描くのは額縁があるからではないのだ
に切り取るもの
詩をなめる
同じく 虫眼鏡
色の点点 あ、あ
あたまの中では白い ....
ふるふる白い
雪を掬ってみると
こんなに軽かったけ
ぎゅぎゅっと丸めて
あの枝めがけて放ったら
その枝ぱしゃんと弾けたよと
誰かがいたようないつかの雪合戦
あちこちから飛んできそうな
....
冬の地平線で
オリーブをくわえる星
まだ長い旅の途中
羽根を広げて
ノアの船に帰っていく
バラの妖精に恋した
赤鬼の女の子
刺を角にして
ほらバラになったよ
妖精のような笑顔
今も残る鬼の俎に腰掛けて
思い出すのは
今はいない友達のこと
鬼の俎でお昼寝すれば
....
春の妖精という名の絵が一枚
フィリン・フラワー・シール
裏に書かれたのは名前だろうか
あつ子の母が今のあつ子と
同じ年のときに描いた絵
ビー玉をこぼしたような羽根
トンボ玉のイヤリ ....
辟易してしまう
理性的な頭でいられる
自分の中で粉散する
超越的態度を
現象に
そうだ
不条理な現象を
他人事として
語る自分のそれは
天才的正論を舌して
悦に没我して ....
街角に溶け込んだ
スーツを身に纏っている「クモ」
時折口角を上げ
会話をしながら下見をする
誰が持つ何を狙うか
手に入れたら何処で落ち合うか
見えない道を頭の中で繋げていく
壮大 ....
よる
あふれる
かなしい
ゆめだけ
あさ
こぼれる
かわいそう
ことばだけ
ひる
みちる
うれしい
ひかりだけ
もう長くない、もう息が続かない、間違えた星に生まれて私たち がんばってきたね もういい、もういいから、もういいからって首筋に両手をあてがいあって笑ってた 死ねない、死なない、そうさせてくれるのはこの季 ....
ぱちん
爪を切る時に
一瞬で飛び出して
翼を持っていたことに気づく
指を離れた途端に
合図が伝わらない部品になり
何も掴めなくなったな
誰も笑わなくなったな
僕達この先どこまで行こうか ....
人間の男と
人間の女が
つがいになってひとつに交わり
ひとつにかさなる
お互いが磁石になって引っ張りあう
お互いが持っている内面の正と負が
ひとつに組合わさって
お互いの体の凹と凸が ....
山のおくの
ごみ処理場のごみの山で
捨てられていた人形のぼくは
捨てられていた人形のきみの手をとって
月明かりのなかを
どこまでも歩いていく
夜が明けるまでに
....
好きな人はいません
その分
嫌いな人はいません
誰からも愛されてなどいません
その分
誰も愛してません
他人に関心ありません
その分
無視されてます
人の前では笑いま ....
散らかる部屋で
ぼくも散らかる物のなかに
転がって
散らかってみる
明るくて冷たい夜だ
今日は満月だ
見なくてもわかる
何も言わない
声が聞こえても
名前を呼ばれても
ぼく ....
お母さんは壊れています
だから私も壊れています
それは決して運命などではなく
残酷で客観的な確率の結果です
私が小さな赤ん坊だった頃から
お母さんは自分の狂気だけを愛した
空腹に泣き叫 ....
月光に暴かれた激情が
いって はて
そして 闇、闇、闇
十年も前
オレら
爆笑しながら
ドライバー一本 ....
おれの首筋に手を伸ばしてくるやつら
おれの息の根を止めようとしてんのさ
「そら、こちらの指はここにある、少し力を込めるだけでいい」
そんなふうに撫でてみせるんだ
おれは気付かないふりで、そ ....
大塚駅前で砂鉄を集め終えると
人がプールになる
僕がプールになる
水に、むしろ
水が、の話として
全体的に集まればプールだよ
小型犬もゆっくり通り過ぎて
日差しを浴びる
僕 ....
おんなを買い
そびれたので
雪のよる
ホワイトチョコを買い
洋酒のあてにする
背中が開くように
かって戸が開くと
いつもの
エタノールが
目に臭う
ひらかれたまま
あつめていく
私に似たものを
私に似ていないものを
あつめて
もやして
ふたたび解き放つ
それらはすべて
私ではないもの
それでいて
私をかたちづくるもの
すでに ....
愛があふれて、こわれてしまう
はずれたとびらのようになった
わたしからこぼれていく
あなたへ、あなたへ、
(あなたへ?)
そこは草原だった
ひからびた、(あるいは、みずみずしく満ち足り ....
ゆうぐれのへや
ぼくたちはどうしても
ふれあうことができずに
こころわかれて
はだかなのに
どこへゆきたいの
海、へ
そんなのはうそ
けっしてもどれない どこか
まどぎわ ....
向きを変え下り坂を上り
以前は胸が先に苦しくなって
、足もとを止めた
膝頭が訴えてくる。これは筋肉だ。
ふくらはぎの痛みなんて経験したこともない
体重が少し増えたからかな?
よほど運動 ....
雪を掘るカラス
凍らせた
内緒のおやつ
雪に埋めた太陽
熟すのを待つ
少しほんの少し
飛んでくる
恋人が見えてきた
デザートを広げる
あっと言う間に
柿の実は溶け出 ....
あなたの名前が花びらのように
空を覆いつくすように散って
陽が透けて頬に差せば
私は妖精になって昇っていく
小さな幸運の光の中へ
秋祭りの金魚は
こんなに大きくなりました
今は金 ....
どれだけ眠っていただろう
首を横に倒した分だけ
太陽は枝の隙間を渡る
多羅葉の葉の匂い
胸に一枚置かれた言葉
ただひとこと妖精の文字
こんにちはと書かれていた
ありがとうと返 ....
広島にいる私の水面と
室蘭にいるあなたの水面が
水平
だとするなら
大型客船の中のあなたと
日曜日のカフェの私も
きっと
同じ高さだとと思う
それはずっと連続していて
だけど ....
まるでネズミ花火と歩くように
足がもつれて引っかかるけれど
動き始めた季節を予約する
心臓の位置が高く上がるほど
景色よりも先に進めるから
あらゆるものへ届く気がしていた
頬が染まる前のき ....
雨上がりの空から雲が一掃されて
青空があらわれて
お日様が顔を出しても
美しい七色の虹が橋のようにかかるなんて
事はなくなってしまったな
子供の頃は頻繁に虹を見たような記憶があるのに
....
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