書に少し重ねて
僕の筆跡とは異なる
朱色の字が書かれる

僕の黒の否定
朱形の強要

求められるのは
誰が書いても同じ字

僕の書は大出血していた
ボーイフレンドたちは日射しのたゞ中
溶けてしまひさうになる
そんな夏が戀しい
やけくそ氣味に陽光の氾濫に
彼らは身を投げ出す
海だ
海が見えるよ
ぴかぴか光る紺碧
處構はず全裸に近い
 ....
〈雲雀にはskylarkの英名ありskyの文字よ沁みよと詠めり 平手みき〉
眠い時には眠るがいゝ
僕の枕頭に寒い基督が立つ
逆らつて小用、無理に出したおしつこは
納豆の匂ひがした
〈納豆やと ....
いつわりの夜が終わって
首すじがうすくよごれ
ひとときのキスの声だけ
あかっぽくむねにしみる

髪の毛を赤色に染め
睨みつけ朝を走るの
しぶきとぶアスファルト踏み
しろいいき吐 ....
 

水滴が窓にみえても
この部屋はしろい光が
寂しさをかるく引き裂き
古いいき新しくする

新しいとしを迎えた
夜だっていまは明けたわ
悲しみがすこし残って
なんとなく蒼空を ....
食品には賞味期限がある
人間には興味期限がある
どちらも消費期限がある

賞味期限は品質が変わらずに
おいしく食べられる期限
期限を過ぎると
おいしく食べることができない

興味期限 ....
○「前向きな生き方」
失くした片足を嘆くよりも
残っている片足を有効に使って
生きている人であろう

○「助けてもらう能力」
わからないことやできないことが
あったら
自分から頭を下げ ....
 世界人類よ

 そのなかでも日本を好きなように貶め

 奪い続けてきた蛮族

(北アメリカ、中国、北朝鮮、韓国)の民共よ

 お前たちは眠れる金龍の逆鱗に触れた

 大和、蝦夷、 ....
片方の蹄鉄を無くして
雪質の異なる地を疾る
御者の視界を曇らす
涙は凍りついてしまった

何処へ向かうと問う声は
風切り音に消されて宙に舞い
遠くの街の相棒よ
同じ暗い空を見て ....
 亡者に似て言葉たちは
 あおい廊下を徘徊している
 床に雲までもが
 映り 流れていくから
 滑りやすい 廊下
寝床に沈み込んで壊死した夢が肉体に浸透して悪い気分になる、細胞の拒否反応、対応策の無い流行風邪みたいなさむけと身体の痛み、何も起こってはいないのに酷く摩耗している、油の切れた機械になってしまったか .... 雪の中歩いてく
膝まで埋まって歩いてく
春が来るのを信じながら
明日は明日の風が吹くと
無理をして
引かれ者の小唄を歌っていた

雪の中歩いてく
腰まで埋まって歩いてく
来るはずのな ....
寒い季節になると
いないはずのあなたを
つい探してしまう

枯木立の向こう
ベンチの連なり
落葉を踏む音

いないはずのあなたは
寒い季節に紛れて
すぐにわたしを探し当ててしま ....
愛の欠片が粉になり
冷たい風に飛ばされ
寒空に消えてゆく

残ったものはセピア色の影となり
再び戻ることはない
{ルビ掠=かす}れたフィルムがカラカラ回り
観客はぼく独りだけだった
楽 ....
{ルビ繭玉=まゆだま}の中で柔らかな{ルビ生命=いのち}を見付けたよ
これでぼくは生きられる
北風の吹く枯れた野原も
雪の降る山でも大事に育ててゆこう
息を吹きかけるとホンワリ光り
手のひら ....
包茎大学の女子学生が
あまりの包茎の多さに頭に来て
ハンマーを振り回して 
数人の男子学生にケガを負わせたそうだ
ケガをした学生の全員が包茎で
中には真性包茎の者もいたらしい
どうせならハ ....
仕事を教えてやるよと
レトロな喫茶店に連れていかれた
ノートパソコンより新聞が似合い
年上の人ばかりがいた

テーブルに置かれた
丸い占いのマシンに百円玉を入れると
丸まったおみくじみた ....
〈月遠く近くありけりむじな汁 涙次〉
吹きつ曝しに月が炯々
アーサ・キットのしなは
何となく過去から吹く
生温い風のやうで

