田畑さんにお昼を誘われたので、一緒に食べることになったのだけど。
「田畑さん、こっちって、屋上? 屋上は鍵しまってるよ?」
いいから、いいから、と手招きして、僕を呼ぶ。
田畑さんは、ちょっと鍵に ....
あそこで泣いているのはちいさな風の音
あそこで笑っているのもちいさな風の音
草の根分けて風の根わけてくる 風の音

風の子らが草の根わけていく
茂みや屋根を踏み鳴らしていく

坊やの手に ....
星になった子供たちが遊んでる
くるくるとメリーゴーランド
ぐるぐると綿アメ
ミラクルな夢が永遠に回る
宇宙の空にも夏が見える
土星は祭りの季節
タイツリソウの妖精も
自慢のイヤリングを並 ....
光が尾を引いて
路地裏を抜けていく
小さなほうき星
縦長の猫の瞳に
十字を切っていく
オダマキをくぐって
広い畑に飛んでゆく
運動会のように並ぶ
ねぎぼうずの花
陽に捧げるように
 ....
雨は花を綺麗にして
どんなドレスも似合うと言った

風が埃のない街を飛んでいく

水たまりの底に足跡残して
スズメが駆け落ちする

酸っぱいだけのレモネード
大人を気取って飲んでみる ....
私達は一秒一秒
時を紡いでいる

朝の蕾は
昼には花開き
夕にはしぼむ

日々の営みは淡々と
過ぎていくけれど
心は空を見て怯えるばかり

ヒリヒリとした空気に
後ずさりして前 ....
ポケットの中で小銭を弄ぶ癖をやめたのは微かに耳に届く金属音が命を削っている気がしたからで、それについては正しいとも間違いとも考えてはいない、ひとつひとつのポケットはずいぶんと軽くなった、小銭をあま .... 出会った物事に
これも運命と思うことで
今を 味わう

宇宙が生まれて
ずっと昔から続いてきて
いろいろなことがあり
今の自分につながっている

時には
愚痴をこぼす時もある で ....
ソーダー村の



ソーダー村長は



ソーダーを飲んで


 ....
眩いばかりの
うなじが
もう
見られないとしたら

やなせたかしの
偽キャラクター
ブラック食パンマンと
永遠に会えないとしたら

ジョーン、ウーン
ジョーン、ウーン

聴こ ....
君は長らく歩いて来た
独りぼっちでこの長い旅路を
天辺に着いては転げ落ち
また振り出しから天辺目指し
繰り返し繰り返し歩いて来た

今終焉を迎えるに当たって
君はまだ旅の途中
もう放棄 ....
遠い所からやって来る人は
帰らずにいてくれるから好きだ
夜を渡る猫じゃらしみたいな
タバコの煙であなたを知るの
尻尾は流れるように赤くなる
じぶん座流星群を降りて行き
慣れない匂いの中で呼 ....

 散歩をする
 腕時計の竜頭をねじってぜんまいを巻いておく
 六時零分のころ
 あいさつをすると
 忘れていたことがぐうぜん戻ってきて
 あいさつをする

 そよそよ風は
 光 ....
いくら人が絶望しようが

系統進化の囲いの呪縛から人は

逃れ去るこはできない

他のオブジェクトに侵入し

自己増殖する魅惑

おお

これこそ始原の嗤いなのである
 ....
花が咲く場所だったらどこでも
思い出すなにかがあるかでどこでも

夢の中で行けるはずさ
眠たいときに一緒に居たいやつが
暇そーにしてたら
なんだどーしたって声掛けて
乗り込んじまえ
 ....
夕暮れの真っ赤な太陽が
窓をオレンジに色に染めている
何日か前にためたままの
水が詰まった湯船に泡立った垢が浮かんでいる
歪んだプラスチックのつまみをひねる
浴室を出る
浴室にある空気 ....
あなたは声を雲にあげ、多くの水にあなたをおおわせることができるか。
――ヨブ記38章34節

【2019年12月】

2019年12月8日 - 中国の湖北省武漢市の保健機関により原因不明の肺 ....
窓ぎわの一輪挿しに
雲の合間から洩れた光があたる
人の群れの片隅に
置かれたままの孤独には
今にも途切れそうな蛍光灯の橙色が
仄かにあたっている

本棚の蔵書の間に
あなたに書いた ....
心に内在するもの
得体の知れぬもの
そこはかとなく薫る
詩情の様なものを
感情と気分と感覚を通し
濾過抽出した言葉で
文字に変換して現す
斜めから覗いたり
歪めては伸ばし
また縮める ....
鳥たちの声が響き渡れば静かに夜が明ける

