クルマはね
音楽を聴きたくねるよね
オートバイにはいらないな
すでに楽器だからね
抱きかかえないと動かないし
調律しないと
まともに奏でないけどね
何ができるかって?
街のリズ ....
幽霊は容易く夏を越える。
水色のゼリー、たったの一つで。
休日の公園で
フリーマーケットやってた
出店者達は思い思いのガラクタ並べて
言葉巧みに付加価値を強調していた
自然に囲まれた場所
物見胡散に人が集まってた
好きで詩を書いてます ....
離れの二階上がって左側の8畳に大人6人子供4人集まってなんとなくの輪になってカーテン閉め切って明かり消して息潜めてスイッチ押して。ぶっつかり合いながら高速回転する球体2つ。キラキラしてる。きらきら ....
自力歩行がいよいよ難しくなってきた
父の小ささを肌で感じながら
父の背中の大きさを想い出す
(ありがとう、ありがとう)
父が呟くたびに
私の込み上げる感謝は言葉にならない
....
安いホテルの一室
大きくなる彼女の声に比例して
冷え込んできた私の心
薄い壁を貫通した罵声と嘲笑に
私はしょんぼりしてしまった
以来しばらく元気が出ないのです
雄と雌の蝶々が交尾しながら
日向臭い宙を飛び回っていた
周囲はいちめんの花
公園のベンチ椅子は壊れかかっていた
私もいつか死ぬに違いないが
今は死にたくない
壊れかかったベンチ ....
パリの妖精
第6話「モンマルトルの妖精」
長い階段で見えるのは空だけ
五段先の石の上で
鳩がもう少しだよと言う
見渡すかぎりの幸せな街
パリで一番高い丘に棲む
一番幸 ....
アコーディオン的肋骨に眼も反らせん瓦解
孤高の乾布摩擦
露骨に股間パシャ
否メイン
天華
アキバの懐
しらん掟
@ @
ミンチ機チックにアップリフティングな友愛のはしたなき中指から ....
チャリのストッパーを跳ね上げた音が
八月の折り目に
鋭めに響いて
バイバイした
終わりが始まりに触れようとして、外側を内側に折り込み
内側を外側に折り返して発達する八月に沿って
....
わたしは 年老いたわたしの失われた記憶
小さく萎縮した脳の中 仕舞い込まれて
行方知れずの 動かしがたい過去の事実だ
茫漠として靄のかかる
瓦解した印象の墓場から
時折ガラクタたちが目 ....
風がひとりごとを
赤い睫毛に挿していく
合歓の樹は瞬きもせず
ベンチを見下ろす
街灯の代わりに
月明かりを落とし
長い別れの予感が
天秤座を見上げる
朝露のような二人の ....
パリの妖精
第5話「カルーゼル凱旋門の妖精」
街路樹は白い息と雪を
編みたての帽子と
マフラーのように巻く
底冷えの朝は空気も凍り
夜明けを告げる鐘の音は
氷を割るよ ....
食パンは6枚切り。
君と僕と近所の鯉とで2日分。
はにかむ瞳がかわいいね
待ち合わせは10分前の定刻通り
サラサラヘアーが通りの風に揺られてる
動物園までの僅かな時間
手を差し出した私を睨む
先に手を出し ....
ゴーヤが実る光のなかで
君と一緒にパンダをみてた
日々の出口で夜空は暮らす
青いから海になったりもする
夏の時期だけ
海水浴場のようになり
賑わっていた無人島
西区の辺りから船が出ていた
九十年代の大きな台風で桟橋が壊れた
無人島の砂浜に
テントが張られていて
夏らしさに心が躍る
....
赤々と燃える送り火を眺めながら
今年も夏の終わりが近いことを知り
一抹の寂しさが、胸を過る
盆が過ぎれば間もなく
朝の空気が変わる
早朝 太陽が昇る前
ほんの少しだけ
軽くひんやりと ....
あたしが
まだ赤ちゃんだった頃
産んでくれたかあさんの乳房は
あたたかい海のようだった
あたしが
まだ赤ちゃんだった頃
とうさんは
ただの一人の男の人だった
あたしがまだ赤ちゃ ....
惨めさが増す
振られて
このまま
絶対に
誘い直すことも
あいつはしないだろうね。
縁、なかった。
相手は飲み会だって。
嘘か本当かはわからない。
嘘でも本当でも、
タイミングが合わないということは、
縁なしなのだ。
もう私からは誘わないわ。
あの人、はしゃいでたけどね ....
もうあの日の子供ではない
単衣が似合う長い髪
妖精がつけてくれた紅
御簾の外は月明かり
私は繰り返し和歌を詠み
あなたに渡すつもり
裏の紅に触れるかしら
吹き消した蝋の匂いも煙も ....
僕の存在が
大きくなるまで
シャツは眩しく
過去を洗い流す
幸せと出会い
叫びたい気持ち
空に放り投げ
着替える言葉
優しくて柔らかい
響きがまた
犬の鳴き声に
破られな ....
遺影などに目がとどまると、
この世の者ならぬ者となられた者の、
超自然的な力にすがりつければ、
などと虫のイイ妄想をつい抱いたりしてしまう、
事がしばし多くなってしまった気もする。
自己不安 ....
三日月がポキッと折れた。
それは神様の前歯によって。
誰もいない静かな高原
雨に濡れた五つの花弁
獣道に紫色の風が舞う
月は山に隠れ
見えるのは六連星だけ
一人分の星の束
墨があれば忘れずに
言葉を残すのに
草に隠れて手を伸ばせば ....
パリの妖精
第4話「コンコルド広場の妖精」
学校帰りにマカロンを買う子供
笑い声が風のように過ぎていく
一緒に遊んで欲しそうに
妖精が肩の横で飛んでいく
遠くにエッフェ ....
憎しみも
羨望も落胆も
今は山道の腐葉土やゴミムシの糞となって
ころがしておこう
葉がはかすかにさざめき
木の樹皮はなめらかにひかり
木漏れ日はさらさらと山道に塗されて
山道を歩く人 ....
いつも僕がパートタイムで
稼いでるなんてことを
だれが言って、笑ってるなんて
そんな情報はいらない
退屈な仕事を続けるのは
暇つぶしのつもりでも
いつか自分を食い殺すような
化け ....
みなとみらいを見渡す
横浜のビルのカフェで
ひとり珈琲を飲み
命日の近い詩人の生涯を偲ぶ
若き日に戦地で被弾し
負傷兵として帰国してから
九十三年の人生を終えるまで
か ....
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