ゆるしておねがい
何か舞う
かけらかに
かけらに
花びらよ雲よ私よ
そして私たちよ
ゆるやかに
ゆるやに
月が満ちて帰ろう
明日から
そう明日から
新しいよ
僕たち
国境地帯
売春少年たちの広場
狼は野放し状態
不法入国によって
チャンスをつかめ
崩れ落ちる星の下で
ソーシャルワーカーは天を仰ぐ
性交渉の記念品は
動物のしっぽの腰飾り
亡命者は自 ....
もう
陽がくれる
とつとつと
西へ西へと歩んでいくと
孤影は東へ歩み去り
すれちがうのは
ひとつ、ふたつの足音と
みっつ、よっつの息づかい
いつつ、むっつのさみしさよ
....
肩肘張るのがいけない
ダメな自称詩人ほどそうだ
バカで才能ないんだから
大それたことなんか書こうとせずに
身の丈にあったもんを書きゃ良いんだよ
それがクソつまらなかったら
あー、クソつまら ....
闇さえわたし
照らすことのない
光さえわたし
鉄柵の奥の
まぶしい水
冷たくひらく
ふたつの香り
二重の曇
二重の径
まがいものの絵筆の空を
白 ....
「家族は唐揚げ」
どこからともなく
湧いて出た
その一句
そのしゆんかんから
なにゆえか
俺の心を とらへて離さぬ
幾百万もの言葉があり
百の何乗だかの組合せがある中で
天使 ....
空へと向かって
伸びる手の先は
まだ開く前の
蕾を留めた
ボタンみたいな
小さな王国
掛け違えることなく
咲く花を
手紙に添えて
送るほどピュアな
時代を思えば
今や写真 ....
層成す緑が揺れています
奥まる樹木の向こうは白々、
高曇りの空に薄日が射し
何とも爽やかな風情です
(こんな景色のなかに居ると
身体中が透き通って
うっとり懐かしく溶けていく、
そん ....
昨日の信念と、今日の信念が変わる人が居る。
一貫性の無い嘘つきだと、人は言う。
そう否定する人は、今を生きていない。
今の在りかを知らない。
....
虹が見えました
時の中で
青い空に
地上と神さまの間に
僕は何処にいるのでしょう?
あなたと自分の隙間でしょうか?
あなたを知らなくても
僕はここに居られるのでしょうか?
....
水ぶくれに縫い針を刺した
ねずみ色の朝 そうだ、サラダでも食べよう
人参を千切りにする
かなり細く綺麗にできた
玉ねぎの生食は胸焼けするから
レンジでチンして、水にさらして
レタスをち ....
更年期が近づいてくる頃には秋霖も枯れているの、彼女はそう言った。
ところでKという若者は今頃どうしているのかと思う。
はじめは仲のよかったSの本性が見えてくると、Kは次第に距離を置くように ....
それはン族の世界は存在ない概だったが夢す
る者はいかもしない。しか生活圏外部世をわ
ずかにる、とある員の間ったの仮説流布に
り、そは、我々がく知るあの瓢箪」あるとい
うえが定となっ。これ ....
風俗以外の女性は知らなかった。
不潔かな。欲望が一人で歩き出したら抑えきれない。男子の体の仕組みはそうなってる。
そんな時は誰にも迷惑をかけられないからマスターベーションで欲望を鎮める。
不潔か ....
どこかが開いている
この部屋には
窓がないのに
寝息が 夜をみたし
空の端をそめていく
昏さは
甘えようとすると裏返る
すきだとおもった指あとも
いまいましく沈んで
....
芋ようかん屋の前を歩くと
すいかの指先がきちんと揃う
そのことをししとうは知っている
芋ようかんをおいしく食べる方法は
この手の中にもあるんだけど
熱病を運ぶ大陸の風が
世界の迷路を作る
獲物を付け狙う
狩猟民族の罠は
世界の通路を窒息させた
残像として存在する国家意識が
紙幣の片隅に埋もれる
銀色の錆びついた爪が
空より落下を開 ....
左曲がりだけで
目的地に着けるでしょうか
右に進行方向を変えたいなら
左を2回曲がって直進すればいい
人生もなんとかなるものだ
メノウのような波
渚にかききえる泡たち
たゆたっているのだ
だきとめたかった
欠けてしまったからだを
小さく、小さく、まるめて
原石の真珠
秘められたままでいい
このまま眠るか ....
彼女はピアノの歩調
酔ったように濡れながら
街角を幾つも曲り公園の
裸婦像の前
肉と骨の鳥籠に
冷たい火ひとつ
切りつけるナイフではなく
やわらかな雨
胸のジッパーを下ろす
....
あなた達とすべる。
小さなおしり達は、
風のやさしい手のひら、
土の広い背中の上を。
都市から遠くはなれた
昼間のような自由な丘で。
そしてあたたかな夜、
星たちと共に駆け上がる。
女性の必需品買い忘れました。
六十四歳父親です。
いくら父親と言っても娘に頼まれた生理用品一人で買えるほどの強い心臓兼ね備えていません。
買い物はいつも十歳年下の嫁と二人です。
女三人と暮 ....
3時にめざめて
2時間、ドラマ
本部からのクレーム
どうしてこうも
世の中煩わしい
言いたいことを言って
ひとのプライド傷つけて
つまらない恨みをかって
....
聖夜
湾岸地帯では
サイボーグたちが
処女を装う若き娼婦を襲う
ナイロンの乾いたシーツを濡らし
彼らが
冷たい肉を落としていく
青い息吹が
水銀柱を上昇させる時
彼らの瞳が虹色に変わ ....
負けないけどため息
つぎに深呼吸
それがため息
いやなことって多い
ぶっきらぼうな演技
痩せた腰に太い乳首
騎乗位とかで果てる
負けないけどため息
....
桜が散ります
恋も散ります
悲しまないでください
桜は厳しい冬を超えて
必ず戻って来てくれます
恋もまた突然に現れます
でも気を付けて下さい
....
次々と移り変わるテレビの画面をふたり
黙って見ていた
あなたがいま
何を想っているのかはわからない
私は、ただ
あなたに届く言葉を捜して
あなたに触れる手立てを探して
いろいろなこと ....
「YOUTH HOSTEL」
蟹股の威厳保ちつつ
神様のくせに
イヤリングはよせよ
似合わないぜ
知友知友たこかいな
ジミニー・クリケットは歌うよ
When you wish・・・・
ジミニー・クリケットは歌うよ
願えばかなうと
ジミニー・クリケットは歌う
光の射さぬ縁の下で
眠るだんご虫のかたわらで ....
強剪定された関節に
盛り上がる傷
そこから
見えない指を差し伸べる
しなやかな風に
小鳥が飛んできてとまる
どれほど春が虚しかろうと
生きている限り
痛い 悲しい 嬉しい 怖 ....
894 895 896 897 898 899 900 901 902 903 904 905 906 907 908 909 910 911 912 913 914 915 916 917 918 919 920 921 922 923 924 925 926 927 928 929 930 931 932 933 934
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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