「 ここはあたしたちがみつけたばしょだから

  あんたどっかべつのところでおべんとうたべなさいよ 」

 と云われた女の子は

 ひとり 歩いて歩いて

 森をぬけ

 イ ....
寒そうにしているからってすぐに上着を貸そうとするのはちょっと待ってね、ほんとうに自分の上着を渡していいか、実はもう少し考えてほしい。貸してから、やっぱり返してなんて言えないよ。言えないでしょう、とても .... 何処か遠く彼方から
子供たちの声響く夕暮れに
缶カラからから転がっていく

風もない 人もいない のに
からからからから転がって
グシャリひしゃげる 銀の色
すると無数の記憶の断片が
 ....
木目に触れてつま弾いてみる
腕にしみる音だった
慌てて左手で右腕を抱く
静かに響きが止んでゆく

無粋ないたずらはするまい
たとえ喫茶店の壁が木目であっても
誰かがベースを弾くように
 ....
夕暮れの梢は影絵になって
本に綴じられるのを夢見つつ
黄昏に黄昏られなくなった
昭和の人を慰める

今朝は霧が深かったが
あの夜とちがって私を不安にさせない
霧の配慮だろうか
舐めて ....
誰の手が自分を温める? 

日本の何処かに
そんなお方はいるやも知れぬが 
ああせめてその日まで 
俺は俺の情けない手で 
俺自身を温める 

俺は俺の最上の友達 
人知れぬ 
酸 ....
いっぽんのいとが
とぎれることなく
しずかにつづくことが
いとしいとおもうのです
あの時二人は
駅前の踏み切りで
電車が過ぎるのを待っていた

カンカンカンカンカンカン

「ねえ、遮断機の音って何拍子?」
「二拍子だろ」
「そうかなぁ、ねぇ、ワルツに聞こえない?」
 ....
生まれ落ちた階段
踊り場ぐらい作ってくれてたら
降りる向きを変えられたのに

天に昇るであろう階段
手すりを付けてくれてたら
観察しながら昇れるのに

いつも最後の一段で
転んで登れ ....
土塊を捏ねる
指先に気を集め
煮え立つ熱を流し込み
ゆっくりしっかり力入れ
未定形の粘る分厚い土塊を
思い思いのまま捏ねくり回す

捏ねくるうちに不思議なこと
土塊と指先は拮抗しながら ....
Zippoで点けてくれた誕生日ケーキの火。
あの人の寿命が縮むなか、僕は健やかに成長した。
想像してたより
酸っぱいね
これが恋ならば
甘ったるいものを好む君には
向いていないのかもしれない

ドキドキと心臓が鳴るたびに
運動嫌いの君を思い出す
同じような想いをしているんだろ ....
壊れかけた百葉箱の中で眠っている僕の架空の妹
いろいろと短いのに産まれた順番だけで長女になってしまった
安心して眠れるように頭を撫でてあげるけれど
架空だから忘れられていくものがある
 ....
八月の汽水域(即興ゴルコンダ作品2019年8月1日、お題はるるりらさん)

世界が暑すぎるので、汚穢と禁忌のルーツルーツについて、
フキタ先生のことを語りたい。

以前、一度、記載した記憶が ....
咲くだけしおれる花の芽をつんで
これが愛だったらいいのにねえ
わらう

バスの座席が暗く淀むから
歩いて帰る
ぬかるみを

(これが愛だったらいいのにねえ)
ぬかるみを歩いていく ....
愛と信頼のステッカー
はらせてくださいね

一途にあなたを思う私ですから

でもね
あなたと私の隙間から風が吹いたら
ステッカーはいとも簡単に剥がれ
涙に濡れたりしたら
破れてしまう ....
真っ青な大空
太陽がかんかんと燃えてやがる

やたら眩しいから
ためしにこの手でえぐり抜いてやりたい気分さ

この世界はあらかた人で埋まってしまったけど
人間って奴は息づかいが荒いよ
 ....
消えてしまえと蹴飛ばしたままの
不揃いな石が僕の過去なんだ

尖ってばかりで角が取れずに
哀しみを包む言葉を待ってる

悪いなさっきは痛かっただろう
これあげると言って被せた帽子は
数 ....
砂浜にあまり近づかない
真冬の間は潮風が冷たくて
身体の芯まで冷える

冬の潮騒が小さく聞こえるような
元気のないそんなイメージがある

何となく上手くいかないこと
上手く表現出来ない ....
失敗を生かすって
失敗イコール間違いなのに
何故生かすのか?
間違いは誤ちだろう
それを生かしてしまっては
また失敗をしてしまう
間違いを犯したくないのならば
その失敗にトドメをさせばい ....
ドアに貼り付いたタロットカードの"愚者"から良い匂いがしてくる
タロットには正位置と逆位置が存在する
ドアノブだけが輝きだした
金色のドアノブ

