そもそも最初に仕掛けてきたのはてめえだろ
やり返したらブチ切れるってどうかしてんじゃねえのか
俺はイーブンに戻しただけさ
いつまでもゴネてるとマジで容赦しねえぞ
てめえ、ブ、ブ、ブ、ブ ....
私はたぶん泣かないだろう
悲しいことがおこっても
愛しいものが失われても
これまであまりに
くだらないことで
泣きすぎてしまった
私は命を持て余したのだ
だから必要もないのに
いたずら ....
こっくりさんに使った右手人差し指の先。
あの夏夕の魔力、未だに僅かばかり残ってる。
雨が降る水曜日の朝、
刻まれた皺につうぅと雨滴が走り
男はしゃがれた声で
さようならと 言った
昼間があまりに温かいので
散歩をする
糞のような現実は存在が
あんまりにも存在するので
催促するように歩くことでしか
乞うように移動することしか
重心をずらし続けることでしか
目 ....
ありふれた毎日が過ぎてゆく
何が楽しくて生きているのか
わからない
ただ死にたくないだけ
何かいいことがあるかもしれないし
もしかしてとんだ禍に会うかもしれないが
その時はその時だ ....
鎧を着る人の音がうるさい
好きなのは裸のメロディなのに
君はずっと戦って来たから
汚れなくても分かるよ
急がないように走って
転ばないように笑って
優しい分だけ冷たくなれない
才能は少 ....
物音がしない家
誰もが寝静まった時間
わたしだけが動き、音を鳴らす
見えない波紋がふわふわと広がって
音を響かせる
誰も起こさないように、静かに
そう気をつけていたって
キーボー ....
心静かに私は行こう
神よ 貴方の平和の裡に
藍色夜空に降れる 沢山の微笑みに
私は 微睡まずには いられない
魂は 永遠の安らぎの 中にあり
最早何を 疑うこともない
夜の帳が ....
もっとたいせつな
丸いこころがあると
しっているけれど
そんな玉ねぎみたいな
ひとを泣かせることばを
なんどもきかされると
全てをおわらせても
ないふでそのかわを
むきたくなる ....
地方の町のラーメン屋
小汚くて愛想のない
何か独り言いっている
味噌ラーメンひとつと言っても
聴こえているのか無視されたのか
よろよろ歩くお婆さん
お客がひとりまたひとり
注文しても
....
「ここは抱っこおう」と
駅の構内に響く声
電車の中は我慢したんだから
ここは抱っこでしょ
我儘いうよ全力で
「ママここは抱っこ抱っこおう」
跳ね飛ぶ小さな身体とくつくつと
若い女性が振り ....
黙して待つ
それだけのことが
辛い
私はここよと
叫びたくなる
目を閉じて
眠ってしまえば
逃げ場を亡くし
回り続ける
水の中に
ゆだねたのは
存在理由 ....
黄昏に見つけた帰り花
あなたの好きな白い花
雪を踏む音がいつまでも
歌っているように離れない
季節外れの桜が散りそうで
妖精にたずねてみる
花をひとつ雪に包みたいと
花を連れて帰 ....
ずいぶん待たせたね
傘に積もる雪
踏み固められた足跡
肩越しに白梅が夕日に染まり
タンポポの綿毛が息で溶ける
抱きしめてしまえば
肩に滑り落ちる雪
雪の中に春がいる
梅の妖精が ....
その冷たい花が
君の心へ舞いおちて、
白雪みたいと思った
僕は、
そんな、おろかものだった。
ただ揚羽蝶を切るような
疾風が、
この野原に吹き狂う。
瞳が汚いヤ ....
洞窟の分かれ道を全部綺麗に間違えて行き止まり
深く小さな穴ぐらに住む少年は
外の空の大きさを知らない
知らないということだけ知っている
価値観が
尺度の変わる物差しに翻弄されながら
....
赤い信号の光りが
濡れたアスファルトに落ちて
滲むように拡がっている
思い込みに過ぎないけれど
濃くて固定された光りと
薄くて拡がる光りの違いが
誰かさんと私との違いを
抽象的に表 ....
詩を書かない夜も
詩を紡いでいる、
私の心の底。
料理を丁寧にゆっくりして
くつろぎながら
笑いあいながら
好きな人と語り合いたいな
あらそうのは嫌だ
競うのは御免だ
おいしい料理に舌鼓うち
思う存分たべたいな
幸せになれるだ ....
「環状線に乗っていつまでも回っているのが好きなの」
東京から来た彼女は言った。
それでも大阪環状線は
大阪以外からやってきた人を
大阪の外に吹き飛ばしてしまう。
奈良から来た人を ....
たんたんと過ぎていく味気ない毎日だね。
たんたたんって、少しリズムを変えてみようか。
早朝日が昇る前、まだ深夜に目が覚める
そしておもむろにPCに向かいゲームを立ち上げる
若いころに感じていた解放感はもうない
コーヒーを一杯入れてゲームとツイッターやら
同時進行で眺める ....
線香花火のように跡が残りそうな
恋をしてる人は終わり方を知らずに
運命線が赤く見えるから
あなたとまた会える気がする
そのために壁を作らなかった
低温火傷をした日は泣かない
遠い空へ投げる ....
蝶が一匹蜘蛛の巣に引っ掛かって動けなくなっていた
飛んで巣にいる蝶って訳か
その姿が何とも哀れで、どうにかしてやりたくなった
しかし
既に死んでいる様子だ
どうせ死んでいるのなら
救っ ....
私の原風景はお母さんだった
お母さんが大好きです
聖者とは、その人の智恵がすべて体験から出たものである人のことだ。
私にとってそれは基礎のようなものだ。
リアリティがないものを書きたくない。
病に犯された詩人が、顔をゆがめながら書い ....
餃子の餡を皮で包む
自宅で作るときは鶏肉だ
あれとこれとを目分量
ああしたら美味しくなるから
こうしておこうと刻むリズム
そうそう胡椒を忘れず粗挽きぐりぐり
よく捏ねてよよく捏ねて
優し ....
与えられた感覚のすべて 薄く高く引き伸ばし
やがて訪れるものを 待つ
未熟な 青い静寂の闇に 息をひそめ
長く 瞑想に似た 忘我の時を経て
小さく 小さく 微弱な 共鳴が始 ....
楽器入れに隠れた私はピアノ
今ならどんな音でも奏でられる
ぽろん、ぽろん、ぽろん
空から眺める地中海は空より青く
そう、私は帰って来た
750 751 752 753 754 755 756 757 758 759 760 761 762 763 764 765 766 767 768 769 770 771 772 773 774 775 776 777 778 779 780 781 782 783 784 785 786 787 788 789 790
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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