催眠術にかかっている間に
彼らが買おうと思っていた家は燃えた
右も左も分からない子供のような街
サイダー売りの声はとてもよく響く
私の住所は内緒にしておかないと怖い
何が起こるかわかったもの ....
ついに渡すことのなかった
焼き増しした写真のあなたを切り抜いて
ポール・グリモーの、羊飼い娘みたいに
止まったままの四角の中に
梯子をかけて、あなたを連れて、逃避行する


でも本当は
 ....
詐欺師の女は
ムンクのマドンナ
のような表情を
漂わせ
フラッシュの
光の中に消えた

キムジョンナム
にVXを嗅がせた
女は国家に見捨てられた
ヴェールのなかで
捨て子のよ ....
幼いふたりは
ふたりなりに
ふたなりについて
思い巡らし
どちらかが話出すまで
流れに身を任せた

土曜日の
午前4時

「いつまでも
愛し続けたい
夜が明けたって
何も変わ ....
  
  
  
  最近、思う。
  
  
  
  宇宙に果ては有るのか、無いのか。
  
  
  
  
  
  科学者は追う、宇宙の果てを。
  
  
 ....
また一晩が明け
光溢れる一日が来たよ
風はそっと穏やかだし
空はぼうと水色だし
街は花の香に包まれて
実に飄々と軽やかに
ステップ踏んで春は行く
おれはのそっと鬱だけれど
五十九回 ....
完備 第一詩集『abstract』


…………………………

index

you
・footprints
・memo
・units
・difference


i
・ ....
その手は冷え切っているから
あなたが春なのか冬なのか
わからなくなってしまいます

つくしにふきのとは
いつもの場所にいません

あなたの背中をさがして
遠まわりして歩いていたら
風 ....
一周まわって今時の
君の着る服が、
私の前髪をきれいに揃えようとする

君のきるシャッター音が
あまりにデジタルなので
私は前髪を揃えようと思うのだ


私の肺の穴あなから
ミツバ ....
雨のなかの声
とおりみち


夜に立つ
銀の生きもの
夜を 揺らす


曇の音
手をふるもの
雨の去る音


月が照らす海
小さな声
静かな ....

リビングのソファーで母が咳をしてる

姉がトイレのフリをして
白湯を入れに行く

「電気消すよ。もう寝な」
私は父の手紙をしまう
「うん、おやすみなさい」
「おやすみ」

 ....
ピエールと言って
ピエール・ルメートルを思い出すのは
監禁マニアに限ったことではない
或いは低身長マニアという訳でもない
何故ならそのどちらでもない私が
こうして思い出すのだから
(実のと ....
テトリスみたいな」
         猫の落ちてるソファの背もたれにもたらされる月」
欠けている」
      尽きかけたHPは週末になるとドットコム」
手取り足取りと栗鼠ウイスキーに沈む丸い ....
死から遠ざかる方法

あと一二年のいのちから夜を見つめる

信号の赤やみどりが頑張っている

信号無視する派遣社員ぽいひと

コンビニから大きな袋持ってでてくるひと

ああ、いま、 ....
 
井戸から罌粟風呂

人文男子の捩った柔毛

鮭食べ 

下ネタ大サロン



良い腕だ 

だから何だ 

頭 電位懼れ 

稽古だ 意図よ モダンかもしれない  ....
部屋に魚がいる
いつの頃からか住み着いたのだ
水槽に水を入れ勧めてみたが
お気遣いなく、と辞退する
空気の中を平気で泳ぎ
窓から外を眺めたり
ソファーにちょこんと座ったり
いつしか気心が ....
いつのまにかコーヒーを飲む人になった。
えんぴつから青空が生まれていく。
褒め言葉が君を悲しい気持ちにさせるなら、
耳をふさいだって構わないんだ。
神様から君への祝福を、見て見ぬふりしたってい ....
点と線で描く
風船の中

詰まった言葉を
透かしながら追う
軌道の先で

詩人は待ってる
釘をさすような
最後のひと声

丸い形を
変えたくて割った

地球の中心
少しズ ....
傾いた太陽が
枝だけ残った木達を
公園から浮かび上がらせる
枝には時間が葉のように光にきらめき
螺旋状に生い茂っている

手前には娘がブランコに乗り
奥では息子がすべり台をすべり降りた時 ....
どうやら春は来るらしい・・あたりまえのように、
さり気ない顔して、来るらしい

休みたいのに休めない人間の性を見つめる
欲と愚かさ・・・
朽ちかけている躰を横たえて
この世の境界線を越えて ....
前へ進むと
広々とした空間の開け
(紅梅はもう散り果て)
涼やかな風吹き
光、光
駆けゆく春のこの午後に
私はやや傾いて
尚、前へ進む
もう何一つ考えることなく
はるのいろが
のはらをそめて
きれいだね