聴き取れない信号に、眠りは妨げられている

馬鹿馬鹿しいと笑えば笑うほど、泣けてくるにつれ

人の声も次第と嫌いになってくる、御時世の宵

 ....
なかった
なにもなかった

守りたい自分もなかった
守りたい誰かもいなかった

死んでもいい心情に
生きたい体が抗う
何の役にもたたない生に
居ていいという人がいる

青空ばかり ....
四角いガラス面をするすると撫でますと
指先は青く黄色く染まり
眼球は吸い込まれ
奇妙に近く感じます。
錯覚でしょうか。
いつもすぐそこにいる気がするのです。
だってあなたの朝ごはんも晩ごは ....
ぼくはとうめいなまくだ

まくのこちらがわでは
なんらかの化学現象がおきているけど
まくの向こう側にそれが伝わるということはあまりない


ぼくはとうめいなまくだ

まくのこちらがわ ....
新型コロナに侵された日常を
静かに、掘り下げよう 
自粛する日々から
できることを、探りだそう

人類は、私は
〝初心〟を久しく忘れていた

ひとつ屋根の下 
三人と猫一匹で暮らす、 ....
天の川から
星がこぼれる夜
拾い集める妖精は
いつしか
ホタルのように
花の中で眠る
ベルが聞こえる
遠いところから
逢えないあなたの
声だけが届く
陽が長くなって
春が短くなっ ....
一人になるのが好きだと
そんなことほんとうは
思って欲しくないの
風の強い夜は
ウツギの細い枝も
いつもは届かない手を
お互いに差し出して
踊ろうかと言う
一人の部屋で耳を澄まして
 ....
無垢な白い花から
生まれて来るのは
天国から帰って来た
赤ちゃんの姿だろうか
暖かい教会のような
ハウスの中で
大事に育てられ愛される

妖精が小さな胸に
そっと抱いて
マリア様に ....
今宵、
白い部屋に
在るもの在るもの
自らの輪郭を鮮明にして
回流する澄み切った夜の空気に
すっかり馴染んで留まっている
横たわっている私もまた寛ぎ
在るものたちと繋がり合う、
揺るぎ ....
たれさがりが奇麗だね
魚竜の鰭の一夜干しかと思ったよ
春のおわりを
そしてそれは夏のはじまりを
予感させる
夜の漆黒の稲光
瞬間を狂喜する視覚野
薄く剥がれ落ちていく
日常の内側で
ずっと
息を潜めている
(外は偽りの春)

やさしさ、
思いやり、
助け合い、
まごころ、

色褪せたのは
言葉ではなく
私たちの心の方
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
屋上の告白トビラ1*20/4/24 6:02
眼を閉じてきけ帆場蔵人420/4/24 0:00
土星丘白月120/4/23 22:42
玉ねぎの妖精020/4/23 22:41
雨の窓辺で020/4/23 22:40
時を紡ぐ猫の耳020/4/23 22:08
金属のリズムに違和感があるのはあたりまえホロウ・シカ...2*20/4/23 21:52
これも運命こしごえ0+*20/4/23 21:06
ソーダ村のソーダ村長TAT2*20/4/23 20:48
サムギョプサル花形新次020/4/23 20:40
反復ひだかたけし520/4/23 19:16
恍惚ミナト 螢120/4/23 16:16
六つのことこしごえ2*20/4/23 14:07
存在論的感染者ナンモナイデ...2*20/4/23 13:59
汽車に核爆弾を積んで故郷まで竜門勇気1*20/4/23 12:19
矢のように僕をつらぬけ、縄のように僕を結べ0*20/4/23 11:32
クラウド ①atsuch...4*20/4/23 11:01
静けさの残り音かんな320/4/23 10:00
Y氏の手引きあおいみつる3*20/4/23 8:57
誰が説法をしたアラガイs5*20/4/23 6:47
風爆トビラ1*20/4/23 6:35
露を受ける凍湖520/4/23 3:57
ぼくはまく青色銀河団120/4/23 0:02
窓の明かり服部 剛320/4/22 23:49
ベルフラワーの妖精丘白月120/4/22 22:29
一人でも020/4/22 22:28
いちごの妖精020/4/22 22:28
今という時ひだかたけし620/4/22 20:56
終雷ナンモナイデ...8*20/4/22 19:41
春を待つもとこ5+*20/4/22 18:16

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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