ....
私が知りたいのは常に一つのこと
あなたが哀しみを哀しむとき
遠いどこかで雨はブルース
青い道に波が響いて
ぬぐう頬にはあかねさす
ライトは一定の冷たさで照らす
誰かの血を
誰かの非を
....
「果てに」
苦しい思いをしているのは錯覚かもしれないと思うことがあるけれど実際痛みを感じるし精神的な辛さもある
時間が解決してくれるなら良いがそんなことばかりでもないしどうにもならず何もで ....
ふっているのに
ふっていないとあなたが言うのなら
ふってはいないのだろう
あめは濡らすばかりではないから
あなたと私に
ただ触れてゆくあめもゆるそう
白い太ももを撫でたい
あなたと触れ合ったのは時差のせい
気付かずにいれば声を掛けるから応える
幻とは過去のこと
アルミホイルに包み込まれた野菜
少食とか以前に今日は何も食べない
骨と皮 ....
もうじきサッカーW杯が始まる
「Wカップ、憧れるなあ・・・」と
Aカップの妻に当て付けるように
言ってみても
どうやら本人は気付いていない
ところでW杯と言えば
アルゼン"チ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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