何となくよく目が合う
他の部署から異動してきた
その女性が気になる
何処かで逢ったことがあるような
ないようなよくわからない感じ
とにかくよく目が合う
人見知りな僕だけど
自然に ....
音のないテレビが
空間を蝕んでいる 明けがた
熱は引くどころか
からすたちがつくる
今日の切り取り線を
はやく裂かなきゃ
でも なぜだろう もう
からださえ ここにはないのだ
....
桜舞い散る裏庭に空は高く、
水晶のように澄んでいる。
心の闇は浄化され、
絵画に映す一本の道。
厳しさの中、隠された優しさに魂が宿る。
瞳に映る桃色の円舞、狂瀾。
春 ....
詩で、人は救えない。
詩にしがみつき
ひたすら走り続けて来た私が
貴方から突きつけられた
現 ....
人にやさしくされるのは辛い
人にやさしくなれないから辛い
もし
心を計る温度計があったら
ヤバイ
もし
死んだ父親が生き返ったら
ヤバイ
もし
死んだ母親が
生まれ変わって ....
癌になった妻を憐れんで
離婚はしないと夫は言う
その背後に死神が立ってる
鎌の刃を彼に向けて
いつも2時にアラームが鳴る
男が頭痛で寝返りをうつ
女は何かを呟く ....
モーテルの階段で呼びとめられて
マニキュアを塗ってもらった
「目立たないから、バレないって」
そう笑って彼女はウィンクする
ピンクに光る爪が
あまりにきれいだったから
120分 ....
眞珠の空に似た
伐折羅犬
眞珠の蜜は冷たい
あ
蓋し ロースの密賣だ
ハンターを畏れ 冷やす
それぞれの凪は火星病に罹る
「 太陽はミニ噴水 ....
詩を創ってネットに書き込んで何か貰えるのお父さん
娘に訊かれた
何も
そう答えると
つまらない
と娘が言った
それなら
俳句とか川柳とか、賞金か賞品の出るやつに応募しなよ
そっちは ....
机の上に
飾られた花が
あの子の代わりに
水を飲んでる
だからこの手で
花瓶を洗って
新しい水を
届けたかった
もっと生きられた
はずなのにという
あの子の居場所に
投げ ....
国民的ニュースを
現代
定刻どおり観ることは
まだ
義務付けられていないが
あろうことか
昔
子供を経験したことがあるはずの
人達
あの大人になった大人達は
あろうことか
今も
....
小学校からおとなになるまで、住んでいたのは
なにもかもが真新しい郊外の住宅地だった
白い壁、真っ直ぐな道路、ピカピカのスーパー
それ以外に何もない
それが当たり前だったから
都心から1時間半 ....
あ、はい、どうもこんにちは
いまどき こんにちは なんて
ここと病院とか薬局くらいでしか
言われないしこちらも言わない
挨拶大事
義務教育で叩き込まれた強迫観念
社会に出たら
お ....
2019年3月21日
昨日もあなたは来なかった
2019年3月22日
今日もあなたは来ない
2019年3月23日
明日もあなたは来ないだろう
{取消=さようなら。}
あなたの登録メールアドレスは生きてますか?
あなたがあなただと 今も証明できますか?
あなたへ わたしの言葉は届きますか?
メールアドレスとパスワード
あなたをあなたたらしめる ....
もしも 三人が しゃれこうべになったら
三人は親子だと すぐにわかる
なぜなら 同じ頭の形してる。 と、言われ
ハチマキ姿のタコの絵のような 立派な おでこを
三つ つきあわせて
婆さんと ....
雨が、やんだ。
傘が要るねと
足元に生まれた、真っ黒な影が笑う。
コンビニ行こうと
家を出たら
街が魔法に包まれていた
硝子という硝子を曇らせる
夜の霧
街灯が
絵本の挿絵のように
ぼんやり見える
雨でも雪でもない
寒くも暖かくもない
....
春先の庭で
洗濯物を干しながら
誰かの今を思い描く
いつだったか
温泉に行きたいと言ったら
柔らかい声で
いいよって笑った
「いいよ」って
あなたはどうしている ....
月が浮かんでいるのを
私はジ~ッと
見上げ続けていた
月が、ふわわわ、と
ほんとうの意味なんて知らないけど
あたたかい人のモノマネをして
ふわわわ、と微笑んでいるのを
私は
私のい ....
何本目かのシャグを巻き、
乾いた舌を潤すボトル
が、散乱する床
まるで海に浮かぶブイみたいだ
空っぽの正午。ソファに沈ませた
頭上をかすめていく8小節の波。
試しに、溺れていたクジラを ....
人間もね
好きな事をする為に
生きて良いの。
枝の桜だって
人の顔色を見ながら
咲くわけではな ....
だいじょぶよ
愛とかそういうのは
べつにどうでもいいことだから
気が滅入らない何かを見つけておけば
べつにどうでもいいことだから
愛とかそういうのは
だいじょぶよ
....
魚で占って
川面は
桜の花が
ハラリ ハラリ
ぬめぬめの
肌に
ツルリと
ぬめって
ひょうたん
ヒョッコリ
川面に
落ちた
アイ アイと
鮎と
間違い
ナマズが
パ ....
愛が美しい
言葉で語られ
手帳に書く時間も
ないくらい
肉体が支配する
頃にはもう
正しいレシピを
忘れたような
クリームシチューの
中にいるから
熱くて皮膚が
敏感 ....
「ずーっと放置してんじゃねえぞ💢!」
剥いたときに
女房に激ギレされた過去を持つ人はいるか?
いたら友達になりたい
語り合いたい
NHK(日本包茎協会)に勧誘したい
透けた文字の凹凸
まだみぬ未来の影を踏むように
まだ逢えないひとの指先を数える
まだまだまだ未だこない時が記されていて
凹凸に触れるゆびさきは酔い痴れる
うらおもて おもてうら ....
僕の部屋には季節が無い
うずくまって見詰める本棚に
埃が積もっている
頭痛が少し
腹痛も少し
瞼が厚ぼったくて
もう長いことゆっくり眠ってない
細切れの睡眠でしのいできた
規則正しいの ....
とおーい 声がするのを、するのを見ている。蛇腹にたたんだ気持のなかで子どもが泣いている。あかるい窓べ、海べ、岸辺。
心に彼岸はないから、いつまでも分かり合えない。猫たち性懲りもなく恋する。
....
あの人はメンヘラ
メンヘラ男子
メンヘラ女子
だいたいメンタルヘラクレス
941 942 943 944 945 946 947 948 949 950 951 952 953 954 955 956 957 958 959 960 961 962 963 964 965 966 967 968 969 970 971 972 973 974 975 976 977 978 979 980 981
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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