天秤には救急箱と空箱
 ....
今も昔も変わらず
清き流れ 桂川

石割山の桂の木の下から
最初の一滴が染み出し
やがて千年の森繁る富士山の湧水と合流
桂川溶岩流の上を流れゆく

人の命も然り

一時も絶えること ....
洗濯物が乾くのを死んだ目をして眺めている男の目が
違う世界を視ているのを私は知っている
夢もハンカチも青もいつか汚れてしまうのを
当たり前に魂が記憶している

向日葵を旗にして歩いていこう
 ....
双子がいた
そっくりの双子がいた
生まれてすぐに二人は別れた
兄は南へ
弟は北へ

二十年後
兄は前向きで明るい青年となった
弟は後向きで暗い青年となった

双子を分けたものは ....
並べたものを
天秤にかける

互いの姿を
認めた上で

違いを見つけるための
プラカード

掲げて歩けば
ついてくる人の

数で負けても
声で勝っている

僕は鼻柱が
 ....
僕のため息、偏西風にのって、飛んでいく。
憂鬱な窒素のかたまり、いとも簡単に渡米する。
旅は
どこまでもいつまでも
途中でした

いく先々で
四苦八苦が犇めいていました
喜怒哀楽も有りました

旅は途中でした
風光明媚は見当たらなくて
路上には
残酷や悲惨が転がって ....
ハチミツを垂らしたような首輪で
繋がっている空を眺めると
どこかで優しい声が聞こえる
月の砂漠に迷い込んでいた

あれが好きとかこれが嫌いとか
輪っかを投げるうちに出会ったから
正面を向 ....
自転車をこいで
急に
思い立って夜の
街中の観覧車を観に行こうと思った

眠れなくても微笑んで
夜の遊びでも
するかな

街も
眠らないのなら



コンビニは
24時間 ....
枯れ葉を踏む
君の横で
声をかけられず

麦わらの蔭から
溢れていた笑顔
遠い日々

いろんな
イベント作れたね

ありがとうの声も
小さくて
聞こえないふり

君は枯れ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
journey墨晶2*19/11/24 5:02
冬まだき万願寺319/11/23 23:54
缶カラ、からから(改訂)ひだかたけし519/11/23 22:04
喫茶店にて木葉 揺619/11/23 20:56
mmnkt119/11/23 19:06
即興対話詩1 ~おもろい日々へ~服部 剛219/11/23 16:43
いとしいきみのてを119/11/23 15:16
ラストワルツイオン2*19/11/23 14:41
最後の一段019/11/23 14:39
刻印ひだかたけし619/11/23 14:35
Zippoクーヘン2*19/11/23 12:55
終わりを読む僕卯月とわ子4+19/11/23 12:11
架空請求書たもつ3+19/11/23 11:22
八月の汽水域(即興ゴルコンダ作品2019年8月1日、お題はる ...足立らどみ019/11/23 11:09
ぬかるみはるな219/11/23 8:49
恋愛のない恋愛詩ですこたきひろし119/11/23 8:49
あり得ない妄想219/11/23 7:27
数珠の詩ミナト 螢219/11/23 6:49
冬の潮騒夏川ゆう1+19/11/23 5:22
成功のもとリィ1+*19/11/23 4:31
挑戦への情動幽霊0+19/11/23 2:10
桂川の畔にて美空119/11/22 22:51
破片きみのてを5+19/11/22 21:21
双子mmnkt0+19/11/22 19:51
Versusミナト 螢219/11/22 17:00
渡米クーヘン3+*19/11/22 14:46
呼吸こたきひろし519/11/22 7:07
三日月ミナト 螢319/11/22 6:41
観覧車とコンビニ立見春香719/11/22 3:13
コウヨウ/即興ゴルコンダ参加作品(お題は白さん)足立らどみ119/11/22 1:22

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