晩秋の北国の
大空を舞台に
しぐれ、
みぞれ、
濡れ雪と
三変化する水の舞い
秋雪を
飽きもせず
眺めてる
きみのうしろ姿が
愛おしい
コーヒー淹 ....
こんなに怒っているのは久方ぶりで
自分自身の感情をもて余している
昇華できない恨みの念
殺意さえ覚えるほどの
赤黒い怒り
荒れ果てた大地に立つような
荒んだ狂気
この怒りを忘れてはな ....
衝動
葛藤
模索
作品
死ぬまで泳ぎ続けるしかない魚
泣きながら泳ぎ続けているけれど
海の中だからその涙は誰も知らない
それは、いつの頃だったのか。
詳しいことは忘れてしまっ ....
未だに不老と不死の薬は開発されていない
絶対的な幸福を欲しがってはいけない
生命は
死の尊厳が優先されている
自由と平和を愛していても
いつなんどき
平凡な日常が壊され押し潰さ ....
いつかどこかで彼女に許されたことがあったのだろうか
約束された自由から疎外されたまま生き続けることが
人生という名に値しないとしても
未完成が日々の完成である人生なんてね
小学生の頃から疎 ....
ありふれた言葉なんてないんだよ
ありふれていると思う心が壁になってる
わたしはバター
熱いあなたの舌に
乗せられ転がり踊り
少しずつ少しずつ
溶かされトロリ
液状になるの
そしたら
一人悪夢に苦悩する
愛しいあなたも
いつのまにか
蕩け溶け恍 ....
床屋のおばさんが
すき鋏片手に{ルビ十六夜=いざよい}の月を吟じたから
ぼくは
十三夜の栗や豆の風情で{ルビ鼓=つづみ}を打った
この惑星の住人の間ではどうやら
天体への個人的感慨が
....
茄子の古漬けで
茶漬けを流し込む
「もう酸っぱくなってしまったわね」
「ああ、そうだね」
と言いつつ
俺はそれほど
悪くないと思っている
街道をぶらぶら歩き進み歩道沿い
赤い赤い花の群れに
黒い革靴一つ、落ちている
右片方だけ 色褪せ 皺の寄り
黒い革靴、落ちている
存在の大海原に
今日も冷雨は降り注ぎ
個体化され ....
当たり前じゃない
今生きている事
呼吸していること
必ず意味がある
理とは何ぞや
ことわりとは何ぞや
運命とは何ぞや
業とは何ぞや
生きていくための
最高の法を求めて
私は行く
哀しみに負けない自分で
私は行く
独りになろうとも
運命を叩き ....
心のさまが
容姿である惑星
風のいろが
機敏に変わる大陸
ここは
にほん国のドノアタリデスカ
制約の屠殺場に
朝やけ
神経を千代紙に包んで
ギアをRに入れる
みえない雨
瀟瀟 ....
あいつ
こいつ
呼び捨て
さん
あだ名
あなた
ママ
母さん
おい
なぁ
ーー
どこで聴いたかも
分からない
名前も知らない歌が
繰り返し
頭の中に響く
「あの頃は良かったね
あの頃は良かったね」
女の声が唄う
でも実際はそうじゃない
私の都合のいいよう ....
割れ目が口を開く
唸りを上げて滴り
蕩けるキャンディー
眉間に皺寄せ叫び悶え
微細な重層亀裂ノイズ
脳髄に充満し滑走し始める
破滅に向かう忘却のグルーヴ
発情し爆発する幻想のケダモノ
....
一日の終わりに
地面の端と端を結んで
気球のような空が出来る
飛んでいるみたいで
浮かんだままの時間に
赤く染まってしまう
心も葉っぱも
この瞬間に燃えて
脈だけを感じる
音になるか ....
実家の方角から、炊き込みご飯の炊ける薫りのしたような。
晩秋の寂しそうな母の背が、硬い根菜を刻んでいたような。
朝日の明るさで目覚める
知覧の有機緑茶を淹れる
具だくさんの豚汁をつくる
鶏唐揚げからの酢鶏をつくる
アウトドアブランドのフーディーを買う
キャンドル ....
トラムは悪い病気を持っている。唇に薄紅色の肉の塊が垂れ下がり、ちょっと見には馬鹿みたいな花を口にくわえているようだ。だから大首女や酒飲みのガンに笑われるし、うだつが上がらなくていつまでも一人前に見られ ....
往路で道に迷いだしているんですね
それは誰にでもある事です
でも
通り過ぎた道は戻れない
有効な未来への地図はどこにも見当たらない
ですよね
幸福の鐘はいつだって遥か彼方で鳴ってい ....
雲はソーダの泡みたい
ささやかな風が
鼻腔から入り
昔話を語りだす
僕らは生まれ
変化しつづける
死は空の底で
動かずあり続ける
いつのまにか
風は空高くにはじけ
通りすぎる
僕は横たわる
頭は学習机
手は洗面台
お腹はキッチン
お尻はトイレ
太ももは窓から出て
木漏れ陽で
あたたかくなり
つま先で雲の先っぽに触れる
部屋は大地に続いていく
背骨がぐにゃりと歪んだ私は
いつも体が右に傾く
立っていても座っていても
どんどん右に頭が落ちる
曲がった背骨は治らない
落ちた頭を拾っては
嘆き悲しみ背骨を恨む
泣いても喚いても
....
湖まで続く長い道を
杖をつきながら歩けるわけもなく
途中でギブアップするのが目に見えている
命の賞味期限はもうすぐ切れて
私を置いて旅立ってしまう人
あんなに愛していたのに
おそらく涙も流 ....
夜に咲く紫陽花が見たい
真夜中に咲く向日葵を見たい
闇に燃え上がる炎を見たか
金を数えるお前の顔は本当に醜い
意味が分かりませんとか
詩にはテーマやあらすじが
ないと困りますとか
....
{引用=斜陽}
やすらかな捻じれ
霙もなく恥じらう蔓草の
浴びるような空の裂帛
戸惑うことのない白痴的漏出に
{ルビ栗鼠=りす}たちの煽情的リズムと釣り針式休符
聞き耳すら狩り出した
落 ....
日々がどよめいている
宇宙が波打っている
『遠い遠い』と手を振る君
)何かが湧き起こり
)何かが沸騰して
)すべてが終わり
)すべてが始まろうとしている
)名状しがたい何物か ....
はやんまやまやま
ふやむでだむで
はうのはかわくろ
ふへたらくーまそ
ほのりかすうとろ
はいさらまんや
ふよどなこうひ
ひむたるかさんで
ほるつむつむえー
はくとはむのごかん
へり ....
684 685 686 687 688 689 690 691 692 693 694 695 696 697 698 699 700 701 702 703 704 705 706 707 708 709 710 711 712 713 714 715 716 717 718 719 720 721 722 723 724
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.61sec.