一般庶民の一般ってどれくらいなんだろう
お金に換算すると幾らなんだろう
愛情で見積もるとどのくらいの重さよ
何だか的はずれな事を言葉にしてるな
残念ながら
私は一般庶民の域に達してな ....
夢みつつ、ひとつふたつ
昼間から夢ばかり数えて
そんなあなたには猫だって
退屈を噛み殺しているわ
そんな皮肉にもぼくというやつは
こたえもせずに退屈ってのは
どんな味がするんだい、と
....
身に覚えのない傷ばかりが
目についてしょうがない
風呂の中で何度も思う
こんなに傷つくほどのことなんてあったかよ?
きっと寝てる間に
タチの悪い虫に食われて
掻き毟っちまったんだ
....
ながりゆるみじぬあてぃん 流りゆる水ぬ在てぃん
がれちぬあとぅんかい 瓦礫ぬ跡んかい
りんどうぬはなぬさちゅる 竜胆ぬ花ぬ咲ちゅる
ゆちゅぬさちや 行ちゅぬ ....
シーソーがいちばん安定しているのは
ふたりがつま先立ちで並んだときじゃなくて
ひとりが空に足を広げもうひとりを想うとき
ひとりが地に足をつけもうひとりを想うとき
ぼくは空からキミが他人に見 ....
新学期から来られた新しい先生を
皆さんに紹介しますと
校長先生が行って
そうして颯爽と
壇上に現れたのだった
....
透明な、空も、地も、花も
そこには、君の心が宿るよ。
君が青く見れば、果てしない。
君が踏み出せば、風を巻く。
....
狂った夏の中に君はいた
汗はとめどなく流れて
叫びは果てしなく溢れた
太陽は執拗なほどの
光と熱を地上に浴びせ続けて
あるものは犯罪者になり
あるものは自殺者になった
....
〜ゆ
私の名前の真ん中には「ゆ」がいる
いつもゆらゆらただよっているから
私の歩き方はすこし変らしい
〜ゆ
何かいいことあったのかなって思う
実 ....
使われていないテニスコートは、吐瀉物と下痢便の様な汚泥とともに、何年もの堆積した落ち葉が敷き詰められ、私たちはそれを撤去するために荒い吐息と、鉛のような腰の痛みと、まとわりつく害虫に悩まされながら肉体 ....
枇杷の実、たわわ、たわわ、と
ふくれた腹をかかえて転がりそうな
夕陽に照らされ景色をゆすって風を
くすぐり、たわわ、たわわ、と
悲しげな
その実に
歯を立て
しごきとる、なぜにこ ....
愛読書を手に
寝床で頁を開く 休日の午後
ゆるゆると…睡魔に襲われ
眠りに落ちる、寸前
――ガンバッテ
の囁きに
はっ と目が覚める
隣室の机上の
日だまりに
昨日、水を ....
{引用=ちいさい音ですね
しってますよ、草むらのなかです
(ひとはいつか 虫になる、のでしょう)
わたしは音に、よびかけます
海に行ったこと、ありますか
....
金八先生でメインを張っていた
あまり注目されないシリーズだったが
すべてのシリーズを通して
私の一番好きなセリフは
金八先生が彼女の両親に向けて放った
「いつまで男と女やってんだ!」だ
....
縮れた葉っぱに青虫が転げて
砂利の中に風格ある化石もどき
静かな空におじいさんのくしゃみ
ドクダミの鼻にキッス
川の流れのようなワンピースを着て
牛糞香る路地をのんびり散歩
無 ....
野暮な言葉を並べたて
花にも 鳥にも
風にも
月にも
女にも
こころ動かされることなく
ああ無感動
無感覚
のっぺらぼうなわたし
真夜中の赤い月を ....
皐月の爽やかな空のもと
あきらめ切れないどす黒い欲望が
私を飲み込もうとしている
虚栄と貪欲の渦の中に巻き込まれ
それを手放せば楽になれるだろうに
幸せになれるのに
我欲が、肉がそれを ....
手を
引かれて見知った町を歩く
老いた漁師の赤らんだ手が
まぁ、まぁ、呑んでいきな、と手まねく
あすこの地蔵、おどしの地蔵さん、脅しな
明治の頃、沢山の人がコレラで死んだ
焼き場はい ....
おれが居たんは楽園とかいう果樹園やが
アホウな鳥が啄んだあげく
雲ん上で糞ひり出したもんだから
おれは泥ん中に落ちちまってよ
隣で生ってたあいつらあ
灼然な御神木だとか
世界一臭え花だとか ....
人前では笑わなかった
笑えなかった
あの頃
何でだろ?
解答はみつからなかった
一言で片づけるなら
ネガティブな性格だった
それに相当する顔が出来上がっていて
どうやっても剥がせな ....
僕は昔から変人に寄っていくところがあった
しかしもうそれを改めたいと思う
フェイスブックに自撮りの写真を頻繁に
文字を書けば意味不明な妄言ばかり
明らかにおかしい
それもそのはず、狂 ....
警告:これは朗読すると幽霊に取り憑かれる小説です。
道徳の先生を陵辱してるからR-18に指定される。
男子中学生はバカだからみんな年齢を偽って本屋さんに走る。
被害にあった教師は汚れたまま山に放 ....
比喩じゃないんだ
信じてくれ
真っ青な草が生えた丘を見た
八月の初め頃の話だ
僕は何もかもが嫌になっていた
(よくある話だ)
家のドアを蹴飛ばすように開けて
外に飛び出した
す ....
まだ、崩れていない膝がふるえている
わずかにたわみ、重みにたえているのか
生きてきた時間といま生きている時間に
ふるえながらも踏みだし、よろめき
それでも倒れない、屈するたびに
なんどまた伸 ....
人を語るには 背骨が足らず
陽を仰ぐには 背は歪み
背中のまあるい 雑草猫も
綺麗な姿勢を しているのに
祖父と思しき 影を落としつ
奥より垂れる 奇妙な方角
暗澹たる 手相に敷かれ ....
殴る、
蹴る、
電話が鳴る、
ルルルルルルルル
ルルルルルルルル
前歯が折れる
その顔で笑ってやる
生きてやる
まだまだ、生きてやる
電話が鳴る、
ルルルルルルルル
ルルルルルル ....
即興で詩を楽しむサイト 即興ゴルコンダに 題をwillさんが だされたものです。時間ぎりぎりまで ねばったのですが、時間内に書けたものは私としては不完全燃焼だったのです。すこしは自分に満足したくて、結 ....
母が静かに佇み
やわらかな星々に横たわると
夜が落下する速度で
慈しみと憎しみが揺れ動く
母の季節が訪れるとき
夏と冬が行き来して
子どもたちは春と秋を奪い合う
「あんたは身 ....
てのひらに
零れてしまったら
死産でしょうね、きっと
背骨が裂ける瞬間より
翅を広げず、駆け出した
(荒野の果てで
空を背負って暮らします)
わたしは粗野で
....
先生の一言にさめざめと泣き崩れ
大好きな先生を嫌いたい夜を走りますよ
愛情嫉妬の量を間違えてメラメラ音を立てて
燃える純情ごころも大嫌いっていいますよ
各個の自我が邪魔になるって心の壁 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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