ルーズにこんがらがって
筆箱は本棚の二段目
トローチはテレビの下のラック
レターセットは引き出しに
昨日の夢は枕カバーと
洗濯籠のなかで眠っている
「明日も雨」と天気予報
家を揺らす ....
高速が通行止めになると下道に車があふれた
あふれたというより詰まって滞った
会社のまえの普段こまない道までが車車車だ
命にかかわる雨だとか
雨で死ぬために生まれてきた訳では ....
初恋に魂をとられていた
急に走り出したら
慣性の法則が降ってくる
大雨が小休止したあとに
虫の音がしている
生きて潜んでいたんだね
平成のうちに死刑を執行したか ....
マコガレイのような夜だな、と言うので、適当に相槌を打っていると、まったくそのような夜が坂下から這い上がってきて、一帯はみるみるうちに水浸しになり、頭の上では海星が暗い血の色をして、あるいはそれが死神の ....
全部流してく 流れてく
感情 いのち モノ あたし
すべて止まる
無力さ
神の采配
もやがかかって目が見えなくなる
けど聴こえる泣いている音、気配
赤く光るカフェのライトが沈 ....
電気ショックで
ほんの一瞬
まともになったかと
思いきや
次の瞬間絶命している
壮絶な死に方を
自称詩人に望むのだが
そんな低確率を射止めるほど
特別な存在ではないから
奴等は自称詩 ....
家一軒だけが消えた場所は
真四角く切り取られたかのようで
三方は静かな住居に囲まれている
そしてさらに、後ろは山脈
この沈黙は三方どの面も硬直しているからだ
街灯は影を作れども
この場所に ....
寂しい夜も、悲しい夜も、眠れない夜もあるけれど、夜がなくなればいいなんて思わない。
だって夜がなかったら、空でたくさんの星が瞬いていることに、気付けなかっただろうから。
遠くにも光があることを、世 ....
白いそよ風が
天まで届く
その間に割れた
空気の音が
鈴と重なって
リンリンと鳴る
透明な自傷行為
のように
ガラスの体を
傷付けながら
あなたは何を
刻んでいるのか
....
大きな手を
広げて
迎えてくれる
夏の雲と
緑に溢れた
夏模様。
夏色をにぎりしめて
笑いあったり
ふざけあって
波しぶきのように
弾ける
....
小さな情熱が冷めないように
有能なプレゼント選びたくて
迷うことがたくさんあるから
都会の森はネオンで出来ている
いらっしゃいませと聞き取りにくい
店員の声は遥か遠くの
母国語をしゃべ ....
それは雨の手触り
あたたかく
なめらか それでいて
素早く染み込んでいく
やさしい悪意
油断しているうちに
張りつき
腐らせていた
雨
洗い落としてくれると思った
蕾のうち ....
たまに夢に出てくる居酒屋があって、さっきもそこに行ってきたところ。大勢の手品師が町外れのソーラーパネル建設について話す中、自分はうつむきながら卓子を拭いている。あそこには昔からきれいな花畑があって、う ....
生野菜を黙々と食べる
何もかけないで
ひとときは草食の動物になった気分で
ファミレスの外には降る雨
濡れる草原を見つめるような眼で
心につきまとうさびしさを一緒に連れながら
サラダ ....
朝の職場には苦い光が満ちている
クーラーだけが職場を奏でる音楽だ
夢も幻もどこかに隠れていそう
何もかも柔らかく統合され
一日を彫り上げようとしている
朝の職場には清潔な真実がある
パ ....
明後日にはたくさんの絶望とたくさんの奇跡がある
明日に何が起こるか分からないんだよ、当たり前さ
そのさらに明日なんだから
明後日をどうにかできるなんて
とてもおこがましいよ、君
泣きたい ....
子供が飢えた狼は好きなら保父にはなるな言いました
切り刻むのがジャックは好きなら外科医になるな
言いました
歌うのが好きならばカナリアは歌手にはなるな篭の中で
言いました或いは鳴きました
不 ....
あなたが笑顔でいてくれてることに
ありがとう。
今日もこうして
生かされてることに「ありがとう。」
今日も「感謝」ができることに
ありがとう。
今日の風に乗って
....
笑顔を作る
今日も笑顔を作ります
どんどんつくる
何があっても
とりあえず
笑顔を作る
悔しくたって
みじめだって
傷ついたって
イライラしたって
笑顔を作る
ものすごい嘘つき ....
いい大きさの箱の中にかぶと虫を詰める仕事をしている。それは静かな夜明けから始まり、広い屋敷の片隅の部屋でたんたんと続けられる。まれに庭から吹き通る風にあおられて、箱が倒れて中身がこぼれてしまうが、また ....
140文字なんかじゃ語りきれない何かを
ありったけ全部ぶちこんで叩きつけてみろよ
からっぽのままで終わった
生乾きの青春みたいな10代も
何通りもの終わらせ方を
シミュレーションするだけ ....
怒りよりも先に
懐かしさを
感じてしまった!
守護、天使。東から陽子が差してくる。
宇宙、素粒子。静謐な数学が始まる。
絶対、相対。善悪の幽体みたい。
かたい、らたい、パウロ、
仏、かくかたりきが、かたくりこ。
あくび、しゃっくり、 ....
もう忘れてしまうかもしれないから
書こう
今すぐ書こう
心は自在に滑空し
とどまることを知らない
体はこんなでも
心は自由
だから
生きたい
もっと生きたい
歌声重ねて
歌声重ね ....
いくつものこころの事件や
からだの変化
霊的なからくりがまわっている
説教するようなおじさんに
なるなんて
少年のころ思いもしなかった
ちいさな権力に
あ ....
星をちりばめた部屋で
丸くて大きな月と猫
すべてが金色で
すべてが愛しくて
やさしくせつなく光る
いつも心のどこかにある
優 ....
曇天の南のそらが
白くあかるい
側溝をながれゆく雨
希望に追いタッチ
うえからした
自然界の摂理がゆるさない
ゆるしている
曇天の南のそらが
白 ....
「もう大丈夫だよ」
心無い言葉や行動で受けたあらゆる痛みや悲しみを今ここで
全て洗い落として行こう
あなたは誰にも傷付けられてはいけない
あなたは誰にも自由を奪われてはいけない
....
俺はジャイロだ
ワルプルギスを統べる
かいぶつどもの王だ
人間は性悪説だ
俺は全てをねじ伏せて引き千 ....
束ねられた紐は縛られてどれか解らず
お前はアホか
あないな所にアタックかけるだけ無駄やで
あんなぁ
ああいうとことかはなぁ
もう決まってるんや
じゃなきゃ何の為に落ちてきた奴を雇ってる ....
988 989 990 991 992 993 994 995 996 997 998 999 1000 1001 1002 1003 1004 1005 1006 1007 1008 1009 1010 1011 1012 1013 1014 1015 1016 1017 1018 1019 1020 1021 1022 1023 1024 1025 1026 1027 1028
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