蒼いインクを流し込まれて
世界は行き暮れた
やがて長い夜が明け
暮らしの屋根から細く立ち上るかまどの煙や
打ち寄せられた農具さえ
インクの色に染まっていた
それでも 鐘の音を聞くと ....
夜の街に降り注ぐ
ネオンライトは
孤独に
凍てついた心を
そっと
温めてくれるから
どんな困難が
待ち構えていようと
山手ラインで
逢いに行くよ
布一枚だって
二人を遮る ....
今日も真夜中の向こう側から
たくさんの「タスケテ」が届く
本気もあればウソもあって
見分けるのはむずかしい
だけどアタシはとりあえず
見つけた全部の「タスケテ」に
「ダイジョウブ」って ....
見えない敵とのウイルス戦争だ
外出する事で
ストリートが戦場になった
テレワークで
家庭が職場になった
リモート会議で
回線不調と逃げ切った
ソーシャルディスタンスで
....
想像上の彼女たちは僕の陳腐な脳味噌状で雑に踊らされる非常に可哀そうなモノになり切れないのは残念ながら漏れ出しているから、ほらほら寄って集ってくる者たちは現実だろうか偽物だろうかもう区別すらつかないち ....
ワタシは
密閉、密集、密接に
縁が無かったけど
新型コロナウィルス対策で
三接を避けるようにと言われて
密会、密偵、密封も
避けるようにしたいの
オレは
密閉、密集、密接が
日常 ....
Pcを持ってないんだ
Pc 持ってないからスマホで書き込んでいる
Pc 持ってないから当然pC 使えないんだ
家族は言ってる
お爺ちゃんなんだから、pC なんていらないでしよ
た ....
夏になると
海開きの声を聞くと
直ぐにでも海に行きたくなる
海水浴場の賑わいが好き
自然体で居られる場所
海開きを喜び
毎日のように海に行き
はしゃいでいた子供時代
大人に ....
波のうねりが変わり、感染から感染へと有機物の個体も変わる。超派生的な若さ。裏返る戦士たち。突起物が無い。それはまた新たな生成への第一歩だとも言われる時代。
グレーに染まる艶やかな長髪は蛇行の帯び ....
夕暮れの表層に漂う
たましい
どんな形容詞だろう
それは乗りものとか
愛とか
旅人なんかの様子をあらわすのかな
たましい林檎
いけないと知ったはずなの ....
涙と一緒に時間もながれて、
すこしだけ早くかさぶたができる
泣かないでとは言わずにきみは
見えない傘を差してくれていた
目覚ましの音が部屋の中を歩く
太陽の光 浴びてる
朝の言い訳で
胸に溜めた息吐く
自分を逃してやるよ
元気なんて擦り減るもの
靴の底で踏めば
ドアを開けて希望が見える
この場所を忘 ....
ずっと不安で震えていた
曖昧な言葉しかない世界で
曖昧な事ばかりをした
絶望など存在せず
かといって希望も無いような世界が
意味もなく立ち込めていた
間違うことから ....
エロスパンデミックダンス
パンデミックダンスエロス
ダンスエロスパンデミック
罪悪までも
消化しきれる 芸術進行
誰も彼も
消したくなる
白昼であっても
白昼であっても
....
さあて
コロナ、コロナで
3ヶ月くらい経ちました
「夜の街」なんて
クソ回りくどいこと
言って偽善臭プンプンだが
要はキャバクラ嬢とホストと
そこで遊んでた奴らだろうが
やっぱ ....
肉身の疼く
夜陰の沈黙に
心は乱れ不安に駆られ
詩と死と戯れる余裕すらなく
焼酎を二杯、三杯と
焼け付く視野に
蜘蛛の巣張り
払いのけても払いのけても
辺り一面の糸は切 ....
{ルビEmma=エマ} . .
{ルビ音=オト} {ルビその=ソノ}{ルビ無言=dumb}
{ルビ亞寒=アカン} {ルビon=オン} {ルビ居閒學=イマガク}
{ルビ御御=オ ....
よく働いた
ビールがうまい
あまり変わらない身近な真実は
眠るまでの魔法だろうか
なんてね
ラミネート加工の空に穴が開く
まるですぐ上からパチンコ玉が
落ちた来たように泣いている
雷鳴が仲間を呼ぶ声に
嫉妬したりしてどうかしてる
この雨は頭を冷やすために
一秒毎に強くなって来る
....
白いカーテンの揺れる部屋は
少し黴臭く、湿っぽい
レンタルベットの軋む音の中に
心臓だけになった母親は 小さく呼吸を繰り返していた
はじめて母親の大きな身体が剥がれたのは 小五の夏休みだっ ....
「帰りたい。
もう一度帰りたい」
顔を合わせるたび 口に出る台詞
帰れない
当分、帰れない
下手すれば 一生、帰れない
わかっているから
なんとなくでもわかっているから
....
目が覚めて
冷凍庫をあける
「指定のレベルをクリアして下さい」
つめたい印字 マシンガン 僕のトラクター・アート
寝そべって 知らない人たち それから
視力の悪い指導者 濡れた掲示板 パ ....
落ちていく無数の窓
そのうちの 二つの窓が
一瞬だけ重なりあう
すこし驚いて
少し笑って また離れる
ただ それだけ
光を求めて集まったのに
そのまま殺される虫のように
希望を求めて生きて生きて
その挙げ句に朽ち果てるとか
有り得ないことが現実になる
だって私は世界の中心じゃない
それでも運命って何か ....
横たわる
目を閉じる
頭の中が巡る
眠ってるというよりは
潜ってる感じ
夢を見るというよりは
見られてる感じ
潜っては浮かぶの
くり返し
深い呼吸の
くり返し
....
教室で黒板を見つめていた
隣の席のワタナベくんは遅刻をしてきて
コンビニ袋からおもむろに
焼きそばパンを取り出して食べはじめた
イスを傾けて教室の後ろの壁につけてもたれていた
倫理の担当は臨 ....
つめたい星の下
きみはどこへいったんだろう
ちゃんと幸せになれましたって
ハッピーエンドになったのかな
物語は途中で消える はずがないけど
もしかしたら そうかもしれない
きみの望 ....
しとと濡れ
薄紫に咲きほこる中
とおりゆく
あたたかい
階段は紫陽花におおわれ
濡れたままの手
とびらあけたらさ
毎日まいにち
あっていたのに
小さなはこになってた
....
しにたいなしにたいな
ぜんぶどうでもよくなって
だしがらみたいなまいにちだ
もうあじしないぼくなんだ
ひょろひょろぽんこつみじめなのうみそ
だしがらみたいなまいにちだ
もうあじ ....
きみはぼくだった
ぼく以上に
ぼくをどうすればいいかわかってた
調子がいいときは
犬を放すみたいにほうっておいてくれたし
つらいときには
適度に気にかけてくれた
でもいま
きみはたった ....
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