最近、腰が痛い。
国民の最も多い病気は腰関係だそうだ。
この世界の人たちはみんな悪人だ。
しかし、刹那にこぼれる愛がある。
神経痛が発狂しそうな精神を逆なでする。
できる ....
ペダルを漕ぐのはいつも空の上
丸い寝顔を追い越してゆく
安心を舐めた両足の裏に
広がる明日が水を溢すなら
吐く息の白さを堪える前に
黒い地面に叩きつけられる
アスファルトに擦っ ....
ザザザザザァ
心に降る雨はそんな風に哭いている
ザラザラに渇いてしまった
私の心だったから
恵みの雨
湿っていく
塗れていく
恥ずかしいくらい
ヒリヒリ痛んでいた
私の体 ....
折れた傘が
螺旋に落ちる
胸元の開いた
洋服を刺して
踊ってる
わけじゃない
狂ってる
だけの足音
何度目だろう
近づく冬に
抗えないから
マフラーの先で
....
日々が明けては暮れる
おそらく
日々が明けて暮れなくなる
その日までの間
出生から今日まで
自分に良くしてくれた人
自分に普通にしてくれた人
自分になにかと辛く当たってきた人
....
朝日の中にきらきら
見つけた星たち
貴方へ届ける為に
いま、手のひらの中に集めたわ
少しだけ待っていて
走って行くから
あなたと一緒に過ごせば
二人だけの空気になる
誰も入り込めない空気
愛が溢れる空間
午後の陽射しが二人を際立たせる
流行の映画よりも
あまり知られていない
ひっそりとした映画を楽 ....
送信できないメール
かけられない電話
送れない手紙
伝えようのない言葉
操れない文字を綴るのと
白紙のまま沈黙するのと
どちらを選ぼうか
自分を通すしかない迷い
現実か、非現実 ....
今夜はとっても
気持ちがいいね
と夜が星たちに話しかける
あの憎たらしい満月が
うすい三日月になってから
僕たちがいっそう
きれいに見えるね
と星たちが夜に
相づちを打つ
....
気をつけ、反逆
マズルフラッシュ
頭の数数える
蹴倒す日陰
目の奥でも
木陰でも
共有だけ出来ない
もう一度だけと
いつも君は言う
うんざりしながら
爪の間を見てみ ....
目に見えない何かに襲われたら
どうしたらいいだろう?
暴漢や通り魔等は目に見えるから
逃げたり抵抗は出来る
目に見えて襲いかかってくるものは
敵と判断していいだろう
逆に目に見えないものは ....
世界中の笑顔の全てが、威嚇を起源にしているとは感じられない。
あの子のけらけら笑う姿に、敵がいるとは思えない。
すすきが夜になっても
合唱するのは
自分たちのためだから
発見されるのを
望んでいるわけではない
風吹けば歌う
歌うのは風まかせ
「人間はいいね」
「人間はいいよ」
すすきは歌う
....
SM好きが高じて
死亡事故になったとして
それを罪に問えますか?
打たれたいあなたに
打ちたいわたし
一線を越えるまで
ふたりは幸せの絶頂でした
いえ、透明になっていくあなたも
そ ....
君が笑ってるなら
偽物でいいかと思う
君も偽物だったならばと
あお あお
と子供のように泣いた
その涙も偽物だから
まだよかった
僕のことばが偽物だという
のなら ....
明るい空へ
消えてください
流れ星のように
祈りを囲み
佇む人たちが
待たされている
今宵の雪を
地面に降らすまで
※逆からも読めます
夢中になれる何か一つ、見つかるといいね。
どん兵衛にお湯を注いだことも忘れる程のね。
君の幸せを願うことで不幸になる僕は馬鹿だ
宝石みたいな未来が待っていても泥棒は居る
子守唄のような人生はナイフを渇望している
愛されることで溺れる金槌はどこへ行っても
死んでし ....
雪の森にロウソクが燃える
ゆらゆら揺れる妖精の灯
一人ぼっちの蜘蛛が
針に糸を通して
ふわりと舞う雪を集める
一粒づつ糸にたまっていく
六花のビーズが王冠になる
最後に蜘蛛は糸を ....
神様が与えた唯一の愛の形
愛に逢いたくて花を見て
愛を摘んでは心に生ける
止めないで歌い終わるまで
ネジがすべて逆回転するまで
ほんの少しだけだから
ズボンの人には負けると思った
スカートの裾を広げてみても
立ち位置を示すパラソルの上で
夢を転がす時間を閉じるの
下手クソだったラケットの扱い
これが人なら表しか見ない
悪い癖を抱 ....
極めて良質で純度の高いLOVEと
そうでもないLOVEの度合いを計測する有向なキカイがあらわれたら
世界は大きく揺らぐだろう
もし
そんなキカイがあらわれたら
相当
世界は混乱するだろ ....
一人で歩く浜
吹く風
音も無く
海原と交じるは
蒼穹の深さよ
アロハオエ
アロハオエ
生きることの奇跡
アロハオエ
アロハオエ
遠くの貴方へ
ふぐをもらった
皮がとても硬いので扱いかねていたが
家庭用の鋏で簡単に捌けるらしい
表面の針をぼきぼき折って
力を込めて刃を入れると
驚くほどオレンジ色の肝がこぼれ落ちた
身もガラも肝 ....
口で言うほど幸福にこだわってないよ
とりあえず眼に見えるものしか欲しくないからさ
振り返ればけっこう酷い目に会ってきたな
いちいちそれを文字にしたらきりがないし
思い出したくはないし
....
枕元の書見台のモリッシー、得体の知れない詞に溺れてる、冷たさに心が疲れ果て、隣国のポップソング、インスタントコーヒー…電気毛布の熱…イメージの質は変化する、スタイルは同じでも―装飾物をいくら強調し ....
約束もしていないのに
お互い振り向いたら
どちらかが目を逸らす
穴の空いた僕と
透明な君と
惹かれ合うのは当然だけど
諦めるのも必然
でも探り探りだから
しばらくは一緒にいられ ....
乗り物に与えられた信号で
この街はいつも渋滞している
見えるかい空の高さと同じく
返した言葉がガスに包まれて
色も音もなく消えていく前に
君の背中に矢を放ったんだ
分かるかい翼のな ....
空白の家があった
住人は凍えながら眠り起き
生活をしていた
彼らはそこにいなかったが
いないことが
いることを確かにする
そういう類のものだった
浮浪者が
毎晩
空白の家でコー ....
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