ぼんやりかすんだくうきに
ひかりがきらきらちらばつて
きれいだね

ひとびとは みな
やはらかいいろの
そらをながめてゐる
 ....
「え?はじめてのデートでブーツを買わされたの。
いや、それは買ってやるほうが間抜けだな。。カネチラつかせたんだろ?
ところでさ、何か、ご褒美とか貰えたの?たとえば、ありきたりに途中でホテルへし ....
やはりあなたであったのだ

金魚のように
ひらひらひらりと
わたしの世界を翻弄するのは

あの冬の、最後の空をもって
鍵穴を持たない錠を
解くことができるのは

或いは、時を超越し ....
セックス以外で
女と深い関係なんか結ぼうと思ってもムダ
あいつらみんな頭がおかしいんだから
頭おかしいのと
分かりあうためには
頭おかしくならないとダメなんだぜ
そんなの嫌だろ
良い薬が ....
表に出る

冷たい風を受けて
少し歩を進め
暖かさを覚える

手袋を外し
マフラーをほどき
コートの前を開く

玉響に春の訪れを
この身に受けてみる

気分が晴れはしないけれ ....
春や こんこん
はぁやく こんこん

春や こんこん
うちへさ こんこん

こんこん

こんこん

もしも、はよう着いたとて
何するつもりもあるまいが

春や こんこん

 ....
騒乱騒乱、
光の洪水だ
爆発的な消尽、
圧倒的な光の洪水だ

浴びる、浴びる、浴びる
(白い巨鳥が空を行く)

ひたすらに進み
ひたすらに跪き
今、生きる
この渦巻く真昼の界
 ....
いとしくていとしくて
星空を仰いだその
裸の心
ではなく
裸の体

そこにみつけたい

ずっと伝えたかった

生まれ育った田舎の田んぼのあぜ道
泥まみれになって駆け抜けてたあの ....
家族が崩壊しかねない危機的な状況におちいっても
あらためて会議なんてしなかった

そんな日がそんな時が
来たんだよな
前触れもなく突然に

上の娘が下の娘も連れて家を出て
アパートで暮 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
Sestina2ふるる219/3/15 23:15
羊飼いになりたかった日神奈備亭119/3/15 22:50
明暗ナンモナイデ...2*19/3/15 21:56
ふたなり花形新次119/3/15 19:21
【 宇宙は惣菜なり 】豊嶋祐匠4*19/3/15 14:31
walk・on10ひだかたけし419/3/15 14:15
完備 第一詩集『abstract』完備ver....9*19/3/15 2:32
どこへゆくのでしょうか帆場蔵人5*19/3/15 0:01
髪を切りにいこう神奈備亭719/3/14 23:16
ひかり しずか木立 悟219/3/14 23:02
star rosemary nightmizuno...519/3/14 22:29
ピエール花形新次119/3/14 21:39
夕刻、君帰る/即興ゴルコンダ(仮)投稿こうだたけみ1*19/3/14 21:17
死から遠ざかる方法ペペロ319/3/14 20:07
雨の領土墨晶219/3/14 19:22
あなたはさかなやまうちあつ...8*19/3/14 16:37
ふりかけよう水宮うみ2*19/3/14 16:08
魔法ミナト 螢319/3/14 15:23
公園フリーダム419/3/14 14:44
やすみたいあおいみつる419/3/14 13:34
walk・on 9 ひだかたけし219/3/14 13:12
早春石村9*19/3/14 12:46
はじめてのデートツノル1*19/3/14 2:47
冬の熱病神奈備亭319/3/14 0:49
そんなこと思っていない花形新次119/3/13 23:37
春だのに坂本瞳子2*19/3/13 21:38
雪割り119/3/13 15:47
walk・on 8 今、生きるひだかたけし519/3/13 14:41
はだか犬絵519/3/13 10:06
家族会議はしないけれどこたきひろし419/3/13 5:58

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