男と女
それ以外の人
それ以外
と云ふしかない
僕はま ....
内に鐘打つ渇望の 
解き放たれ
声を発した途端、
子の生まれ
袖をまくれば
ぐんぐん育ち

来てはまた逝きまた来ては
点を辿る以前にもう円周を想い

後に残すお部屋にぶち撒けられた ....
小さな魂
と云ふと
魂に大小があるかのやうだが

親しい筈の隣人
である彼ら、を
英語圏では
Nine livesと呼ぶ事は
周知
9回の生涯を終へた老猫は
もはや小さな
魂、 ....
彼女に會つてきました
(絶句… この儘では絶唱になつてしまふ
絶唱は奥の手です)

彼女はグループホームの話ばかりしてゐます
どつちみちゆくゆくは
僕と四畳半一間の愛の巣を持つのにも関はら ....
平日十時頃の大通り商店街は人通りもまばらで
柔らかに陽に温められた風が頬を撫でる
どこからか蕎麦つゆの香りが鼻を掠めた
自転車を漕ぎながら私はその余韻を楽しみ
踏切信号が青で遮断棒がまだ下がら ....
染み入ってゆく、雨
恥ずかしい入れ物
としての私
穴ボコのよな
染みを作っていく

待ち人の
声を嗅ぎつける
首輪は無いのに
ちょっとぎこちない

季節が
ちょっとだけ錆びつい ....
平凡に生きていると暇なシロガネーゼのマダムも外国語を習得したり多忙極める研究者はますます専門分野に分け入ってしまう。詩をメタで極める方々は見ていると逆転する。忙しいときこそ全領域を深めている。

 ....
○「神論争」
神は人間が創ったものである
人間は神が創ったものである

○「不幸の種類」
不幸にはピンからキリまである
戦争や飢餓に苦しむ不幸があれば
便秘に苦しむ不幸もある
当事者に ....
暗闇の中、心を塞ぎ、助けを求めていたおにいちゃん
欲に溺れ恋に迷い、それでも我慢し、じっと耐え堪えていたおにいちゃん
愛を求め、憎しみを深め、僕を自らの吐口として選んだおにいちゃん
夢を見て、気 ....
ブロッコリー、ブロッコリー、ブロッコリー、です父上。
それはブロッコリー、あれはカリフラワー、これはキャベツ、あれは菜の花。
ブロッコリーはね、花のところを食べるの。
白いのがカリフラワー、緑い ....
薔薇の花束を届けようとしたU子さんが、
通りの曲がり角のところでふとかけ足になる。
こそばゆく、茎と葉と棘と包装紙は揺れて。
今日は雪が降った初めての日、
それからずいぶんと経って、また雪が降 ....
あなたはただ、わたしではなく親御さんを選んだだけ……
と、あなたがとうに大事ではなくなってしまった今に思う。
あまりにも若すぎたから真剣だったんじゃない? たぶん。
もうあなたの面影すら覚えてい ....
何でも無い感覚と
そして時間
何もしなくても見える
街は動く映画のようだ


歩いた 外を 昼は
鳥と そして おばさん
今日も 僕は 川で
水面の うねりと 光を
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
朱墨5*25/1/11 18:44
緩衝地帯髙任勇梓 T...225/1/11 17:39
菩薩その他025/1/11 17:19
しろいいき 2秋葉竹125/1/11 14:17
しろいひかり225/1/11 10:13
あなたへの興味期限イオン1*25/1/11 9:40
独り言1.11zenyam...4*25/1/11 7:45
ヤマトタケルの宣言ジム・プリマ...0*25/1/11 6:35
直ぐに戻る足立らどみ625/1/10 22:14
亡者(2024.11.30)草野春心425/1/10 22:07
夜に裂けるホロウ・シカ...4*25/1/10 21:58
雪の中[group]板谷みきょう2*25/1/10 21:54
不在夏井椋也14*25/1/10 21:12
追憶レタス4*25/1/10 21:05
珠玉3*25/1/10 19:26
包茎大学花形新次025/1/10 19:13
喫茶店の水8*25/1/10 18:53
美少年髙任勇梓 T...025/1/10 18:51
残響 、ひだかたけし4+*25/1/10 18:00
ちひさな たましひ髙任勇梓 T...225/1/10 17:37
Blonde On Blonde125/1/10 16:27
歯医者栗栖真理亜0*25/1/10 15:21
雨とアップルパイ(それと)らりるれろ。2*25/1/10 14:18
ぼくのキン肉マンの歌足立らどみ225/1/10 11:51
独り言1.10zenyam...5*25/1/10 8:38
おにいちゃんへ鏡文志3*25/1/10 6:37
ブロッコリー大町綾音10*25/1/10 5:05
遷移するバラの花束4*25/1/10 5:04
言葉だけになって4*25/1/10 5:03
いつものどこかで番田 125/1/10 1:04

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