やわらかなあたたかさ

まるで匿名みたいな奏者

指先から

分厚い手から

前から在るような

氾濫、決壊、心根のうつくしさ


1999TOKYO

奇蹟のラカンパネ ....
また夜になり
静けさが白い部屋に充満して
溢れ出す無限の時間は
流れを止めず
私は一人横たわり
人差し指より先に薬指が
ディスプレイに触れて
誤字が打たれていくのを
眺めている

 ....
ため息よ

この子に

鐘響かせ

ピアノや歌を教えしひとよ

夜になるとピアノをひいた

薄暗い部屋で語らうように

ため息よ

この子に

鐘響かせ


思い ....
こっけいな歩みも、また良し。
元々僕は何処か
やっかいなものだから。 
けったいな足音をひびかせるうちに
けっこうな足音の瞬間が
この頼りない細足でも
あるやもしれぬ
から
こけこっこ ....
跳ねた足音が聞こえる
あの子が走っているんだ
自分の背丈以上に伸びた草っぱらを
毎日同じ時間

雑草だらけの道とも呼べない道は
いつの間にか踏み慣らされて
立派な道になっていた

そ ....
君が笑うと僕の寿命が伸びるから、
僕はどうやら長生きしたいようです。
あぶない橋を渡りきれば
その先には安全な場所が約束されているのかな

人生の至るところには落とし穴が隠れていて
それを無意識に避けて通り過ぎているのかも
わからない

だけど
急な坂道 ....
その頬や唇を
めくるような

呼吸をずらして
音に酔っている

溺れた光に
名前があるなら

瞼の上で
留めるホッチキス
買った古本に挟まっていた褪せたレシート。
97―8―3、1:28PM、遠い夏のかけら。
たとえ詩が書けなくなっても
たしかに生きていくのには
困らない

だけど詩を書きたいと言う思いは
私の切なる欲求

時に心に石ころが詰まっても
叶えたい欲求

たとえば
公園の花 ....
悲しいニュースが朝を囲んでも
カーテンを開けてコーヒーを飲む

いつもと変わらず動ける体は
関節の音を置き忘れた後

いただきますと合わせた両手を
祈りに変えて目を瞑る時間が

遠く ....
ぼんやり砂浜を眺める
ゆっくり砂浜を歩く

夏の潮騒は賑やかで元気いい
身も心も夏に染まって
「今」だからこそ輝ける

眩しい陽射しを浴びて暑くても
潮騒を聞けば涼しくなる感じ

 ....
ウンコでも肥料になるし
ふんころがしのエサにもなるけれど
自称詩人はクソの役にも立たない
それどころか飯は食うし
屁はこくし
クソの役にも立たないくせに
クソはする
正に百害あって一利無 ....
狂い咲く雨は箱庭を濡らし沈める
くちづけの後の小さな虹が
知らない町を燻らせて
しらずに踏み潰した蟻が
わずかに軋んでいる
体温でむすんだ小さな手が
知らない誰かと角を曲がる
箱庭をおろ ....
硬い雨がスライドして
扉が開く次の日は
晴れです
うれしいことに

やって来た僕たちの
海岸も晴れで
海が雲の円形を繋ぐ
風が雲の鎖を散らす

僕たちの指は
空を三角や四角に飛び ....
「3人以上」


誰が乗ってもわからない
耳がなくても構わない
今日はとれたて新鮮で
顔があるだけ


お友達に
なりたいな
強い強い風に額が切れた
あっという間に滲んでいく中で
あの横顔だけはっきり見えた

強く強く押されて柔らかいものが出ていった
あれがハートというのなら
今ぼくを動かしているものはな ....
途中で噛んだ
飴と同じものが

夜空で輝きを
忘れないから

晴れた日は
たくさんの包み紙を

並べて見ている
銀河のように
先人の樹
枝葉を震わす声

溜息と体温
地に染みる涙

紺青と朱
遠くを往く影

足跡に触れる夢
発つ雛鳥の名残

祈りと昇る歌
{ルビ須=すべか}らく迎える救済の機
君のあくびを僕にうつしてください。
その可愛いウイルスに感染したいのです。
もし生まれ変わったら、
僕は何になりたいか?

