真夜中を折り返す靴下に
冷たい指を隠して座った

追われているような気分
追いかけてるような時間

迷路を抜け出す道がない
その胸の果てはどこなの

ススキが揺れて手を振り
さよな ....
12月になると
聴きたくなる曲がある

僕だけでなく
誰もが聴きたくなるのだろう

街のアーケードを歩くと
必ずといってよいほど

聞こえてくる
この時期だけの名曲

山下達郎 ....
無数の
真っ白な天使が
堕ちくるころ、想う、

あの夏、あの島で
透明な波の下、泳ぐ
ひとりきりの人魚の微笑みを。


雲の上に
漆黒の、帆船が、飛んでいる、

自由さがす百舌 ....
幸福を満載に積んだトラックも
ガタガタの悪路を走っていたら
荷台から落ちるよ
幸福は縛り付けておけないからさ

人は誰でもするよね

誰かと自分を比較したら
自分は幸せだって
でも
 ....
地球人という名の宇宙人

ねえ、気づいてる?

たまに飛行船を飛ばして、
地球っていう星の監視にいきます

地球人はとてつもなく、
愚かで醜くそして無能だ

ねえ、気づいてる?
 ....
咲き誇る冬の薔薇
清澄な空気に
白く濡れたふくらはぎ
閉じられる傘

雨上がりの明るみに

触れ合う額と額
優しい石鹸の匂い
紅に染まる薄い頬









 ....
朝早く 週の初めに 日の既に登る頃
  主の墓に着いた

一人むかえる{ルビ後朝=きぬぎぬ}の
光を受けて 目を覚ませ
讃美囀る あしひきの
山尾の裾の 鶯の
歌こそ至極と 窓を開け
 ....
四車線の
道路の真ん中で丸い木が揺れ
葉を擦らせて薄い音を出す
男性同士が手をつないでいて
なんとなく初々しかった
電車では倒しそびれたシートに座り
ボックス席でもないのに向かい合う
座 ....
みんなへ挨拶するみたいに風が笑った  何者かになりたかった。
 でも自分には無理だと見限った私がいた。
 夢を見るには心が老いていた。
 夢を見ることを捨てた私の後ろ髪を、夢を見たかった私が引張る。
 私はいつまでも未来に生きら ....
空疎な空をかかえながら、
掌のなかに空色を握っている。

機械仕掛けの古城に、
冬の点し灯が灯るのはいつのこと?

荒野に風は吹き曝しになって、
人々にマントを被らせる。

皆希望や ....
お金じゃ買えない、掛け替えのないものを、私はきみから貰ったんだよ。 絵筆ではなく
言葉のペンでするスケッチ

現実からかけ離れた場所に椅子を置いて
そこに身を委ね
手には大学ノートではなく
スマホを持ってる

頭の中で思索を巡らしていたら
そこからみ ....
白いブラウスの襟を
真っ直ぐに戻す時は
紙ひこうきみたいに
指先から離れて飛ぶ

空に少し傷跡を残す
翼が迷った代わりに
私の唇で閉じていく
思いも願いも込めて

音のない最終滑走 ....
子供が
空を飛んでいた
いや
飛んでいたというよりは
屋根から滑空していた
大きなカマキリに似た生き物を背中に乗せ

そこから記憶はなく、始まりは窓を開けていた

家庭用プリンタから ....
「無知は無罪じゃない、有罪なんだよ?」

と言ってわたしを責めたかつての友人に、

「自分が無知であることに無知だから
 あなたも有罪ね」

と今の自分なら言える。





 ....
庭の木も街路樹もすっかり
葉が落ちさり手をひろげて
雪を待ちかねてざわざわと

さぁ、おいで、雪よ、おいで
歌いながら風を掬い夜を掬い
全身で冬の夜空を受け止めて

君は僕の手をひいて ....
俺はいつでも
時限式の爆弾をこめかみに隠している
作ったのは間違いなく俺自身だが
どれぐらいで爆発するのかは全く判らない
シリアスに活動している
シリアスに活動していると
時々そういう ....
これは瀆神に非ず 篤信の祈りなり。

