手をと、指をと、爪をと、
下弦の、琵琶の、定めの、
触れ合う、意識の、明証は、
我になく、汝にもなく、
流れゆく、雲にさへ、なく、
今しがた、潰した、蜘蛛の、
....
指を折る
数えては吐き出される
諦めにも似た焦燥
焦がれたのも今は昔
仕草も顔も声も朧
百年待ちました。
それでも、
あなたは、
まだ、
そのホテルは海のそばにあって
むかしから 多くのモノカキが訪れるという
あの夜 僕はどうかしていた
長い闇のトンネルを抜けると
偶然ホテルのあかりが見えた
気まぐれに左に折れて車を停めた ....
トイレの壁にB2サイズの世界地図。
人類は皆兄弟、僕は末っ子、今朝は軟便。
初恋のように揺れる炎が
白い間は優しくなれるかな
傷付いたらそれを隠そうとする
甘いクリームのトンがった場所に
カラフルな雨が音もなく落ちた
マーブル模様のテーブルの上で
空はいつ ....
あなたは完成品にはなれない。
あなたを、鑑賞することはできない。
どれだけ頑張っても、あなたはずっと不完全なままで、
その毎日は決して完成品にはならない。
だからどうか、誰かが何か言ったっ ....
道幅が狭い。車同士の行き違いが不可能。人と二輪車は侵入禁止になってない。
オーナーが道楽でやってるとしか思えないガソリンスタンド。その横から入っていく路の両側にはギリギリまで家々が建ち並んでいた ....
このまま終わってしまうのか?
負(ふ)の人生のままー
負の人生では
悲しみが喜びに勝り
不幸が幸福を押しのけ
絶望が希望を隠して
身動きが取れずに
いるのかも知れない
いまさら ....
トントントン
小気味好い音がして目を覚ます
そんなことは全くなくて
隣で君は口を開けたまま眠っている
仕方なく僕は重たい身体を起こして
台所でみそ汁を作る準備をするんだ
トントントン朝 ....
海の部品が落ちていた
大事な部品を落として
海は今頃
どこで凪いでいるのだろう
行方を捜すにしても
持っている地図は改訂前のものだし
海に関係する友達も
親戚ももういない
海を作っ ....
脈拍が異常に速い
肉体が何処かに
逃走したがっている
あるいは魂が
真夜中、突然飛び起き
巨大な虚無の穴開いている
闇に、平板な闇に
恐怖、恐怖、只恐怖
上下左右、空間意識 ....
思考する
宇宙の糸を
一本借りては
掴まり
ふわふわふわふわ
揺れ踊る
わたしのなかをながれ
静かな時流の奥へ奥へ
少しずつ速度を上げ
着実に遡行しながら
来るもの来るもの
....
月曜の夜
オープンマイク「SPIRIT」に行った
若い詩人達が輝いていた
かれらをリードする主宰の詩人二人は
言葉の夜の
オープニングとエンディングで
世を去った同世代の詩 ....
星の時計が雲の隙間に見える
白い光の花が
妖精の足あとのように
草の間に咲き誇る
映るの時間を止めた針
雨はいま帰ったばかり
幸せ探すのは一度別れた二人
繋いだ手のひらの中に
見つ ....
あの日のあなたが立っていた
この舞台に僕は今、立っている
あなたの闇に
何もできなかった僕が
今宵、一つの約束をするために
もうこれっきりだと僕は言わない
体を脱いで空に溶けたあなた ....
朝陽は息を吹くように
暗い部屋を満たしていく
朝陽は地球の斜面を滑って来る
惑星をノックしながら
朝陽は閉じた目蓋にも降りる
妖精の影がぼんやり映る
朝陽の命は短くて
赤 ....
かしこまりました。
上司に電話で確認させて頂きたいと思いますので、少々お待ち下さい。
午後5時43分四十秒をお知らせします。
お疲れ様です。
午後5時43分50秒をお知らせしま ....
何もかもが変わった
私の呼吸はずいぶんと速くなったように思う
誰かの言葉を受け入れるとき
このように穏やかな風が吹くなんて
あなたが生きていた時に知っていたらと考えていた
....
みず、のねが
ひかりと ともにはじける
それを きいている
おさないころの おもいで
あめがてんてんと
じめんにえがいた
わたしはそれを かきうつす
ことばには ....
ヤキモチは大切に妬きましょう。
わざわざ七輪を用意しちゃいましょう。
ひとりでいるとき
孤独だったが
それが怖くはなかった
ふたりでいるとき、
孤独は失せたが
それが怖くなってきた
孤独が見え隠れする
これまではずっと
僕と一緒だったのに
....
街で手渡された
ピンクのチラシ
細かく破って
投げ捨てる場所に
音が鳴っている
若者の歌だ
ビルの凸凹に
合わせたような
メロディは空へ
届くだろうか
薄っぺらい鞄を
....
男の方から別れを言い出したから
最後に焼き肉奢ってと女は言った
五年ぐらい付き合ったから
お互い噛み飽きたチュウインガムみたいに
なってたのかもしれない
会うたびに話してるのは
女 ....
だいたい俺は下品な男
いい女をみたら仲良くなりたい
本音を晒せば
格別いい女でなくても抱きたいさ
男はそれが本能だから
綺麗な理想は役に立たない
だいたいあたしは下品な女
好 ....
ね!
ね?じゃなしにハテナ寄りの「ね!」
わけわからんこと言ってても
ね!
て、つけたらリズムが生まれる。
不思議よね。
ね!
気怠い色で澱む部屋の
暖かい風を吐く窓際
当てもなく呼吸しながら
かさぶたに爪を立て
血が溢れないように
恭しく祈り
取り返し得ない時間とともに
ひと思いに掻き切った
きっと傷 ....
ピンク色の紫陽花
大きな鉢植えを
母の日に届けたとき
帰る私を寂しげに見るから
何度も会いにいった
初夏にはラムネ瓶のように咲き
涼しげに笑っていたね
秋には紙風船のように赤 ....
国宝の本堂を拝観する
工芸美術に彩られた板の間
金木犀の薫りが漂っている
平日の秋午前のひかり
過去にできたものが遠ざかっているさまが宇宙なのに
その宇宙に未来をかん ....
さて、秋か
そろそろ秋か
まだ夏か、と
迷う、日に
レモンが採れた、と
走る声あり、爽やかな
気配に夏が背を向けて
すれ違いに部屋を
出て行きました
まだそこかしこにいる
....
いつか誰もが星に帰る時が来る
あの美しい光の中に帰る時が
わたしの魂は美しいだろうか
あの星の中に溶けても
大丈夫だろうか
あの星を汚さないだろうか
あの星に相応しい魂だろうか ....
886 887 888 889 890 891 892 893 894 895 896 897 898 899 900 901 902 903 904 905 906 907 908 909 910 911 912 913 914 915 916 917 918 919 920 921 922 923 924 925 926
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.47sec.