小突いても
何も出てこない
すっからかんな子供…
心の
膿も栄養も
きれいさっぱりなくなった
地獄のような劣等感の海から
誰にも会わない天国の浜辺に
ぷくぷくの満月に照らさ ....
秋の山中に巨大なプレーンオムレツあらわる。
黄金のイチョウの木々、楓はケチャップソースなり。
リボンを結べる
相手がいなくて
透き通るだけの
水は混ざらない
遠くに見えてる
夜景の真ん中は
光をくれたのに
返すものがなく
ホットミルクの
柔らかい湯気で
あなたを丸ご ....
きっと、これが最後のお引っ越し
何を残し、何を捨てるか?
たぶん、捨てるもののほうが多い
引っ越し先では、生きるのに
最低限のものがあれば良い
八千代、柏、流山、松戸(以上千葉県)
練 ....
鹿
という字に
お湯をかけるとあらわれる鹿に
みつめられながらカップヌードルをすすっている
いつまでこうしていられるだろう
これからの時代は
もっとたくさん間違ってしまうことも
ある ....
今日という日に友達のことを
一人で思い出しているのはなぜだろう
長ネギの入った買い物袋を抱えて
また 部屋にまで帰ってきた日の 夕暮れ時に
カーテンを開けて 夜空を見ている
何もして ....
隣り合う人間を
違う色にするには
4色あればいい
これが四色問題と呼ばれ
証明するのが難しいことで知られる
数学の問題だ
何故証明が難しいかというと
白人、黒人、黄人以外の色をし ....
幸福はまるで今か未来にしかないみたいじゃないか
今のぼくが不幸そうにみえたら
未来のぼくが不幸そうにみえたら
きみはぼくのことを憐れんでくれるだろう
夜の街道を
ショ ....
手紙を書こう
こんなにも夜が長いから
たまには手紙を書こう
伝えたいことは
どう言葉にすればいいのかわからないけれど
私の心を掬い取って
素直な気持ちのままに美しく着飾らせてあ ....
夜と朝の間に
あるものは
青いマニキュアを
剥がす時の色
雨みたいに
除光液を垂らし
ピンクの爪と
混ざり合うような
マーブル模様の
夜を離れると
体温が下がる
目覚 ....
「ぶぅ!」だとか、
「ミ!」だとか、
「P🖤」だとか。
そんな小さな音をLINEトークにあらわして
なにが言いたいのか、したいのか、
わかってくれる安心感
それは本当にしあわせな甘い日 ....
誰もいないな
誰も
忘れていないな
なんだか
知らない歌を
覚えそう
”わたしは甘い劇薬なので---
---もらわれ子なのです”
指揮者は怠惰
彼は
作るのをやめた
今日 ....
こんな下らない世界にて、僕のお腹は下ります。
全人類が空へ上った後も、僕のお腹だけは下ります。
少年のやわらかく
細い指先に宿るのは
老獪で強豪な指し手
不釣合いなやさしい眼で
駒を狩る
序盤は研究で速く指し
中盤は一時間余の長考に
沈むこともある長考派
質駒はもちろ ....
広場
初冬の匂いが満ちた森には、サワグルミが直立して生え
草たちの淫靡な吐息はすでに失せている
たとえばそこにリスが俊敏に動き回り、私たちをじっと眺めていたならば
森はかすかに立体 ....
頭上に残る星の足跡は
私がここで咲いてる証を
誰かが踏まないようにするための
クッションを並べた部屋みたいだね
ガラスの窓や扉はないけれど
空があるからみんなに手を振り
首を傾 ....
たとえば自分が書くものが
書いたそばから誰かに読まれている
ハッキングなどされて
と感じていたら
およそいいものなど書けないであろう
集中が、意識が乱れるのだ
ここはスタンドアロー ....
小さな七つの海の星
人間なんて とても
見えない
こころばかりが幾千万
溢れかえっているけれど
小さな七つの海の星
日常なんて 所詮は
刹那
願 ....
「今日はダメだった」ってね
釣りが大好きなおじさんがね
ある時一匹の小さなお魚を
まだ生きてる小さな命を
持って突然現われました
本当に小さなお魚でね
....
トイレの中であれこれと
考え事などしている時でした
蜘蛛が目の前にスースルリと
下降してきたのでした
名前も解らない小さな おとなしそうな蜘蛛でした
息を ....
数年ぶりに姿を現した魚が街を襲い
道路には生臭い空気が漂っている
僕は右手にファブリーズを持ったまま
身動きできずに立っているんだ
もちろん今朝、家を出た瞬間から
自分のズレには気づいていた ....
静けさ 揺れる
俄な雨、
光の空から
降り注ぎ
宇宙を回遊する言ノ葉たち
凝集しては散開し
思考の流れをこの界へ
屈曲しながら艶やかに
在る物、在る物、造形する
静けさ 奥ま ....
雲が帰って
空には誰もいない
見上げるすべてが
星と月だけのものになる
やがて
聴こえてくる
オーケストラの音が
目の前まで星が降りてくる
月が指揮をす ....
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<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; ....
僕は、君が喜ぶような冗談をずっと考えている。
冗談を君と言いあう時間が、冗談みたいに楽しいから。
笑いながら楽しそうに話をする君が冗談みたいに大好きで、
その気持ちは、冗談にしたくないなと思う。
こころの本当を覗いている
そこに何が存在しているのか
ただ飽和している
そんな感覚
それも定かではない
大切なものは命であり
これからどこまで生きるのか
わからない
何故だ ....
なんねんぶりかに
積もって雪は
街を無音の
影絵に変えた
車は止まって
どこにも着かない
なにもできない
朝から晩まで
追おうとしたけど
届かなかった
それもまたいい
それも ....
しわくちゃの
ハンカチに
包んだまま
洗濯物の中から
出てくる
最後に
拭き取ったものは
汗だったのか
涙だったのか
もはや私の
知るところではない
聡明な月明かりに照らされて
抒情が三番ゲートを離陸します
ホワイトライトの街明かり
滑走路にして飛び立って
神話の住まう星座たち
星図に道を定めたら
たばねた祈りを動力に
さ ....
重ね重ねも雨に濡れ
あらゆる色彩、
交わり合い
響く響く樹幹に響く
)回転し続ける万華鏡
未定形な熱の力の流出から
記憶の底を割り空無に至り
鏡となって貴女を映し出す
透明 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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