さる罪深き女が
陶酔と法悦に見出した
祈りの散文である。
 
故にこの書に法則は無く 拘束も無く
また侮辱を受けるに値しない。
 
ダビデの子よ ....
溜め息で割れるほど壊れやすい
チョコレートの鏡は青春みたい

甘く溶けていく間に消えて
胃の中で重さを感じるから

戻ることのできない後悔を
虫歯が痛み出して始めるの

あの人の笑顔 ....
冷えた月。今年最後の満月が現れた二日後には数え切れないほどの星が流れたね。あれ、みんなふたごなんだってよ。手と手をとってキャラキャラ笑って。箸が転んでもおかしいってやつだ。お年頃なんだね。じゃあ落とし ....  *

貧しい子どもたちのモノクロの微笑み
冬の頼りない日差しに委ねる頬

悪意は悪意のままでだけ美しい
信じることと騙されることが同義となった今

焦点は暈されたまま
クシャクシャ ....
ゲツヨウは玄関を掃き
カヨウは火の元周辺を
スイヨウは水回り中心
モクヨウは床を磨いて
キンヨウは家計の管理
ドヨウニチヨウは予備

月火水木金土日のホシ
コクコクと過ぎゆく月
メク ....
怒りをこめて
空が鳴っている
人のせいかは分からない
ただ無性に空が怒っている
もうずっと晴れていない
空が晴れないと
この土地は敗北したように沈む
こんな姿は見たくないと
私は部屋に ....
ふと顔を上げ
車窓から外を覗くと
無数の屋根が並び
その暴力的な密度に
くるしい
と思わず呟いたあと、
顔なんて上げなければよかった
次の駅
降りて、溶ける身体を去り
改札を出る
幸福について考えるとき
幸福はいつも
私というものを
嫌と云うほど 突きつけてくるのです


幸福になりたい
ため息みたいに口について出てくる言葉
だけど 一体何がどうなれば
幸福と ....
結露は結露る気分でなくとも結露らずにはいられない質。
結論として結露が結露っているのは結露らざるを得ない為。
年末の日曜日


昼から呑みながら適当に





部屋の整理をしていたら




















 ....
光に照らされ 透けて見える川底
流線型の魚影が うつくしい
フォーメーション

薄雲が川に陰りを与えると
失われた魚の影
代わりに現れたのは 鱗の煌めく魚たち

わたしは、だれとも 会 ....
まだ6時前だが
ぼくはカウンターのいちばん手前の椅子を引く

マスターが早かったね と言いながら
ぼくのアーリー・タイムスのボトルを出してくれ
磨かれたオン・ザ・ロック用のグラスがひとつカウ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
wastelandミナト 螢319/12/24 7:46
クリスマスのラブソングst219/12/24 6:45
寂しい空に(聖夜礼賛)秋葉竹519/12/24 6:42
幸福を満載に積んだトラックこたきひろし819/12/24 6:38
地球人へ都築あかり119/12/24 5:48
再会ひだかたけし319/12/23 22:51
エゴ・エリスⅠ 朝早く 週の初めに 日の既に登る頃[group]PAULA0...1*19/12/23 22:08
かわいい領域mmnkt219/12/23 19:59
そういう風水宮うみ0*19/12/23 17:16
選択中原馨119/12/23 16:56
無題死に巫女7*19/12/23 12:35
かえない水宮うみ1*19/12/23 11:31
抽象と具象、そして写生こたきひろし619/12/23 7:12
eternal placeミナト 螢2*19/12/23 7:05
重力に影響を及ぼすほど空気の成分が違う星Seia319/12/23 0:21
当然佐和119/12/22 23:28
冬を歩く幻想帆場蔵人519/12/22 23:21
バッド・ニュースばかりのページは確かに何かを掻き立てるものさホロウ・シカ...2*19/12/22 21:49
エゴ・エリス ―前置きPAULA0...0*19/12/22 21:31
少女の鏡ミナト 螢1*19/12/22 19:55
星月夜/即興ゴルコンダ(仮)投稿こうだたけみ0*19/12/22 19:19
201912第三週詩編ただのみきや2*19/12/22 19:19
コクヨウ/即興ゴルコンダ(仮)投稿こうだたけみ1*19/12/22 19:16
空が鳴っているmmnkt3*19/12/22 17:55
ある日いっと019/12/22 17:47
戯れ言と云われても涙(ルイ)219/12/22 16:36
結露クーヘン2*19/12/22 13:05
古い写真TAT519/12/22 11:09
だから会いたくない[group]るるりら9*19/12/22 10:36
SAD BARHAL6*19/12/22 10:04

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