答えは決まっている
オーケストラの指揮者だ!

苦労が多く、貧乏音楽家になるのは
目に見えている
けれども、いつかはすばらしい演奏をし
 ....
あらゆるものが

ゴミと化した時


ぼう然として

ただ涙だけが

こみあげてくる


大切な思い出が詰まったものを

助ける事ができなかったくやしさが

涙となって ....
優しさの中に答えがない時
イルミネーションの電球を外し
空振りをしたバッターに捧げる
明るい光は未来じゃなかった

約束をしようと破った言葉
鍵をかけても歩いてしまうから
この身体が熱い ....
今は生きている途中だけど
たどり着く先は
イヤと言うほどわかってる

そこが終着点か
再生の為の
始発点かはわからないけれど

今は生きている途中だから
手は汚れるし
自ら汚しても ....
また夜がやって来た

すべてが静寂に落ち着き
蠢く闇に呑まれる手前、
私は孤独な一時を
寛ぎ懐かしく愛おしむ

)部屋の白い壁やら天井が
)くっきりと存在感を際立たせ
)存ることの歓 ....
「ダイダイ」


A c g f

E f

A c g f

傷が開いて 頭が割れる
飛行機雲を この手に掴む

お友達
まるま?さん
君は宇宙人
僕の船
すいへーり ....
こちら円盤二十七号
地球の観測状況を報告します

人類はトイレという場所に
頻繁に出入りするようです
入るときは硬い表情ですが
出るときは緩んでいます
時折順番待ちの行列もできたり
す ....
花の名前も
形も知らずに

歌うことが
許されたとしても

それを育ててる
人の心が

かわいそうだと
教えてくれるよ
ありふれたあなたの指先が
遅れてきた春先に触れている
今日も
曖昧な言葉で
あやふやな言葉で
愛は語られ続け
朽ち果てるのを待っている
同じものを見ていたはずなのに
あの時、あっ、 ....
殺意とは海底からくつくつと湧くあぶく

潮のうねりに揉まれ
白波に紛れるように

  混ざり合う
        記録されない日常
  を構成する
         切り捨てられる方を ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
奇蹟のラカンパネラ函館ドラゴン119/10/26 22:17
ディスプレイ(改訂)ひだかたけし4*19/10/26 21:17
鐘響かせ函館ドラゴン219/10/26 19:53
にわとり君服部 剛219/10/26 18:27
俊足アリスと簡単な難問卯月とわ子219/10/26 18:24
長生き水宮うみ1*19/10/26 18:16
あぶない橋を渡るとこたきひろし419/10/26 14:19
KISSミナト 螢219/10/26 14:16
かけらクーヘン9*19/10/26 12:45
たとえ詩が書けなくなってもこたきひろし1019/10/26 7:02
キッチンミナト 螢119/10/26 6:37
夏の潮騒夏川ゆう619/10/26 5:10
腐れ自称詩人の活用法花形新次019/10/26 2:07
すいせいすいせい319/10/25 23:25
硬い雨がスライドしてオイタル119/10/25 22:32
20191025Naúl019/10/25 21:56
鉄塔とマシュマロカマキリ519/10/25 21:05
ミナト 螢2*19/10/25 19:30
薄暮水知鴇都019/10/25 14:52
あくびクーヘン7*19/10/25 12:26
もし生まれ変わったら?日比津 開219/10/25 11:30
ドロに埋もれた毎日st519/10/25 6:47
時の声ミナト 螢119/10/25 6:25
生きている途中だからこたきひろし519/10/25 6:01
夜の未知(改訂)ひだかたけし419/10/24 22:41
20191024Naúl019/10/24 21:54
おぉトイレイオン1*19/10/24 21:30
雑草の詩ミナト 螢019/10/24 21:25
春先たもつ619/10/24 20:01
素心019/10/24 19:26

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