街で手渡された
ピンクのチラシ
細かく破って
投げ捨てる場所に
音が鳴っている

若者の歌だ

ビルの凸凹に
合わせたような
メロディは空へ
届くだろうか

薄っぺらい鞄を
 ....
男の方から別れを言い出したから
最後に焼き肉奢ってと女は言った

五年ぐらい付き合ったから
お互い噛み飽きたチュウインガムみたいに
なってたのかもしれない

会うたびに話してるのは
女 ....
だいたい俺は下品な男
いい女をみたら仲良くなりたい

本音を晒せば
格別いい女でなくても抱きたいさ

男はそれが本能だから
綺麗な理想は役に立たない

だいたいあたしは下品な女
好 ....
ね!

ね?じゃなしにハテナ寄りの「ね!」

わけわからんこと言ってても
ね!
て、つけたらリズムが生まれる。
不思議よね。

ね!
気怠い色で澱む部屋の
暖かい風を吐く窓際
当てもなく呼吸しながら
かさぶたに爪を立て

血が溢れないように
恭しく祈り
取り返し得ない時間とともに
ひと思いに掻き切った

きっと傷 ....
ピンク色の紫陽花
大きな鉢植えを
母の日に届けたとき
帰る私を寂しげに見るから
何度も会いにいった

初夏にはラムネ瓶のように咲き
涼しげに笑っていたね

秋には紙風船のように赤 ....
国宝の本堂を拝観する

工芸美術に彩られた板の間

金木犀の薫りが漂っている

平日の秋午前のひかり


過去にできたものが遠ざかっているさまが宇宙なのに

その宇宙に未来をかん ....
さて、秋か
そろそろ秋か
まだ夏か、と
迷う、日に

レモンが採れた、と
走る声あり、爽やかな
気配に夏が背を向けて
すれ違いに部屋を
出て行きました

まだそこかしこにいる
 ....
いつか誰もが星に帰る時が来る
あの美しい光の中に帰る時が

わたしの魂は美しいだろうか
あの星の中に溶けても
大丈夫だろうか

あの星を汚さないだろうか
あの星に相応しい魂だろうか ....
書けるから

空が青いなとも思うし

木々も育ったなと思う

つるっとした老婆が言っていた

書けなくなったら余生などないのだ


台風がすぎて鳥たちが

遅い食事にとりかか ....
台風による洪水で
取り残された住民を
ヘリで救出しようとしましたが
引き上げる途中で
クソみたいな自称詩を呟き始めたので
思い切って落としてみた
というのが真相です

家族も
「折角 ....
月と目があったら
あなたならどうする
とっさに歌を詠むかしら
それともつまらない日記を読むかしら
わたしならキスをするわ
私を選んだ月だもの
いたずらめ
げんこつとんできて
くわえたばこだ

おとうちゃんのたこ
ふといあしいとぐいっとひくと
どこまでものぼった
ぎんがのうでに
まーじゃんぱいがぐるぐるまわる

よるになる ....
大きな雨が一滴、地球へ落とされた。
ピペットでポタッと、宇宙の理科室から。
しゅるりんしゅるりん吹く風に
かんかんかんかん鳴る踏み切り
急がず慌てず立ち止まれば
秋晴れの空、圧倒的に
降って来る青、降って来る青

生きて初めて開ける光景を
次々と開けるこの現実を ....
軋む夜に宇宙は静謐を装って
僕のアラートは適切には鳴らないようだ

優しい朝のひかりを浴びて
入浴したての君がいてくれればよい

絶対零度の幸福論と
肩のこらないレトリック

アルマ ....
晩ご飯を作って
待っていたのは、かしこい?

部屋の掃除して
待っていたのは、かしこい?

