観念といのちが混じりあう
人工は自然人による作だ
どこかにあるだろう決定的なもの
そんなものあるはずもないのに
あるように振る舞ってしまう
言葉で掴みそこねている
....
昨日は会社の忘年会だった。
ああ、あの主任の女性は可愛いなあ・・・
突然指名されても挨拶に怯まないし。
育ちが良く、聡明で、破綻のない人生なのだろう・・・
やけくそ気味にどーでもよいが・・ ....
読書中大雨に気づき
窓の外を眺めた
止む気配は感じられない
今日は急な仕事であなたに逢えず
寂しさが雨になったのかもしれない
雨の夜の街は
明かりがゆらゆら揺れて
踊っているよう ....
あめがふるとこころが暗くなりますなにをどうするつもりあかるくるなりたいのでしょうそれはたしかにそうなのですよたまゆら笑いかけてくれる星がみえるから晴れたひにはこころがおどりますあめがすきっ ....
ちぃたかた
今朝発見された
言葉もない頃の手向けの花は
やがてその形も無くしてしまう
のかもしれないけれど
それが僕らの世界のはじまり
フランケンムース
年中クリ ....
宇宙は雪降り
街は冬晴れ
燦々と照る
太陽渦巻き
宇宙の渦巻き
俺は聴く
銀河が
旋回
する
音を
タタタタタッ
走る走る
芭蕉の奥の細道を
走る走る
タタタタタッ
....
人に言えない病を抱え
ぐっと歯を食いしばる
漢方薬は美味しい訳も
当然ない、当然ないにも関わらず
幸福感で満たされた
白昼夢のあなたのように
嘘をついていくのです
あれからいくらか時 ....
真昼の月の下を揺蕩う時
水平線に愛は溺れていく
電子回路による観測情報は
役に立たない事後報告
追いかけているのか、追われているのか
いずれにせよ
その柔肌に触れた、あの感触を ....
釣り合った天秤のように厳正
呼吸の仕方を忘れてしまいそうであっても
不意に竜巻の怪盗が訪れようとも
プラネタリウムは終わらない
ここで百年、待っていようとも
追憶はあいも変わらず ....
傍から見ていると、僕が一人で沢山の沢山の人と綱引きしているように見えるかもしれない。
でも、僕は綱などは引いてはいない。
彼らが引いている多数の綱の先は、大きな大きな木に結わえられ ....
自称詩人は
生まれながらにして
脳死状態なのに
生命維持装置無しで
ずっと生きている
家族にしてみたら
地獄以外の何物でもない
もうこれ以上は・・・
と断ち切る術を奪われた上に
一般 ....
降り始めた雪が
肩先に触れるとき
人々は誰かに愛を告げ
別れを告げる
手のひらで溶ける冬
生きることからも
死ぬことからも逃げられない
吐く息がもう白い
ひらひらと落ちる結晶を
....
昨日、彼氏を殴った、
夕飯のあと、背中を 目いっぱい、殴った。
そんな想像をした。
そうとも知らず、
ゲームに興じる男は、似ても似つかない、
ガタイのいいドイツ人になって、
マシンガン ....
僕は
何も出ない器を 逆さにして捨てる。
埃だらけの手紙を、もう捨ててしまう。
ライターもチャッカマンも、使えないけれど。
月灯りを見る。想う。
…最初の火の粉が
…細い ....
餌をつけた針をゆらり
次の瞬間に竿はしなり針は
川面に静かに滑り込む
じいちゃんのとなりに座ってぼくはみていた
それから黙って手渡された竿を手に川面を
じっ、とみつめ ....
床を軋ませる
裸足のトゥーシューズ
今まで支えられてきた
身体が揺らぐ
これからはきっと
誰の手もここには
届かないこと
思い知る度に
美しく回る
世界と出会って
強くなれ ....
浮き上がる 黒い鉄板
その上に ラムちゃん
緑と黄色と黒がトレードマーク
そんな彼女だったならば
この鉄板から 逃げられたかな
焦がれるような想いも忘れて
ジリジリと 時だけが過ぎ ....
揺れている時には揺れず
揺れていない時に揺れている
空箱の重なりのなかの本
再び飛び立つ時は来るのか
雨の集まり
光の素地
光の葉が泣き顔を隠し
涙の代わりに光を流す
白い家を覆う白い花
白い枝 白い径
色の失い風の
色の失いうた
石像に囲まれた ....
指先から春になった、わたしは大好きな歌を口ずさみながら、
誰もいなくなった地球を歩いている。
夜なんてものが本当にあるとしたら、きっとこんな表情をしているんだろう。
つま先まで春になった、だけど ....
星を見たり、草を触ったり、花を愛でたり、季節を感じたり、光を浴びたりできるのに、私の心はなんで満たされないんだろう。
今日も私は歩いていて、歩くこと以外なにも知らないから歩いていて、景色を眺めた ....
滅んだ星の美しさに、涙を流すから物語は続くんだね。
どこにも行けなくなった天体。強く正しい力はすべてを置き去りにして、
雲の上の天使たちがきみの叫び声を気にせず今日も笑っている。
光のなかに ....
殴り続けた傷口は紫色に膿んで
吐き捨てた唾には汚れた血が混じっていた
敵など居なかった
敵など居なかった、どこにも
おれはただひとりで挑んでいただけだった
アルコールランプのよう ....
くらい 翼をひろげて
古い調べから とほく紡がれ
凍てついた 水を恋ふ
しづかな もの
ひとの姿を 失つた日
ひとの心を おそれた日
雪を待つ 地へと降り立ち
ひそや ....
あの頃一番都会だった町は
歳とともに段々都会ではなくなって
そのうちいわゆる田舎を離れて
私はいわゆる上京をした
誰もが認める都会で
時折誰かが、寂しくはないかと尋ねる
寂しいとはどう ....
実り豊かな太陽の甲に暖められて
生まれた
あなたは はねずいろ
ひんやりと夜の谷間に命
ひとつの為に皆が慈愛を引いた
その手をさらさらと泳がせそよぐ大地の水が
瞬きになる 星の ....
年老いた男は独り、犬をつれて
遠くから
石畳の道をこちらに歩いてくる
犬は、主人を引っ張り
主人も負けじと、犬を引っ張り
ぎくしゃくとした歩調は 近づいて
石畳の道を歩く
ふたり ....
真冬の夜凍えながら歩いて帰る中で寒風が急に心地良く感じることがあってさあれ俺どうしたんだ熱でもあって逆に感覚がおかしくなったのかなと不安になるんだ今思うと確かに疲れてたんだろうねだけどそんな時帰宅する ....
身も世もなく叫んだ男の穴という穴から色とりどりの花や艶やかな芽が
吹き出して🌱🌱🥀🥀🌱🥀🌱🌺🥀🌱お花畑だ
おや西瓜もあるぞ、美味そうだ
あら綺麗ねぇ。なんて花?
人々は微笑みながら ....
こつン…… パ タ たタ ……
硝子戸がたたかれ
暗い部屋で生き返る
耳鳴りがあふれだして
からの一輪挿しは
からのままだ
幼い頃 祖父が置いて ....
941 942 943 944 945 946 947 948 949 950 951 952 953 954 955 956 957 958 959 960 961 962 963 964 965 966 967 968 969 970 971 972 973 974 975 976 977 978 979 980 981
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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