もし
おのれの本能と欲望のままに生きられたら
             生きてしまったら
間違いなく犯罪者になってる
         なっちまう

ある日逮捕されて
身柄拘束されて
 ....
ベルトの穴のように落ちても
地下へ潜って繋がる通路が

ゲーセンの出口みたいに広がり
景品になった気分で歩く

あちこち見ながら指差されるまで
誰かのために動いて来たから

包装紙で ....
まだ空は暗い
誰もが待ち焦がれている
それは確かにそこに在る
星が見えれば上出来だよ
それ以上を求めちゃいけない
けれど誰も欲を抑え込めない

空が明るくなるあの瞬間を求めて
この暗が ....
去年は
シロクマの
きぐるみで
過ごしました

今年は
そのシロクマのきぐるみに
黒い絵具で
柄を描きたした
パンダのきぐるみで
過ごそうと
決めました

来年は
クチバシ ....
さだめなき世に
年古りて
なにひとつ
新しくもない
年がまたくる

十二月
三十一日
午後十一時
五十九分
五十と
五秒

冬の雨が
雪にかはり

廃屋の時計が ....
沈黙の夜に耳を澄まし
星の歌を聴く

こぼれ落ちる音を
部屋の天井にピン止めする

布団からそっと覗けば
ここは夢の待合室
最後に見た海は
寒桜の隙間
白い泡が飛んで散る
追いかける花びら
ウミネコが咥えていく

水平線の空
雲を割り降りてくる
オレンジ水晶の柱

ピンの折れたオルゴール
星を ....
冬の風は少し固い
庭の薔薇は頬の色
妖精が落とした花びらは
降り積もる雪の栞となり
あなたの愛のように読まれる
晦日の夜に
透空遥か、星瞬き
シリウス、ベテルギウス、プロキオン
冬の第三角を壮大に結び
除夜の鐘待つ街を照らす

燦々と光ふるふる新年に向け
透空遥か、星々の輝く
昨日、毎年書いている、
「年の瀬」の詩を書こうと思ったのに、
書かなかったら、
もう詩の中心が逃げてしまっていて、
今日はもう書くことがない。


来年は給料も下がり、
ボーナスも出る ....
猫は
年の瀬も
明日の天気も
知らない

柔らかな毛は
小さな穴でも抜け出し
低く飛ぶ虫とあそび
羽が舞い上がると
あっさりあきらめて
ふらりと出かけては
いつの間にか帰り
自 ....
街灯の明かりが夜の川に映って
暗さに境界はなくなり
港のような気配を漂わせている
この寒さに犬は足早で
さっさと用を足し
散歩を短く済ませようとする
何もしない家から出ない年末年始
無職 ....
頭上にはきらめく星に満ちた夜空があり
その夜空へと向かう銀の螺旋階段があった

その螺旋階段を
のぼってゆく二人がいた
それもワルツを踊りながら
くるり くるりと
軽やかに優雅にのぼって ....
木漏れ日よりも冷たいから
慣れるのも早い都会の暮らしで

瞼の重さに振り回されて
夜の長さが一人で歩いた

さよならは何故
終わってしまうのか

もしもこの雨が痛みを
強くするもの ....
もう寒くないのに
この冬は寒くなかったのに、

雪を待ってるなんて、バカばかり
あの日は、待っていたけれど

ただの風邪のように鼻水を
すすりながら、心も

カビないのは寒い ....
光溢れるこの午後を
旅人は行く、
白波飛沫浴び

見知らぬ漁村の
裏庭を
冬薔薇の香に包まれて

旅人は行く、
光のなかへ
隣家の屋根から翼のような雲が見える
朝の微睡みから覚め
膝に居座る悪夢が霧散するまで
蛹の時間
軒の氷柱の光の粒は 
瞼につめたいやわらかな真珠
木々の梢を半ば強引に愛撫する風
その風に ....
今この場所から離れていく
飛行機や新幹線のように
全てを持っていけないから
思い出に変えて胸にしまうんだ

時が経てばあの日の涙も
私を飾ったリボンみたいに
滑り台を作り未来へと進む
 ....
 
