詩を書かない夜も
詩を紡いでいる、
私の心の底。
料理を丁寧にゆっくりして
くつろぎながら
笑いあいながら
好きな人と語り合いたいな
あらそうのは嫌だ
競うのは御免だ
おいしい料理に舌鼓うち
思う存分たべたいな
幸せになれるだ ....
「環状線に乗っていつまでも回っているのが好きなの」
東京から来た彼女は言った。
それでも大阪環状線は
大阪以外からやってきた人を
大阪の外に吹き飛ばしてしまう。
奈良から来た人を ....
たんたんと過ぎていく味気ない毎日だね。
たんたたんって、少しリズムを変えてみようか。
早朝日が昇る前、まだ深夜に目が覚める
そしておもむろにPCに向かいゲームを立ち上げる
若いころに感じていた解放感はもうない
コーヒーを一杯入れてゲームとツイッターやら
同時進行で眺める ....
線香花火のように跡が残りそうな
恋をしてる人は終わり方を知らずに
運命線が赤く見えるから
あなたとまた会える気がする
そのために壁を作らなかった
低温火傷をした日は泣かない
遠い空へ投げる ....
蝶が一匹蜘蛛の巣に引っ掛かって動けなくなっていた
飛んで巣にいる蝶って訳か
その姿が何とも哀れで、どうにかしてやりたくなった
しかし
既に死んでいる様子だ
どうせ死んでいるのなら
救っ ....
私の原風景はお母さんだった
お母さんが大好きです
聖者とは、その人の智恵がすべて体験から出たものである人のことだ。
私にとってそれは基礎のようなものだ。
リアリティがないものを書きたくない。
病に犯された詩人が、顔をゆがめながら書い ....
餃子の餡を皮で包む
自宅で作るときは鶏肉だ
あれとこれとを目分量
ああしたら美味しくなるから
こうしておこうと刻むリズム
そうそう胡椒を忘れず粗挽きぐりぐり
よく捏ねてよよく捏ねて
優し ....
与えられた感覚のすべて 薄く高く引き伸ばし
やがて訪れるものを 待つ
未熟な 青い静寂の闇に 息をひそめ
長く 瞑想に似た 忘我の時を経て
小さく 小さく 微弱な 共鳴が始 ....
楽器入れに隠れた私はピアノ
今ならどんな音でも奏でられる
ぽろん、ぽろん、ぽろん
空から眺める地中海は空より青く
そう、私は帰って来た
小さなお婆さんが
ベビーカーに乗っている
少し楽しそうで少し寂しそうな
ベビーカーを押している業務的な人
うっすら笑って他人行儀
信号機が青に変わってすれ違う
私は能面カタカタ足音
段差 ....
やわらかな
白雲の群れ、
流れ流れ
踊る影は
光の万華鏡
私は静かに傾いて
遠くの街のざわめきを聴く
1
そして今僕が見ているのは
雲から降ろされる光のはしご
指から零れ落ちる
2
あの日の雨は
もう降らないのかもしれない
もう降っているのかもしれない
....
老婆が手押し車で
自動車がなければ生活できない
田舎の道を歩いている
どこから来たのか
どこへ行くのか
始まりも
終わりも見えない
一人ぼっちで
寒風に吹かれて、それでも
歩かなくて ....
冷蔵庫の中から動物たちの鳴き声がする
中に動物園が出来たらしい
食材などに用があったのに
動物や檻の合間を縫って
上手に取り出せる自信がない
仕方なく、冷蔵庫の隣で
キリンの口 ....
ちんちんは生えてるんじゃなくて植わってるだけだよ。
だから抜きすぎると本当に抜けちゃうから気をつけてね。
ケモノに呑み込まれる
わたしという存在が
身動きとれぬまま
呑み込まれ
渦の中
闇の中
焦りと 苛立ち
頭は混乱するばかり
奴の胃袋なのかで
もが ....
吹雪の夜明け
見知らぬあなたからの
着信
もう一度踏み出そう
未来が
ホワイトアウトなら
地図も不要の
幸運
さよならをした次の日に歩く
理由や目的を置いたままで
いつの季節も薄着でいい
心臓の距離を確かめるために
生きている人に近づくよ
シャボン玉の帽子を被ると
お揃いの家族みたいで
割れたら ....
ビーナスを抱く貝殻の形
あるいは軟らかい耳
砂のどこかに
解読してくれるのなんか
待てない
水平線に
眼を凝らしても
足跡は
波に吸われ
風船は
萎んで落ちるだけ
....
知ったかぶりして
その頃キミは生まれていない
そう言われたので
ボクはその頃死んでいて
あの世から見ていましたと
言ってしまった
斜め前の先輩が
指を立てて口に当てた
足を踏み出すごとに
太陽がとじこめて
スクリーンにうかびあがる今
流れていくコマのスピード
地平線の真ん中
守られて
回転する序曲の韻律はすべて逆さまだ、首を傾げたって上手く読み取ることは出来ない、そんなときは頭で理解しようとしないことだ、頭で理解すれば理屈っぽくなるだけだ、イメージを読み取るのさ、まんざら素人で ....
窓の外を眺めていると
パトカーが踏切のところにいて
(はっ、
シートベルトをしていない)
一瞬焦って
あっ、これ電車だ
(大きくなった胸の鼓動が
ひとつ空振りをして
楽しみにしていた僕 ....
裏切りが
怒りが
失望が
ふっと静まる
この白い部屋で、
思いは萎えて郷愁が
弱った心に押し寄せる
遠い山のシルエット、
駆ける友の背を包み
それぞれの場所で
背負わされた ....
正月が終わるころ、
いつとなく思うことがある。
母の島へいってみたい、
そう思う。
オレさえ生まれてこなければ、
兄と両親は、
幾度となく島に、
かえれていただろう…
....
新月の夜。
自分の過去生が思い浮かんだ。
牧草地で羊の数数える仕事してた。
未開の地は、平和だと思われるだろうが、お隣さんや家族に気をつかったりとあなた方現代人と何も変わらない。
....
店員さんが運んできたコップの中に
凪いだ海があった
覗き込めば魚が泳いでいるのも見える
こんなにたくさんの海は飲めそうにない
先ほどの店員さんを呼ぼうとしたけれど
彼女なら里に帰 ....
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