ゴミで埋もれた場所にしか
居場所を見つけられない僕らが
月面探索隊に選ばれた
四人で集まるなんて久しいな
四人が一つもってたナイフ
明日、雨降ったらもうやめよーぜ
全くクソみたいな ....
○「酸欠」
大都市東京は
酸素が薄かった
たくさんの人と車で
酸素が不足していた
田舎に帰ってきて
新鮮な酸素を十分に吸える幸せを
改めて感じた
○「横顔」
女の本性は
横顔に ....
空を横切るシャボン玉に映る
街は水槽の墓場みたいな
プランクトンを浮かべた光だ
高層ビルが歪んで見えるから
手が届いたらタイムカードを押して
ブランコを漕ぐ時間が欲しいな
腕時計の ....
やあ ちゃんとした挨拶から始めたいところだけど
今は時間がない
とりあえずポケットの中の物を出してくれ
いや 小銭だけでいい
水を買いたいんだ
やっと落ち着いた
とんでもなくのどが ....
ある日ふと撮った
何気ない景色が、何気ない仕草が
急にかけがえのない思い出になる
いつでも手の届く場所にあったそれらが
いつの日か手の届かない場所へ行ってしまう
そんなことは知ら ....
どうしても息は吐かなくてはならない
そのせいで
どうしても息を吸わなくてはならない
肺という
この体のなかに組み込まれた風船を
膨らませ
そして萎ませる為に
それは繰り返されなくては ....
温泉に浸かっていたら、スキンヘッドで毛深く、恰幅のいいおじさんが浴場に入ってきた。少しうんちしたくなって、なんでかは忘れたけどそっちを見たら目が合って、おじさんはスカトロジストだったからおじさんは目を ....
チョコレートの包みを開けた。
舌の熱で溶けて口の中に広がった。
みんなにも買っといてやるか、
1ケース頼んで帰る。
ピンク色の包みを机の上に置いて
「あれ、誰の? 誰のお ....
どんなに大人になっても
悲しみや苦しみをやわらげることなど出来はしない
どんなに子供になっても
彼等やあの人に迷惑をかけるような選択肢 ....
極道にも夢があり
極道だってポテトチップスをたべる
極道だって恋を恋して
鉛筆を舐めて可愛い日記をつけたりもする
極道だからといって
必ずしも横道に逸れるわけでもないのだけれどね
....
たくさんのしあわせをありがとね
かかえきれないほどありがとね
つたえきれないかんしゃのきもち
のこさずぜんぶきみにあげる
そばにいてくれてありがとね
つないでいてくれてありがとね
おか ....
神様、その時が来ましたら
お願いがひとつあります。
その時は暮れゆく西の空に
黒沢映画『用心棒』のような
太く荒々しい筆文字の
終
ではなく、
クロード・ルルーシュの『 ....
ねむたいのを堪えて
あくびの涙みたいなのをたらして
ぎりぎりと勉強する
ルーレットから知識が溢れる出すまで
知識をルーレットに押し込んでいく
そしたらどれが出ても俺の ....
夜には確かに
黒い雪のような
質量がある
この部屋にも
だんだん
だんだんと
降り積もってくる
足元から
僕の座っている
ソファを
すっぽりと包み込み
上へ上へと
....
秋色に染まった街の
坂の上の教会へと
つづく道は
きみが教えてくれた
思い出の道
枯葉が舞い落ちて
石畳の道を飾り
きみは枯葉をひろって
....
カミングホーム、酒瓶の花束もって
今、くたびれた部分を
体のどっかにかかえて
ひきずりまわる
長い道のはじめの方にいる
石が冷たい
土が乾いて凍ってる
頬をかすめてる風を
....
バスを待っている
時刻表をじっと見つめながら
赤いバス、青いバス、何本ものバスが通り過ぎて行く
もう日が暮れるのに
乗るバスはやって来ない
流れる風景、人影の中
....
座(すわ)ろうとすると
私の椅子に浣腸の指が
置かれて居て座(すわ)りづらかった
しまった旧石器人に浣腸された
新人のクロマニヨン人である私は
普段から旧石器人である
旧人のネアンデルター ....
制服のふたりがイヤフォンを分けて
同じ音楽の風に乗ったまま
片耳を横切るかすれた予鈴
真ん中でぶつかる裏声の歌
美しいものに触れるとみんな
お腹がいっぱいになりませんか
鞄の中 ....
もう
これ以上先には進めない
そんな行き止まりに遭遇してしまう
人生
その途上
その時々に前途を遮った崖や
道の険しさに
挫折する
たとえ
崖を跨いだ先にある空にこそ
輝く ....
雨上がりの街を歩いた
露出の多い服が肌寒く
季節の変わり目に吹く風が
取り残された私の体温を奪う
抱きしめられた温もりも
シャワーの後の優しい時間も
たった一言で嘘に変わっていく
ふ ....
しかし バンコクの空港から 歩いた風景
僕は バンコクの道の続く その外に押し出された
アスファルトの整備のされていない通りを そして僕は
熱気の渦巻く通りを 歩いたのだった
空の暗 ....
よく晴れた十月の午前
山の上の一軒家にひとりで住んでゐる松倉さと子さんのところに
郵便局員がたずねてきた。
「ごめんください、お届けものです」
「あら、何でせう」
「どうぞ ....
わたしの道はどこまでつづくか
知らない
似ている
女の人の道なら
見えるかもしれない
それが
恋の道なら
良く見えるのかなあ
わたしの恋の道は
ダメだったから
せめ ....
こっくりとした
黄色の満月が
ぽっかりと浮かぶ
十月の夜
すっかりと冷えた
心を温める
まっすぐな光に
酔いしれて
うっすらと重くなる
瞼を閉じれば
しっかりと ....
崩れかけランプを乗せた新幹線が、反対側のホームから発車します」
車窓から覗く崩れかけランプは、横目で太陽を見ている。あれは満ちることのない月、それこそ美しいのに
指の絆創膏は、陽光に刺された崩れか ....
NIZZANブランドって
NISSANブランドのパクリみたいだな
仕事の道具を載せる自動車じゃなくて
仕事を軌道に乗せる自働者を提供しますと
なるほど
残業時間だけ仕事を請負うのか
....
母の手は魔法使いのように
何でもできた
欲しいものを
何でも作ってくれた
「母の手の中の林檎が
うさぎになってゆく」
いつも傍で見ていた
幼いわたしを思い出した、朝
滑り台を逆走するような
登り坂の多い道を辿れば
遥か向こうで石を積み重ねた
表彰台が見える気がしてた
頂上までの距離が分かっている
山よりも人生は高い場所を
目指しながら鎖を打っていく ....
ブランコが
風に
揺れ
止まったら
音も
止む
ブランコが
止まったら
寒月も
マネをする
夜の都も
時
止まれ
とか
そんな
願いは ....
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