遠く

豫豫 ハインリッヒ

アタ粉的エトヴァス

椅子になる

蝦蟇老いて

誰よりも

さかしま

還らない ( 元には )

+2

整理日記說に似る日 ....
スカッとしない毎日に
いらっとする日々
ふらっと入った店で注文した拉麺
不味い
それでも勿体ないからすすってたら
グラッときた

地震は大したことなかった
よかった
ラッキー
そ ....
ひれは重たく
ベタベタと揺れ
きらめく鱗は無数の眠りと
食事の数

水面のそばでぐるりと大きな丸を描き
頭から深く
やがてすべてが暗がりの中

残された波紋が
一、二、三、四、 ....
明るい銃弾の色をした
めざまし時計が横たわっている
埃を布のように被って
孤独を基調として

さみしさに囚われ人は揺れる
時計の叫びにさみしさはない
小さな物のはっきりとした孤独は
 ....
  旅


こころは
しらないうちに
旅に出る

笛のねに さそわれて
むかし 人びとがすんでゐた
海辺の村で
潮風にふかれてゐる

いつになつたら
かへつてくる ....
ふっと森の脇道に
消える女の
コートの裾が引き摺られ

土煙上がり
瞬間の
狂騒に黒い幹がそそり立つ

森はやがて雨に濡れ
ひっそり静まり返っている
空き缶や地面は冷たくなるから
もう蹴るものがなくなって来たよ

足の裏を合わせて飛び出せる
ふたりのロケットがゆらゆらと

熱を重ねた新しい軌道に
幸せを乗せて不安になるほど

薄い ....
忌々しいほどに恋しくて、苦々しい
痛々しくて、煩わしいくらい好きで、
赤い、嘘みたいに
儚いくらい、赤い、会いたい

水平線、ずっと先
浮かぶ、青い星ふたつ
さみしい、むなしい
花の時 ....
お別れです
そう言って
妖精は雪を纏って昇った

遠く聞こえてくるのは
凍りかけの香り
心臓の甘い香り

摘めよ
枯れる日は明日だから

摘めよ
私のすべてを

摘めよ
 ....
何もやることはない
金もない、家族もない、友達もない
ただ無駄に健康と時間だけがある
年末だろうが
年始だろうが
いつでも同じ
一生、ケの日の人生
自称詩書きまくりの生活

自分には ....
海面を渡る光の長さで
私はスカートを履いた

浮き輪が欲しくなるくらい
慣れなくてうまく泳げずに

恋が満ちて来たから浮かぶ心
めくられて分かる薄い血管に

あなたが流れて来るまで
 ....
さむい朝
世界じゅうで息は吐かれて
甘い詩をなめて生きていくの
といった
彼女が死んだ
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
黒く塗りつぶせないこたきひろし220/1/1 8:07
新宿ミナト 螢220/1/1 7:53
空白卯月とわ子220/1/1 4:06
きぐるみまいこプラズ...220/1/1 1:10
行く年くる年石村11+*20/1/1 0:11
夢の待合室丘白月119/12/31 23:07
星のかき氷119/12/31 23:05
アンネフランクの思い出119/12/31 23:03
晦日の夜にひだかたけし319/12/31 21:53
年の瀬2019はだいろ119/12/31 21:21
足音もなくもちはる119/12/31 20:48
大晦日mmnkt019/12/31 20:43
星空への螺旋階段塔野夏子2+*19/12/31 20:38
ホームシック銀河ミナト 螢119/12/31 16:52
雪を、待つ秋葉竹4+19/12/31 16:02
旅人ひだかたけし119/12/31 13:18
201912第五週詩編ただのみきや3*19/12/31 12:08
リボンミナト 螢219/12/31 8:49
Organ[group]墨晶019/12/31 8:46
虚無と日常こたきひろし319/12/31 7:13
その夜三月雨119/12/30 23:46
めざまし時計mmnkt119/12/30 18:07
旅・遺作石村19+*19/12/30 15:53
ひだかたけし619/12/30 12:53
螺旋ミナト 螢019/12/30 12:27
春患いトビラ1*19/12/30 11:24
バラ畑の記憶丘白月019/12/30 9:04
大島てるに見つけてもらうまで花形新次219/12/30 8:57
きらきらミナト 螢119/12/30 8:13
彼女はるな619/12/30 7:26

Home 戻る 最新へ 次へ
772 773 774 775 776 777 778 779 780 781 782 783 784 785 786 787 788 789 790 791 792 793 794 795 796 797 798 799 800 801 802 803 804 805 806 807 808 809 810 811 812 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.49sec.