それは、思わず気を失うほどの雪の吹きだまり。──いや、光の吹きだまりであるのか。白色光の一色のなかに、世界の半透明の「真髄」のような幽霊が立ち並ぶ。200mも行けば次の幽霊に出会える……。一人に触れ ....
君が君らしく居るコト
それが私にとってなりより好きなトコロ
オトコらしいだとか
オンナらしいとか
そんなのはカンケイない
ただ君は君らしくいさえすれば
それでいい
自分の目標を持って ....
運命の歯車のように廻る車輪
ギシギシと音を立てて銀色の自転車を走らせた
僕の頭の中はただ金の事ばかり
〝ムダ使イナンカ、シナキャ良カッタ〟
そればかりがまるで僕を責めるかのように鋭く突き刺 ....
あの時
のぼくは何を思っていたのだろう
色欲にまみれて本性をうしなっていた
いまは瀬戸内寂聴さながらに煩悩即菩提を受け入れた
香を焚き
灯を点し
経を読み華を散らし
鐘を鳴らし
生 ....
空が灼け落ちた跡に残る鳥影は
もはや輪郭ではなく黒曜石の断面であった
そこに指をあてると微かに温度があり
それを痛みと呼んでも差し支えないと思った
喉奥に残る違和感は
言葉の幼生が死に絶え ....
蓮の土を変える
去年の濡れた泥から蓮を取り出して
腰気をつけて
遠くに雲が見えて
大きくて元気の良さそうな蓮の根を
選んで 選んで 腰に気をつけて
泥を洗って
....
それは、ルート4からもルート66からも離れたところにある。もとよりこの国では、ヒッピー文化など無用の存在であるのだが、墓畔には花園すらもなく、23段の石段が地上とこの霊園とを隔絶している。代理で来た ....
私はあなたに
泥のような愛を浴びせ続けている
いまも それでも
ものともせず 輝いて
あなたが 愛を
ものともせず
立ってもいない
泳いでもいない
ふらふらと揺蕩っている
....
とほひ日の思ひ出
未来未知から波打ち
到来するその時に 、
もうクスリは効かない
自らが薬にならなければ
白目が灰色に染まりはじめる
黒目が必死に見つめるもの
白目を穢して
黒目に映る暴力の影
白目は不安から恐怖へ
黒目がきらりと光る
白目は恐怖から絶望へ
黒目が執拗に見つめるもの
白目が ....
情けなくも迷うのか、それとも、情けとともにあえて
迷うのか、とりあえず、抒情とともに迷うということ
にしておこうか。情迷という態度を貫いてみる、人は
常に迷いとともにある存在であり抒情とは人にと ....
○「説明」
人に説明できないことは
やらない
ようにすれば
道を踏み外すことはないだろう
○「眠れぬ夜」
オンラインゲーム
SNS
ユーチューブ
眠れぬ夜はつづく
○「人生 ....
狂った国土で正気を保つのはむつかしい
猫なで声が
泥で出来た人形たちを踊らせ
盲いた人たちが
拍手喝采する枯野のアンフィテアトルム
野糞を始末するトイレは
すぐに壊れた
だれもが
口か ....
さまざまに貝殻の散らばる海の──足を思わず切ってしまいそうな──四度の和音によって、微分されていく空、空の空。面ではなくて、線の空が垂直に海に降りてくるところの光を、掌に押しとどめてつかまえなければ ....
色彩の無いまだ
生物未満のものが
漂う原始のような海で
わたしは風の匂いを嗅いだ
ここにいる理由を
誰が説明できるだろう
ここにいる意味を
誰が否定できるだろう
ざわめく孤 ....
舌舐めずりのおおかみ
赤ずきんちゃんを狙ってる
憂いに満ちた眼差しでため息ばかりつく可愛仔ちゃんの
薬指の呪縛が解き放たれるのを今か今かと待ちわびている
耳元に甘く囁きながら何気ないしぐさ ....
君の写真に何度も何度も語りかける
〝好きだよ、好きだよ〟と
偽りのないコトバ
愛に偽りなんかないんだ、きっと
君の前を通り過ぎた女性(ヒト)だって
真剣なキモチで君と向き合ったに違いない ....
まるで待ってましたといわんばかりに
横殴りの雨が僕の肌を情け容赦なく突き刺してゆく
我が身をかばうように頭の上を両手で押さえ
出来るだけ速足で歩こうとするのに
脚が絡まって思うように巧く前 ....
雨が小説を書き上げる前に僕は姿を消した
左巻きに回る星に飛び乗って
地続きの空を眺む
死者のあしおと散るこえの
花息吹だき{ルビ御霊=みたま}ふる
{ルビ永久=とわ}をかぎりと{ルビ去年=こぞ}を問う
晴れるや明日は靴飛ばし
あまどい伝うなみだかな
死者の舞う 、
生者の歩む、
途を照らして
逝く生く
ヒカリ
▽
あなたの
なかに
はいった
ときとても
あったかかった
△
背景に退き
ながら拝啓と ....
失って初めて気づいた
あなたが同じ言葉を話す“仲間”だったのだと
ねぇ、あなた
どこに行ってしまったの?
ねぇ、さよならくらい
告げてってよ
ねぇ、戻ってきて?
とても寂しい ....
未来の息吹
世界が集う光の舞台
裏には金や政治の影ちらつく
光と影 斑らの土壌に
夢の種
技術の花
木造鉄筋の森の中
文化の橋を渡ってみよう
地球の鼓動
共に刻み
希望の地図を描き ....
ダブダブに ダブる 輪郭
君はどこ?どこ?どこ?どこに?
瞳孔に刺す花
多重輪郭
私はここにいるよ
ダブダブダブダブダブる 輪郭
指先からほどけ合って
唇で舌で触れて
触れてい ....
紅の葉々の揺れに揺れ
或るもの或るもの
余りにありあり
在り始め 、
光響いて響く光
著作権について
昔から著作権について長いこと語ってきたけど、そろそろ終わりにしようかと思います。なのでこのテーマについては今はもっとも危険な立ち位置にいる私たちを折り込み終止符としましょうよ。
....
春のだるさ
それは、
周りのテンションの高さ
家族連れ、カップル
一族郎党引き連れてのそぞろ歩きと
それを通りすがりにチラ見して
俯く独り身の我、ポケ手して早歩き
春のだるさ
それ ....
ウイスキー
ウイスキー
ナンシー
ウイスキー
白
黒
赤
青
紫
濁り
エビス
赤星
スーパードライ
....
○「若さとは」
夢を追いかける気持ちがあるということ
○「無自覚な悪」
無関心
放任
無知
無理解
○「心の問題」
金だけでは解決しない
○「強さとは」
強さとは
力 ....
「子供」
たいせつなこと
あたたかなこと
まいにちのご飯のようなこと
さびしくなったときに思いだす、
いとこの飼っていたくろねこのこと
インコにえさやりしたこと
はらぺこで原っぱをか ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
0.54sec.