色もなく
香りもなくて
ただ
暗闇で
ひっそりと咲く
ひかりも
水もないのに
....
私にはもうすでに一篇が見える
愛に飢えたら食べなさいと手渡してもらった鞄の底に沈んで
そよ風をつれて限りなくリリカルに
それは永遠を彷彿させるワルツのような
過去を一望する夕焼けの丘に立って、海を探して仰ぐだろう
水曜日は午後から天気が下り坂らしいのです。
その坂を下り続けて、僕は海底へ帰りたいのです。
かさついた手
あなたのそれと繋ぐには
愛想のない手
仕事には慣れているけれど
甘えることには慣れていないの
あなたの肩によりかかる
そんなことも出来ないわたしを
置いて行かないで ....
夜に懐いた雨の音が
傘を持たないから良く聞こえる
雨肌は滑らかに
髪の毛をストレートにして
素直な仕草を誘うメロディだ
追い駆けるように歌い
消えるように跳ね返す
ひとつのグルーヴが
....
ファミファミ暗い音
秘密めいた
謎に歪んだ
スタッカートほどの傷
でも救いなのは
ファミは途中の音
次の音の選び方次第
スラーかかって
明るい音になるかも
慎重に
でも ....
葉よ 舞え
葉よ 美しい
街路樹の影が伸びる歩道
私の影がすぐ横で
恋人のように寄り添って
一人の帰り道も
寂しくないわ
小さな新芽が眠るころ
星を見上げて思う
明日も晴れね
街灯の下で一人きり
アク ....
菜の花畑に隠れて見る
緑の森と太陽の中
ミツバチは金魚のように
黄色い水面を目指して泳ぐ
黄色い帽子の妖精が
青虫に声をかける
モンシロチョウに
なったら一緒に飛ぼうね
たくさ ....
祭りの灯が落ちて
桜も一息つき
目を閉じる
月夜の晩に
花びらが
月の精に命をもらう
雪が降るように
蛍が飛ぶ
風がひとり
星に生まれて
最 ....
もうじき二週間になるが
いい加減
テレワークに飽きてきた
自宅で仕事をしてる奴が
何となく今ふうで
カッコいいと思っている
そこのあんちゃん、ねえちゃん
全然違う、大間違いだぞ
やっぱ ....
唾をべっと吐いて
スタンスを取り
必要以上に
鋭い眼光で
強い態度で
何の責任も要らない、関係のない
政治やメディアに噛みついて
なんならやってやるぜと
ジャブを繰り出して見せる
....
駅が眠っている
私たちと同じ格好をして
そのおかげかと思う
狭くなる
窮屈になる
駅の隙間に挟まったしおり紐
五十六頁、大切なことは書いていない
早朝の停車場線を人が歩い ....
春の夜に
煌々と浮かぶ満月は
闇に艶めく大地のあちこち
銀の涙を溢しながら
陶然として傾いていく
わたしは寝床でゆっくりと
その推移を辿りながら
迫り来る世界の無表情に
今夜もやっ ....
大いなる問いの果てには
大いなる答えが待っている
大いなる誓願の果てには
大いなる勝利が待っている
大いなる何かに殉ずる時
大いなる境涯が開かれる
資本主義がこの世の中を
現実に動かしている以上
コミットするしかない
しかし資本主義は万能ではない
人生に哀しみがつきまとう限り
詩ができるのと同じように
哀しみの翼と共に
翔べよFly high
何度でも言うよ
人生に哀しみはつきもの
むしろ哀しみを糧に
飛ぶしかないんだ Fly high
悲しみが価値になる国の話
いっぱい悲しい人が金持ち
いちばん悲しい人がプレジデント
そんな国なら
痛みに気付けるのかもね
知らんけど
今までずっとありがとう
カラオケの最後に歌おう
合格発表で見つけた番号
ラッキーナンバーにしたら
キーホルダーを欲張り過ぎて
ガチャガチャと鳴り始めた
それくらいたくさんの
声を止めて来 ....
漕ぎだした宇宙は
私の在り方を変え
自由という奔放なる滋養を得るよすがとなるだろう
基本的には愛という形で最善を尽くすのだが
将来を見た因果を
良き形で携え帰っていくだろう
その祈 ....
幅一センチ長さ二十センチほどの白い縦のラインが、床面から一メートルくらいの位置に、三センチずつの空間を空けて整然とならぶ、わたしの身長の二倍はゆうにこえるあたたかみのある厚い窓ガラスの内側に置かれた ....
目を閉じれば
まんかいの花
まっくらな公園に
美しく散る
はなびらの音がする
はなびらを
縫うように
さまざまな
桜色の魚たちが
泳いでいて
あれは
どんな海への ....
舌を絡めつつ
アソコをいじくりまわしても
それは性行為とは言えない
(A+B≠C)
という
スウェーデンポルノ学者
グレタ・モコロナの問い
所謂、ABC予想を
日本人AV愛好家の
餅 ....
嫌いな人を
嫌いな物を
嫌いな時を
たくさん思い出して
たくさん考えてみたら
心が汚れた気がした
無理に汚した気がした
心にいるもう一つの
綺麗好きな心が泣いていた
誰にも気づかれず ....
空で風と恋人になるシャボン玉
風に抱かれて弾けるシャボン玉
風が啼きながら飛んで行く
空に溶けた香りを追って
シャボン玉の魂を預かった妖精
陽の匂いを挟んだ花が咲く
風が匂いをかぎなが ....
昔むかし一つの光を
神様が宇宙に落とした
星から星へ跳ねて
幾つも色を置いて
終わりのない果てへ
走っていく光の羽根
無数の星は空に撒かれた種
ひとつまたひとつ
運んでは咲かせている
....
足もとに絡みつく
感染者を蹴って
きんぺいが走る
狂った顔の
指導者にも似た
新型COVID-19
この手のやつに
罹ったものは
すべて死にゆく
さだめなのさ
ブカン凄惨
ブカン ....
725 726 727 728 729 730 731 732 733 734 735 736 737 738 739 740 741 742 743 744 745 746 747 748 749 750 751 752 753 754 755 756 757 758 759 760 761 762 763 764 765
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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