深夜
夜を割るように窓を開く
月
あられもななくあらわな
月(満月)
みたされたい
わたされたい
こなごなにちりたい
ちるはしからだきとめられたい
ここにいて ....
順番がついた日から
溜め息が深くなる
俯いた顔じゃ
こぼれ球さえ拾えず
一軍の場所に立てないよ
ポストに手紙を入れるくらいの
力で投げ返す気持ちが
優しさに出会えるまで
せめて空だけは ....
こないだテレビでやってたけど
お前
90年代の伝説の歌姫8位らしいぞ
なんか深夜にやってるやつ ....
運河に架かる小さな橋
歩道の隅に黒い手袋
片方だけポツンと落ちている
歩くにも
走るにも
自転車で駆けるにも
手袋が欲しい寒気がさまよう
....
雪の下で眠り
星の声を聞く
月の歌を抱き
春の夢を見る
やわらかな風が
雪の上を流れていく
土の香りで目覚め
紫の羽根をひろげる
静かな深い森で
最初に生まれて
最初に ....
思い出すのは
生まれたばかりの頃
神話時代の想い出
私は美しい青空を頂いて
風と水の精から祝福され
街中に蕾を用意した
やがて咲いた花は美しい水色で
まるで空の子供のようだった
....
涙に触れると
溶けてしまいそう
告白すると
燃えてしまいそう
赤い蕾は片想い
赤い糸を紡いで
純白の思いが星を
千切ったように重なる
妖精は春の出会いを
花壇で誘い
甘いピ ....
剃刀はチープな覚醒、洗面所のアスピリンは、労働環境に不平を垂れてる、蛇口は知らん顔で、捻られた分だけの水量を吐き出し続ける、流れた血液のうねりだけで知る時間、闇雲な宛先不明の呪詛、憂鬱と恍惚を同時 ....
散髪が生活に
必需なのか?
俺なんか
5年ぐらい
自分でやっているから
全く必要ないんだよ
ははーん、さては
頻繁に
床屋に行って
手入れしないとダメな
ハゲチョロリンの
政治家 ....
おちつく
おちつく
きみのなんにもなさが
おちつく
おちつく
おちつく
きみのなんにもなさに
おちつく
おちつく
おちつく
なんにもないきみに
おちつく
おちつ ....
あぜ道を歩いていた
ふと上空を見上げると
並走する何本かの電線の上に
おびただしい数の鳥たち
私は急いで
それを譜面に写し取り
部屋に戻ってピアノに向かう
なんという旋律
作曲者は誰だ ....
日々という受難の中でさえ 絶望と希望の扉を開ける旅はつづく
夢と現実の鍵束を探して……
なのに、過去と未来と どちらが大きいのか
それすら、まだわからない
その鍵を見つけるまで 旅は ....
其処で揺れているのは
硝子細工のチューリップ
君のだいじなチューリップ
どんな色の風が吹いても
春という季節のために
其処にただ咲いている
いつか君の心臓が
やわらかな福音を脈うつ
そ ....
波の白い部分だけを
集めたものになりたくて
君の耳を泡だらけにする
守りたかったんだ
余計な音で迷わないように
空は雲を三角にして
僕にギターを持たせるけれど
正しいことなのかな
優し ....
君が無限の一列目にいる時、僕は無限の二列目にいてふるえている。君から僕へとたどり着く手段はなく、君は泣いている。僕はどうすれば良いのか分からず、なすすべもなく立ち尽くしている。この世界のどこかには、 ....
悩み多き時代も過去と同じように
過ぎていくのだろう
流浪の果てのこれら営みも
営々と未来のため築かれていくのだろう
幾たびもの涙
幾たびも拭う汗
とどはどこに導かれていくのだろ ....
かれはすごい
てんかんの発作で
鼻の骨が見えそうな傷を負っても
支援学校の上級生に引っかかれ
ほおに血を流しても
夜、パパが家に帰り
ドアを開くやいなや
百万ボルトにまさるほほ ....
君がすくえるひとがいる
この世界の何処かに
僕は時々
間違いをおかすけれど
できれば
忘れずにいてくれるだろうか
君の知らない場所で
今
人知れず、思うことを ....
陽の光と太陽の埃の中で
ブラインドの隙間から射し込む福音は
フードコートの中の
百数十もの人間を
日曜日色に染めている
ま ....
足もとにも見える春の形
桜が散っても淋しがらないで
涙落ちたらその先に咲く
足もとで見上げてる妖精
かかとに舞う花びらたち
春の桃色は心臓の色
妖精まで届く激しい鼓動
花の風呂敷 ....
どんなものにも年齢がある
あの妖精にも天使にも
例外は愛を重ね着する魂だけ
幽霊の透ける指先
胸に満月の魂
ローレルの葉一枚
涙に歪んで緑の星
一緒に行きましょう
妖精が幽霊を案内する
懐かしい匂いがする
葉を抱いて幽霊が泣く
月光が教会に入っていく
....
言葉を覚えたのに
伝えられないこともあるよ
困らせるのが嫌だから
私の存在がただ余るだけ
起きてしまう心に宿題を
貰えたらきっと眠らずに済む
人は花のために優しくなれる
人は人のために寂 ....
書く、
打つ、
叩く 言葉
ひたすら
書く、
打つ、
叩く 言葉
朝方
酷くうなされ
幻のなか
さ迷い出た
便所に行っても
幻に包囲され
恐
の文字、
踊った
....
環境保護に対する
グレタの熱い思いは
新型コロナウイルス感染が
ずっと続くことで
はからずも叶おうとしている
いや、本人も感染したところを見ると
地球にとっての癌は人間に他ならない
とい ....
いしころけった
いしころがった
いしころまって
いしころがって
いしころまった
いしころせずに
色もなく
香りもなくて
ただ
暗闇で
ひっそりと咲く
ひかりも
水もないのに
....
私にはもうすでに一篇が見える
愛に飢えたら食べなさいと手渡してもらった鞄の底に沈んで
そよ風をつれて限りなくリリカルに
それは永遠を彷彿させるワルツのような
過去を一望する夕焼けの丘に立って、海を探して仰ぐだろう
724 725 726 727 728 729 730 731 732 733 734 735 736 737 738 739 740 741 742 743 744 745 746 747 748 749 750 751 752 753 754 755 756 757 758 759 760 761 762 763 764
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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