熱風吹く光の午後、
女の子が木に登って
何かを夢中で取っている

何を取っているの?

思わず私がそう問い掛けると
女の子は秘密を見られた顔をして
突然姿を消してしまう

木の下に ....
君は綺麗だなモノクロにしたくない
最後の日が来てまともに見れなくなる

僕の心で泳ぐ永遠は泡のように
寂しさを混ぜて溶けていく

ブックエンドのような背中
合わせて離れられない
倒れる ....
深夜1時
ゆぶねでけつげをひっこぬくと
シャコが
水中で貝を砕く音に似ていた

あさ
あまたつは
あじさいが咲いたという
そして
「はしりづゆ」とクチにした

違う意味に使えると ....
タイムループのあなたは

何度も私に会いにきてくれた

いつも結末は違ったけれど

その度に、私は

あなたのいない6月28日の朝を迎えた




「なぜ記憶は遺伝し ....
輝いている時間は止められない
僕等だけのために進んでいくshine song

こんな場所で迷っている暇はなくて
僕は今から君に会いに行くんだよ

希望のハミングを口ずさむために生まれた
 ....
セミの声がした
幻聴
まだ早いよね
雨も上がらないのに
君は来ないのに
玄関のチャイムが鳴った気がした
幻聴
駆けだそうとする足を
叱咤する心臓
まだ許してないと動く唇と
触れたく ....
空に生えた逆さの地から
何かが幽かに降りつづく
鉄の網目を埋める鳥
花の名を鳴く 花の名を鳴く


暗がりの奥を転がる音
崖から指まで 静けさに紛れ
時おり色になり ....
窓際に横たわる巨大な魚
陽の光よりも白い肌
そばを通るたびに目が合い
目が合うたびに消え現れる
廊下に机を並べてもよいか
と 紳士が言う
あわてて廊下に出てみると
既にたくさんの人が着席している
窓の外の雪景色は
常に上下に動いている
階段の照明は 
意図的に消され ....
指を伸ばして
最初に触れたものの名前を教えて
それはきっとこれからの
示唆を含んでいるから
たとえそれが
取るに足らない冗談めいたものでも
なにも手に入らないよりはきっとましなことでし ....
絢爛なりし 黄金と和紙の 観覧車
宙を回るる 風船の金魚
妙音振りまき 踊る鼓
胸乳の海を 泳ぎ渡らば
母の{ルビ愛=めぐみ}の ろ長調を
拾う{ルビ耳翼=じよく}の 夢心地
隣り合う家族 ....
つあぐ 추억

 つめたかったあなたと
 あったかかったあなた
 ぐらいは忘れないから
 


ぼすぽみなにや Воспоминания

 ぼすの顔に似合わない
  ....
任務を遂行する
者達のヘリが
轟音響かせ
空を行く

青い青い海原だ

揺れる送電線、揺れる送電線

彼らは何処へ向かっている?
この無限の海原を

粛々と 粛々と

風に ....
もう飽きてしまった夜に
今までのイメージを壊したい
頼りなくても情けなくても
僕は回転ドアを駆け抜ける
まるで光速の会話みたいに
星の手裏剣を胸に抱いて
誰かの世界に窓を作るよ
透明だ
 ....
どれだけ沢山の人が報われず死んだか
そういった話題を君は好んだ
死の間際、彼らが何を望んだのかはわからない
君が好む思考実験にあえて臨む
これが日曜の過ごし方

木の椅子に浅く腰掛けて
 ....
創造主よ 貴方は人に 想像を与えたもう
その{ルビ個性=いであ} 宇宙さえも 造りあげる
交わらずして 子は増える

子は人たり 動物たり 建物たり 無機物たり
おお かの者こそは {ルビ世 ....
生まれてこのかた
演じなかった日など無い
ダグラス氏の小さすぎの雨傘

左肩ほぼぜんぶ濡らしながら小さすぎの
雨傘に若妻と生まれて間もない赤んぼうを
入れて歩く ゆっくり
妻も赤 ....
私は長いエクステをつけて
フェイスシールドに嘴を書く
ちいさめのゴム手袋は
水掻きに見えるだろう

