しつこい雨が降る
とても心にまとわりつく
しつこい雨が
鮮度をあげて朝を過ごしたい
じぶんの好きな香りを
部屋中に満たして
ベッドから飛び起きて
シャキッとしたい
初 ....
ともかくも
生きていた
生きていた
それだけで
奇跡的で
満点で
老政治家の言っている
「貴様、なぜまだ生きている」と
それだけで
飯がうまいというものだ
人が海から出たのは
津波によって
陸に取り残されたからで
絶望から出発して
サバイバルを続けて進化した
僕はこの仮説を信じている
海にずっといれば
水に困らないし塩にも困らない
台 ....
ふいに聞こえた浜省の曲
つけっぱなしにしていたテレビからだ
こういう時
音楽と記憶は切り離し難いとつくづく思う
もうすぐ誕生日だから
呼びかけてきたのかな
そん ....
嘘を吐くな
正直に生きろ
と親から言われてきたけれど
詩の中では
ウソついてもいいよね
だって気持ちはほんとうだから
ウソみたいな詩の中に
....
機械仕掛けの月が
地球上を監視する
人間に支配された月
馬はAI搭載の義足をつけられ
プログラミングどおりの
目的地へ走らされた
爆弾を背負って
馬が爆ぜる前に
爆弾を取り除くには
....
へつらいと驕り
超回復
なぜなら自らの死と宇宙の圧倒とを知っている
みただけで幸福を感じられる形
苦しみをうつして折半する
蒸留した結晶
刻印された信仰の痕跡
他人の戦場と異邦人
壊れ ....
頭もたげる眠り草
脈動する脳髄に
何時しか宿る想念の
絶えず木霊し告知する
墳墓を共にひっくり返せと
☆
五月雨の
ふるふるふるへる
撹乱の 宇宙乳房よ
....
不条理に人の思惑が錯綜するこの世の中
一条の信念が闇を打ち払い正しき道標を指し示してゆく
もし僕に勇気があれば
明けない夜に光を呼び覚まして荒れ狂う波でさえ鎮めてみせるのに
幾度、僕の ....
突如降り出した雨
壽から溢れる雫
濡れて鮮やかな緑陽樹の緑
ランドセルを背負った小学生がピンクの傘を揺らしながら走り去る
大人たちは皆浮かぬ顔して傘を差しながら通り過ぎてゆく
これもそれ ....
イッショウケンメイハタライテイル
ミヲコニシテハタライテイル
フセッセイモセズ
タダマジメニコツコツト
ソノヒヲケンメイニイキテイル
ユビヲササレワラワレナガラ
バトウサレフミヅケニサレナ ....
暗い路が溢れ、呻く
常夜灯は所狭しと並び
終わりのない苦しみを今まさに
人工知能が太陽のエネルギーを吸い尽くす
死にたくないから、人は死脳、私濃、子囊、シノウ
真っ赤に染まった海が波打つ ....
学校の帰りに、駅のホームで電車が来るのを待っていると、女子学生が二人、しゃべりながら階段を下りてきた。ぼくが腰かけてたベンチに、一つ空けて並んで坐った。「こんど、太宰治が立命に講演しに来るねんて」「そ ....
ハローマイケル、地下鉄はあっちだよ
助けていきたいと思いま〜す!
拡声器で叫ばれてもノーサンキュー
5号車3番ドアに寄りかかって蛇になる
鱗が人恋しそうに震えている
暖めて抱きしめる、移動時 ....
雲はちゃんと横に流れる
薄く青い大空はその姿をみおろしている
手軽になれるように
ミックスな感情をカットして
美味しい時間を手に入れるのも
白い品と呼んでもいいのかも
....
あたしの目
ざらざらなの 夜風
くれないの うらかなしげな
からからと たびびとのあしおと
ぐるぐると 眠り果てた 子ども
死にたがり 空 鳥はただ飛ぶ
うるさいの さざめくすべて
....
水のように眠った
連続する穏やかな
体液の水面
幾つかの色を見つけては
金属の味にしたがって
溶けていく
あなたが寒がるから
手袋とマフラーを買った
行く所がある訳でもないのに ....
座り仕事で
神経痛になった 街は
賑わう 今日も
選挙運動で人が溢れる
何をするにしても
時は流れた 親といても
そしてどこにいても
歳を僕はとったものだった
荒川の ....
美味しいものを食べに行こうなんて
頬笑みながらきみは言った
もうすぐ別れてしまうのに
多分ぼくたちは一番親しい友達になるだろう
残された想い出たちが五月の風に飛んでゆく
あの頃は流れ星を ....
変更されたシフト、そんなゆーうつな曇り空のしたでの、とてもぎこちのない板ばさみ、汚れたアスファルトに高圧洗浄機をかけて、どろみずをワイパーでひたすらに掻きだしてゆく、気楽かつとても気のりしない土よう日 ....
鳩をみませんでしたか
おだやかな嘴に
なぞめきひかる胸毛
むくつけき気性は
あるべきようにあるかたちへ
にぎれば扱いやすいよう
手間でも水もそそげます
あれのあるかぎり
安泰でいられる ....
変わらない田舎に帰省したような
田水がキラキラと輝く豊かさの景色が
目に染みる
人は変化を嫌う生き物だが
10年経てば
思想や哲学は成長という変化を遂げる
随分と丸くなった
角が ....
鋭利な刃物が頸動脈に狙いをつけている、極彩色の夢を見た朝は、初めにそこが天国なのか現実なのか確かめることから始まる、天国ならラッキーって思うし現実ならウンザリする、でも未来があるのはいつだって現実 ....
夜は不思議
友達の何気ない一言が気になって不安な夜
テスト期間終わってリラックスする夜
親とケンカしてムカムカする夜
あいつの横顔が思い浮かんで離れない夜
....
・絶望よ、低く嗤うがいい、例の皮肉な物言いで、全てを台無しにするがいい
・暗然と、失望と、落胆と、そして無力感
・とうとう私を墓場に追いやったな
・私の腕も、脚も、もはや動かない ....
この痛みは
この苦しみは
いつ終わるのだろうか
どんな心に沁みる音楽も
僕の為だけにあるわけではなかった
もうどんな言葉も
僕の心を救うには無意味であった
僕は世界でただ一人、一 ....
日々目まぐるしい日常
新しいトピックまた登場
SNSは川の流れより早い
今放った言葉も濁流にのまれてゆく
なんでもバズったものが
リアルを追い越してるから
もはや何が本当かわからない
....
うっとりと
しずか
しずみこむ
たましい
たたみ
しんしんしん
光の柱廊の
伸びる伸びる
猛スピードで
奥へ奥へと
逆流する時間の
未来未知 ....
君は明日とこれからを生きて行ける
私は昨日とこれまでを生きて行ける
お互いに今が終われば
もうすれ違うだけ
君は終わらない時間の中を生きて
私はもう終わった時間を生きて行く
私は君が羨まし ....
節分
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
遠ざかるのは
誰の声 時の足音
ご飯
一人分の 米を研ぐ
冬の大三角
溢れそうな乳白の光
こーひーぶれいく
ですね
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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