なぜ君が笑うのか
分からないから僕は切ない
君と見た夕日を思い出せない僕には
君を見つめる資格は無いのかもしれない
だから僕は架空の夕日をつくり
架空の許しを高利で借りる
朝日が昇る交 ....
ねぇ、インターネット。君がそんなに悪いだけのやつじゃないことを、僕は知っているよ。
君がみせてくれた優しさや楽しさを、僕は忘れちゃいない。忘れるもんか。
君がいなかったら、僕は今とは全然違う僕にな ....
海にしずむ夕日が見たいと
思いつくままの終着
さびれた干潟の防波堤に
ぶら下がった
足と あし
秋の薄い日なたに
両手をついたコンクリートは温む
(私のつま先は冷たく)
....
あんなに輝いてたあなたの笑顔が
徐々にぼやけていく
あんなに心地よかったあなたの声が
段々小さくなる
あんなに締め付けられたあなたの言葉が
遠ざかっていく
それ ....
自転車で二人乗り
映画みたいには
うまくいかなくて
悔しそうに降りた
男の子の肩を
女の子が押さえる
数秒間の
無造作な仕草が
優しく見えて
きっと人は
寄りかかりたく ....
ラーメン
ソーメン
風信子(ヒヤシンス)
漆黒の羽を広げ
詳しく私の望まれない欲を
聞かせてよ
『バサバサ』と
言いたかったのでしょう?
曇りの空からは
希望のひとかけらも作られないから
誰にも抱きしめられず ....
心を研ぎ澄まし
硬く
固く
堅い
爆弾のような石 / 意思 を
ここに置いてみよう
少し離れて見ていると
バンッと
爆発しないかな
丸い石
角張った石
欠けた石
....
○「男と女」
男は未来志向
これもしたい!
あれもしたい!
女は思い出志向
これもあった!
あれもあった!
○「国会議員の先生方へ」
人柄が信頼できない人に
国の舵取りを任せられ ....
紅い服
グレーのスカート
緑の荒野
社会的なこととセックス
腕立て伏せの回数だけ距離をおく
首にまわした手
したいのにさせてくれない
運転中くちにふくんでくれ ....
私は聴衆の前で演説をしていた。党の偉大さについて語ると聴衆は喝采を送って来た。党の綱領に従順であれと説くと聴衆は感激した。だが私の言いたいことはそれだけではない。私はもっと人間の本質について語 ....
春は花で彩られ
夏は太陽で焼けつき
秋が九月の雨ではじまる
酷暑で疲れた体に
適度な気温と湿り気が
気持ちよい
夏の暑さで狂った自律神経が
正常に戻っ ....
ファーラウェイ
とおい窓
ゆくりなく手を
のばしてみても
わきあがらない
とまどいやあこがれ
ゆくえも知らない
ここはほんとうに
大海原なのかな
....
もはや何のための投薬かも分からず
もはや若返ることも老いることもなく
薄っぺらい岩の航海日誌に日々刻む
もはや何光年先で何光年来たかも分からぬ
次には何に生まれ変わりたいとか
憂鬱が晴れたら ....
おまえの
ショボ~い人生で
何が起きようと
俺を含めた他人には
どうでもいいことだ
もっと言うと
おまえが明日
轢死しようが
縊死しようが
犬に食われ死しようが
まったくもって ....
もう一年になる。トラックが子供をはねて今もそこに白い花が供えてある。途切れずに誰かが、たぶん遺族だと思うが替えていて、そこだけいつも瑞々しい気配が漂っている。夜暗くても甘い香りがして花が供えられている ....
おびとけでらのかえりみち
やまのべぼんちさつきばれ
すいでんわかほわたるかぜ
あぜのはなつみかえりみち
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1.のぎへ ....
いつぽんの川がながれてゐる。
川べりの道は夏枯れた草に覆はれてゐる。
川はゆつたりと蛇行して その先はうつすらと 野のはてにきえ
太古の記憶へとつづいてゐる と村びとたち ....
門のところに出してある資源回収用の
古新聞が雨で濡れているので
ワイフが僕にいった
「新聞が雨で濡れているよ」
「いいんだよ」というと
いつもの「何でえ?」が返ってきた
「そう書いてあるか ....
そうか
おまえもひかりが好きかあ
すりガラスのむこうに
みつけたよ
そうかヤモリくん
おまえもひかりが好きなんかあ
かなしむことはないじゃないんだよ
わか ....
笑わない顔が幾つもあった
ヒトの首から上に
忙しなく時間が動くから
私も
焦るよ
遅刻しないように
取り残されて自分を見失わないように
笑えない日々が続いている
私の手足も疲れ ....
生活には潤いが必要だったことについて
少しばかり語りたい
たとえば
星星や月に照らされて浅い川面に映える
逆さまになった細ながい樹木のような体幹も
おだやかな夜風に棚引くその黒々とした頭髪の ....
時に覆い隠されたギヤマンが灰の底の火種のような声で歌をうたっているころ、脱皮した蛇の皮のような感情でジェニーは横たわっていた、道端で調子のいい男から買ったドラッグはひどいシロモノでトリップというよ ....
明るい昼間に歩く僕の内臓は重い
死と夢がいっぱいに詰まった袋を持たされて
パトカーの脇を過ぎていく
残像を曳いて
どこまでも行けると信じている
誰が無理と言おうとも
自分でさえ思いもよらぬ ....
ひらかれたことばたち。
いみからすこし、とおくでひかる。
ひとのあたまのうえを、ひらひらとまう。
かんじをすてて、かくことで、
かんじのないぶんを、よむことで、
かんじられるなにかが、あ ....
どうしたって
自分の事が嫌いで
何度も自分を自分で殺しました
妄想のなかで
嫌いな自分を馬鹿にする人も嫌いで
何度も色んな人を殺しました
妄想のなかで
何度も ....
砂浜が元気をうしない
青い秋の影がかたまる
あの麦わら帽子はどこ
時代のむこうか
記憶のむこうか
麦わらベイビー
エントロピーが騒ぎ出す
夏に逆流する宇宙 ....
あと5パーセントの充電しか残っていない
ひび割れたコンクリート 立ち上がってかけらを蹴る
飲み干したあとのペットボトルをつまんで
頭の中で流れていた曲を口ずさむ
壊れたごみステーションに群がる ....
花壇のバラが等しくぜんぶ枯れている庭をとおって、
先生のところにいく
真っ白な部屋、錆び付いてる壁
先生はいつもと同じように
へらへら笑って私に話しかける(おそらく急速にバカにしている)
「 ....
赤い線が
皮膚の上に浮かび上がる
今朝
バラのとげが作った傷が
今
わたしのからだの中の
赤いこびとたちが
あたふたと
いっせいに傷をめざして
走っていることだろう
猫を飼 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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