ひとりの時間
明日も神でいるために
人間を満喫する
望んだこととはいえ
神でいることは
想像より重く
(みんなやたら神神神神言うもんなぁ)
人間を体ごと過ごさないと
....
そう、キミはそのままでいい。
「世間がオレの才能について来れないだけなのだ。」
そう笑い飛ばしてまた歩き出せばいい。
クッションを抱いて
その中に閉じ込めた温もりが
冷めてゆく前に体を丸めた
まだ触れていない場所があったな
まだ聞いていない言葉があったな
もっと時間があると思ってたのに
駐車場は探さなくて ....
…
……… …折れた舳先を横目に彼らは波止場から門を目指していた。
一列に隊を整え宮殿に辿り着いたときには既に夜も明けていた。
えんやこらさっ……オーイ!アレレ?誰も、、、門番も居 ....
善悪の判断を持たない
子供の頃が懐かしい
捕まえた蛙の腹にストローを突き刺して
思いきり息を吹き込んだ
生き物をおもちゃにして遊んだ
そして殺した
後悔はしなかった
痛かった ....
亡骸の幻影を抱いて
流木の間を
記憶を縫い取るように歩く
靴底を受け止める
砂浜の感触は優しく
けれど
優しさというのは
時折
無関心と同じで
巡回機のようなカモメたち
薄 ....
狡猾なる者、悲鳴の中で飢えて、
目くるめく暗黒の音韻の中で、
彼らのための晩餐を支度する。
パンという名の単純な個体と
葡萄酒という結果としての液体。
泡立つのは、抑えきれぬ羨望に満ちた旅の ....
公園の池に春の息が降る
カラスとスズメは仲良く行水
透きとおる雪解け水
底に眠っていた紅葉が
差し込む陽で目を覚ます
金魚のように泡を一つ
ゆらゆらと揺れている
月に舞う黄水晶の羽根
泣き虫の雫を拾い上げ
黄色い花に変えていく
雲の切れ間から漏れる陽は
空の花壇に咲く花のよう
恋をした女の子が駆け寄って
白い花に秘密を置いて行った
私は蜜で包んで隠してあげる
直観を疑うとき そういうときには 必然的に
他人任せの あやふやなデータや あやしい話に
乗せられているのが わかっている自分が
よく見えている自分が 自分に見えるときがある
古本屋の ....
窓の外に友人がいた
多分、窓などなかったのだ
お茶菓子も随分と出さなかったが
窓がなかったのだから
とても気は楽になっていく
何がそんなに友人なのだろう
適度なりに酒を酌み交わ ....
消え入りそうだったんだ
夜明け前に
悪夢で目覚めると
孤立に窒息して
消え入りそうだったんだ
そんなとき
何気なく手を差し伸べてくれる隣人が居た
「水が欲しいんだろ」
って、ト ....
ここちよい地面をひとしきりおよいだ
たいくつな夜景にパトカーが唸る
さいしょからさいごまで冒険から遠ざけられ
君の苦労話が自己満足のタン壺の中へ
君が笑っても泣いていても妖怪にしかみえない
....
いっしょに笑い合えたとき、初めて出会えた気がした
人が入れ替わり道が混み合う
春はいちばん迷いやすい季節
ジグザグに進む鋏のように
横切る胸を掴んで離した
僕等は時を改めることを
失敗から学んで来たのだから
定期券を年間で買うのはやめる
....
無音の暗闇
五感の皆無
呼吸も鼓動もなく
思考だけが生きている
身体も
脳さえ物質
いま
物質の有る世界とは
別の次元にあって
質量のない
電位だけが走ってる
....
のびをしたののねこ
きょうはきょうのてあしたので
ひざしにてのをあるき
みちばたれっしゃと
ゆく
諦めるとして
どこにも行けない
飛び移れない
蝉のようにはいかない。
だからこの木で鳴いて最期まで鳴いて
潔く地面に堕ちますね。
身から出たサビにAメロとBメロをつけた。
とても醜い歌だけど、とても僕らしい歌です。
下船したじいさんが
「陰性でも周りは嫌がるんじゃないか」って
言ってるのを
如何にも心中察します的に
うんうん頷きながら聞いてる
インタビュアーのお前!
がっつりマスクして
防御してんじ ....
柔らかな薄桃色の掛布団
夕暮れの雲に覆われた空
真っ白なシーツをふわりとまとう敷布団
おやすみなさい
積み上げられた徒労を包み
疲れた笑いを
しずかにほどいて
瞼を透かす朝のことなど
....
羽の先に春の色を塗って
冬に咲いて人の心を温める
蘭の妖精は見るものすべて
自分と同じ運命にしたがる
瞳の淵に打ち寄せる涙は
あなたの勇気を鮮やかにする
乾いたままじゃ進めない道が ....
春を待つ森の
細いつるは
ほつれ髪
生まれたての春風が
よちよち歩きで髪をとく
手を振るようにつるは揺れ
妖精はコートを脱ぐ時を知る
何故あんなに物悲しい顔をしているのか
美しい曲線を描いて
過去のしなやかな背筋は悲しみにくれながら
赤花の遠ざかる姿をただ見ているだけ
一面の彼岸花の中で
夕暮れの日差 ....
小学校にうさぎ小屋があった時代、少女していた。
アニメーションキャラクターに似せた前髪、宝箱で溶けてく紙せっけん。
春生まれは生まれつき体が咲いている。蕾んでる時間もなく滲んでて、体はいそ ....
あなたの隣は心地良いと
微笑んだ君の頬の赤み
わたしが君に与えられるものは
全て与えようと決めたあの日
太陽が沈んで
月が昇って
月が沈んで
太陽が昇って
何度繰り返しても
変わらな ....
天井をみつめる
( 私は宙に向けて大きく股を開いた )
……赤ちゃんあなた方は見慣れているから平気だろうけどやっぱり恥ずかしいですよ。こ ....
群青が朝焼けに変わるときに
だんだん息をひそめ
呼吸は浅くなり速くなり
人混みの中にいるような酸素の薄さで
白い水蒸気が多く立ち上り
私の息苦しさが君に届く、だ、なんて
言葉をうしなっても ....
最後のフレーズが肘に当たる
跳ね返ったままの音符を集め
登り始めた鍵盤の山を
降りて来るのはいつになるだろう
指先が転んでも立ち上がって
ピアノの芯を叩いた後には
花が散っていくように終わ ....
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