とても綺麗になったよ
鏡の中の私が笑って

いやだからあいつのこと
忘れたいって、かしこ ....
揺れることのない
楽しみがいつか
未熟な身体に
鈴を付けるまで

笑いの中に
いるのに
飛べなくて

しぼんだ風船
胸に当てていた

置いて行かれた
ような寂しさを
透明な ....
人人人
人ばかりです
人間の社会ですから無理ないです

電車は人でいっぱい
駅のホームも人でごった返し
いい加減うんざりです

駅の階段を人が雪崩のように先を
急ぎます

雪崩に ....
永遠の女性の敵、恋人の父さえ
殺してしまう悪人
泣かした女をカタログにし
楽しみ、数を誇るドンファン

また誰かが彼の犠牲者になる
次は婚約者がいる乙女の心を
揺さぶり東屋に誘う
悪魔 ....
ひかりを知らないわたしはただ、あなたの風景になりたかった。
あなたを少しも知ることのない、言葉として。
好かれなくても好きになれなくても構わないけれど、
知らないままで通りすぎるのは嫌だった。
 ....
長く続いていると永遠のものと思い込む
終わらないものなどないと知るとき
目の前のものがとても大切に思えるけれど
どれも散り際の薄闇にきらめいていて
何一つつかめないまま終わってしまうんだ
 風に打たれる窓ガラスが泣いている

 君の心にも風は吹いていたんだね

 刺すような冷たい風が

 感じられなかった

 いや 感じようとしなかった

 嵐の中で苦しむことか ....
さて、今日は何を聴こう?

無味乾燥な僕の部屋を
豊穣な世界に変えたいなら
バッハの無伴奏チェロソナタが
良いかも知れない
音楽が進む度に
音による壮大な建築物が現れ
人類の偉大なる遺 ....
これまでどこをどうして
旅をしてきたのだろう?
小さいとき、夏に南の海や
北の山に幾度か
家族で行ったことは
途切れ途切れに覚えている

あの頃は父も母も優しく
弟とも仲良くしていて
 ....
空洞が無いと
オカリナは
歌を聴かせてくれません

空洞が無いと
ドラムは
退屈な時間を切り刻んでくれません

空洞が無いと
ピアノは
弦をときめかせる事が出来ません

などと ....
積み上がった手紙の上でお昼寝
高い壁の上には細長い光窓
薄暗いポストの中は温かい

一通の葉書が妖精の頭に落ちる
あくびしながら目を覚まし
滲んだ宛名をなぞる妖精

そっと差出人の ....
覚えてもいない幸福の味を求めて彷徨う


目は潰れ耳は千切れ鼻は失くし
皮膚は擦り切れただれ口は開かない


それでも存在を知ってしまっているから
何処にも無いなんて信じられなくて
 ....
よどんだ部屋の空気
水道の蛇口から水がしたたり落ちる
ポテトチップスを頬張り麦茶で流し込む

判断能力 自己管理能力 欠落
仕方なく破れた地図を広げる

非日常な週末とテレビジョンのニュ ....
愛なんて嘘だけど
でもとても綺麗な嘘なんです

また人生も嘘だけど
でもとても美しい嘘なんです

だから悩まなくていいのです
愛だって人生なんてみんな嘘なんだから

愛や人生に悩む必 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
新宿ミナト 螢219/10/14 8:45
サヨナラの詰め合わせこたきひろし419/10/14 6:32
だいたい俺は下品な男119/10/14 4:56
最強の日本語1次代作吾219/10/13 23:55
かさぶたソネットじおんぐ119/10/13 23:35
フェアリーアイの妖精丘白月219/10/13 21:32
宇宙函館ドラゴン119/10/13 20:52
レモンがなる頃に帆場蔵人3*19/10/13 20:14
帰る場所がある丘白月219/10/13 20:08
余生函館ドラゴン519/10/13 20:08
救助隊員の独白花形新次019/10/13 17:58
月と丘白月119/10/13 17:22
おとうちゃんsoft_m...319/10/13 16:19
大雨クーヘン7*19/10/13 12:42
秋晴れマーチ第五十九番(改訂)ひだかたけし319/10/13 12:23
アラート梅昆布茶1219/10/13 11:25
みんな私のせいだけど立見春香919/10/13 10:14
ブラジャーの詩ミナト 螢219/10/13 8:52
疲れたり干からびたりしてしまいましたこたきひろし619/10/13 7:20
モーツァルト 歌劇「ドン・ジョバンニ」日比津 開519/10/13 7:17
あなたの風景水宮うみ3*19/10/13 6:49
time to say木屋 亞万0*19/10/13 1:32
嵐の中で佐白光019/10/13 1:14
今日、何を聴こう?日比津 開319/10/12 23:50
終わりの旅219/10/12 21:46
kissまいこプラズ...519/10/12 21:06
ポストの妖精丘白月119/10/12 20:32
幸福という味覚水知鴇都419/10/12 19:53
警戒レベル4あおいみつる319/10/12 18:25
HAL11*19/10/12 18:15

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