それから長い祈祷に入る
疫病退散
疫病退散・・

ついでに地球温暖化
露呈した人 ....
明けの明星、涼やかな風
柔らかな毛布にくるまれて

時間は緩かに流れていき

浮遊する意識、わたくしの
居着く場所、この地球
見えるでしょうか
あの屋根の下、切妻という
人間で言えば額のあたり
大きな手形がついているのがわかりますか

男の手が両手揃って
雨の日などはくっきりと浮かび上がるのですが
今日もよく見 ....
俺は野球が嫌いだ


特に夏のナイターが嫌いだ



生理的に




吐き気がするほど





受け ....
 誓いの言葉バス停に 記す 名も無い銃弾にも 刻む
 下向きの原語 夜中に樵が 摘みに来る
 思考の缶詰 腐りにくい思考だ
 甘みをコントロールした 指先で 矢を放つ
 お前は誰だ ひなびた豆 ....
もしもし元気?
それは受話器のように咲いている
遠く離れた人を思いながら
言いたいことが
あふれてくるけれど
線路はもうすぐ
遮断機が降りるから
叫んでも壊れないで
君にはねられた
 ....
世界中に生まれ、世界中に生きたという

か弱い幸せが、

いつも、その時は抱えきれない。


選んだ筈の 幸せに

飛び込んだ 神聖なカップルの

か弱いまぼろしみたいに

 ....
喉から言葉を産む衝動
呪われた排泄行為
絶望は飢餓をなし
無意味を孕ませ
腹を裂く

沈黙が澄み渡り
凍らせた純真に
コンクリートが{ルビ樹神=こだま}する

レインコートを着た存 ....
〇一日目
お盆には帰ってくる? と聞けば
コロナ次第かな、と答える息子
じゃあね、と手を振る
新幹線の改札口
人はこんなにもさみしくなれる
胃袋までさみしさでいっぱい

白薔薇
花言 ....
人の匂いで夢は腐るから
夜に帯をかけて駆け抜けていく
僕は逃げようとしているのか
或いは守ろうとしているのか
手にしたものを離さないで
街を後ろに置いていくよ
僕等が怪我をしないように
 ....
遥か彼方へ流れ続け
時のうねりにこの身を削られる

生きてく事は自傷行為さ
傷つくこと避けられないけど

ダイアモンドはブリリアント・カットに
削り出されて輝くって言うじゃない


 ....
私は其処にいないでしょう
私は貴方の中に
貴方のたどる
指の先に

嗚呼

生命を受けたことは呪いだよ
それを絶てないことも また
呪いだよ
この狭苦しいうつわの中で
ただぎりぎ ....
何もしていない時に
僕は 良く外に出かける
そしてカメラを持って
考えながら 立っている


渋谷の歩道橋の上
池袋のドンキホーテの前
新宿のプロムナードの地下
品川の駅の改札の前
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
木の実(改訂)ひだかたけし720/6/17 18:53
イエスタデイミナト 螢120/6/17 18:31
生きるも死ぬも裏起毛nemaru3*20/6/17 17:58
to you (to me)mizuno...220/6/17 17:21
ボクノコエミナト 螢120/6/17 12:53
幻聴卯月とわ子320/6/17 9:23
棄園約定木立 悟320/6/17 9:21
ノート(57Y,6・5)[group]220/6/17 9:19
ノート(57Y.6・3)[group]220/6/17 9:18
目隠しの奇想曲ホロウ・シカ...4*20/6/17 2:24
エゴ・エリスⅡ ああ 私の兄弟のようであったなら[group]PAULA0...1*20/6/17 1:20
でぃくらぃあとAB(なかほ...220/6/16 20:10
着任ひだかたけし420/6/16 18:44
againミナト 螢120/6/16 15:21
エルベレス竜門勇気2*20/6/16 1:54
エゴ・エリスⅡ あなたは歓喜の都市のように美しく 聖なる都市 ...[group]PAULA0...020/6/16 1:05
ダグラス氏の放屁と雨傘6*20/6/16 0:53
夏が来たLucy320/6/15 21:33
この地球ひだかたけし320/6/15 20:30
手形春日線香520/6/15 20:20
野球が大嫌いだTAT3*20/6/15 19:51
思考滅裂⑤あい うえお120/6/15 19:36
紫陽花ミナト 螢320/6/15 18:54
距離とマスクの時代ハァモニィベ...120/6/15 18:04
無限多面体 1*20/6/15 17:28
花言葉ダイアリーそらの珊瑚15*20/6/15 14:56
旅人の詩ミナト 螢120/6/15 10:46
自傷なボクらまいこプラズ...520/6/15 2:06
にくのうつわ鳴神夭花220/6/15 2:02
45歳のスニーカー番田 220/6/15 1:39

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