人生の射幸性は何割もないこと、知っているから花を育てる。
朝の頭痛が
深海を泳ぐ
今日生まれてきたこと
精一杯謳歌したいのに
重い荷物ばかり背負って
へこたれている
涙の代りの汗が光っても
ちっとも綺麗に見えなかった
私はいつからこの ....
思いでの切れはし集めて並べたよ
ボロボロになった古い写真みたいに
今朝は青い空に白い雲が散らばっていて
実に清々しい気分なんだ
仕事中なんだけどさ
爽やかすぎて
仕事に身が入らない ....
子供と大人の境界線なんて見たことなかったよ
いつの間にか大人になっていたし
この先子供に戻るかもしれないしな
子供って
羽がはえたら空へ飛んでってしまうだろうな
きっと
でもね
大人 ....
進化主義共和国
日本を歩き進むには
進化した目が必要
溢れるメディアから
ポイントに集中できる視力
近視こそ進化主義である
進化主義共和国
日本で生き延びるには
進化した肉体が必要 ....
プロとはその仕事だけで
生活費のすべてをまかなえる人
セミプロとはその仕事だけで
生活費のすべてをまかなえない人
アマチュアとはその仕事では
金銭を得ていない人と聞いた
ということは
....
もこもこセーター
包まれて
見上げた空は
透明と青
伸ばした手のひらの中
走り回る赤色は
わたしのあかし
断崖絶壁に追いつめられて
片方の足を踏み外した
寝床の中で右側の足を蹴ってしまった
それで夢だったと気が付いた
それはきっと誰でも見るに違いない
断崖絶壁から落ちる夢
フロイト ....
種を蒔いて
たくさん たくさん
花の種を蒔いて
あなたの喜ぶ顔が見たい
カラスが落とす胡桃を
あなたは追いかける
カラスと競争して拾うと
割ってあげてと私に言った
チューリップ ....
あなたは野ばら
小さな微笑みの中に
大きな朝露をためて
揺れる空気を待っている
あなたは桜
四季を忘れず
光を感じて
温もりを知っている
あなたは雲
夏の日差しを隠して
冬 ....
アルペジオの
階段を探して
一本のギターが
僕を立たせる
ざわめくノイズが
傷口を開けて
剥き出しの肌に
残響を乗せた
空気が割れて
破片を集める
この世界で
光を放 ....
夏の余韻は完全に消えて
秋に成り切って
寒さが少しずつ増していく
秋の潮騒は何処か寂しさがあり
満たされていない心には寒い
秋にやりたいこと
直ぐには思いつかない
何をやりたいの ....
あのころゲーテを読み返しては
死んだように眠った
いまではゲーテも読めないから
枕をたかくして眠る
癒されたのはわたしではなく
夢にみた彼、誰かしらの人物
朧気な影と薄茶のレース
そ ....
お陽さまに手をかざしてみたい
生きているってわかるから
お月さまに挨拶したい
今日は充実していましたって
瞬く星々 ひとつひとつに
流れてもらって 願い事したい
明 ....
舞い降りてきた粉雪が
トーキョーには珍しくて
傘を持たない人々は
慌ててカフェに避難する
舞い降りてきた静けさが
トーキョーには珍しくて
ポケットの無い ....
或る奈良の公園で
わたし見てしまったんです
箱の中から出られない
まだ小さな小さな
小さな子猫4匹
ドロドロに ドロドロに
溶けていました
瞳の痕跡
顔 ....
大切にしていた、
とてもお気に入りだった、
食器が割れました
パリンと音を立てて
それっきり何の役にも
立たなくなりました
そればかりか
その破片たちは、
わたしの手に傷をつけ ....
大河ドラマ「花神」の中で
『人の一生には命の長短に関わらず
必ず人生の春夏秋冬がある』
と吉田松陰に言わせる場面があった
確かに松陰や高杉晋作は
三十歳を前に亡くなっているが
激動の人 ....
首里城って
5回も焼けてんだ
んじゃ、そんなに
嘆き悲しむこともないんじゃねえ⤴️
だって5回だぜ、5回!
火災保険入ってたりさ
地元土建屋も
「なんか大きな仕事ないかね?」とかさ
....
未来から
遠い遠い過去の木霊
確かに響いてくるのなら
私たちはもはや何処にも属さず
あらゆるものに優しく開かれ
柔らかに終わりを待てばよい
)あまたの感傷を一つの確信に変え
ふる ....
遅い初雪が降った朝
地面は乾き
空は薄雲に覆われて
空気は張り詰めている
刈り残された秋明菊の平たい葉が
上を向いて受け止めている
クリスマスローズの広い葉も
とける事を忘れた雪 ....
朝目覚めて何もせず
ベッドからソファへと身を移す
時計は6時を指している
街はまだ微睡の中
幹線道路から離れた住宅地のせいか
車の音も人の声も聴こえてはこない
漸く鳥たちが目を覚まし囀 ....
月から流れる光が
砂時計のように
ゆっくりと
時には早く
街に降りそそぐ
誰もいない
暗い部屋の窓にも
月の光が温もりを照らす
街灯のない道に
小さな花が咲いている
月 ....
指の骨をポキッと鳴らし、さぁ僕は男になるぞ!
左の小指だけ鳴らなかったんで、やっぱりやめます!
海は大きな口を開けてるけど
吐き出せずにいる心を見せて
行ったり来たりする波のように
永遠の中をこだまするもの
近づいて見えすぎる現実や
遠去かり見えにくくなる未来を
真ん中で教える距 ....
内なる外が押し寄せる
外なる内が押し寄せる
誰もいない、繋がりはない
白い空間奥まる深夜
圧迫され窒息する
深みへ奈落へ落ちてゆく
)揺れ震える肉の魂
)ぬらりと赤い舌に呑み込 ....
簡単に吐ける言葉たちが
ありとあらゆるところに
飛び交っている
いとも簡単に実現されることなんて
知る由もなく、その言葉たちは
屋上にいる彼女の背中を押した
遺書も残さなかった
....
お陽さまの彼方に また
お陽さま
何処かの星のお陽さま
そのまた彼方に
お陽さま
照らしている 何処かの
水の星を
土の星を
岩の星を
ガスの ....
この星に現れた人間
現れて営んでいる今日も
乾いた唇に時々水をくれて
今日もやっと営んで やがて終わる
寒い日には被って
温い(ぬるい)日には剥いで(ぬいで) ....
雲の切れ間から
青が光って覗いている
俺はくたびれ脱力して
道端に腰掛けている
)わけの分からない宣伝カーが
)ゆっくりと通り過ぎて行く
ひんやりとうねる空気
傾きかけた太陽
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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