浄化を意図して
つづら折りのあの坂道は山肌に組み敷かれたか
猛禽類やらが舞い
川には
きっと魚の信仰もある
でも
このポンコツ車は
トコトコと
登ってゆくのだから
あまり
心配 ....
誰しも心に傷を負い
それに追われたり追ったりする
いつまでもいつまでも
この螺旋階段は続く
今は秋
どこまでもどこまでも
天が高いのです
誰も殺したりはしない
誰からも殺されたくはない
なのに
過去
一度や二度は自分を殺したくなった事実
それは
周囲や社会から 危うく押し潰されそうになった
現実からの逃避思考だった ....
詩とは
不粋の結晶体
では
この詩は?
不粋な不粋の結晶体
置き去りにしてきたはずの亡霊が
扉の向こうで慟哭する
割れてしまった心の破片が
拒絶するみたいに散らかる部屋で
正しく狂っている
あるはずのない安寧に
届くはずのない静穏に
私は触れ ....
そこにある概念は
紙に書かれた記号
脳に刷り込まれた手続きの
言葉 という不自由なやり方で
びょうびょうと吹く存在の風に
顔を向けて立ち尽くす時
始まりから また始まりに帰り
終わるはず ....
月が消え また違う月が現われ
星が消え また違う星が現われ
誰も元の世界を憶えていない
世界は終わって
知らないうちに変わっている
私もあなたも終わって
知らないうちに他人になっている
....
面白くもなんともない素早い無限の末尾に
直感を頼りに金色の蓋を付けて
取り上げる脱力は 何処かの鉱脈へつながる
抱く自然と普通名詞 派生企画と感情の効率
視点の手触りはフラジャイルに結びついて ....
孤立
は
死病
だ
人は人と
繋がらなければ
生きていけない
のに
金を持って
いないと
キリストだけ
を信じて
いないと
健康で
いないと
胃ナイト
クエネェシ ....
月曜日の六十万トンの憂鬱さ加減といったら、
俗な中年サラリーマンになったものだよ、
だけどももうすぐ51歳だ、むしろ初老だろうか、ぼくのいなくなった友達よ
または、初めからいなかった友達よ
....
大人がやけに黙っているから
後ろに乗るよう言われても
僕は少し躊躇っていた
それでも素直に従ったのは
静かに母が僕の背中を押したから
ドアがバタンと閉まる
車体が震えてタイヤは前進を始 ....
ちょっとした聞き齧りの上前をはねたのが
鬱陶しく散らばっている
これじゃない
これじゃないんだと
さやぐ橅の大樹
やはり内発だよ
外圧とは
内発のはねっかりさ
どっちつかずの
....
都会は夜も明るいと
人は言うけれど
照らされても
裏寂しいビルの隙間
あの
喧嘩の起き易い歩道
昼間から薄暗く
物悲しく汚れている裏道
降らない雨雲が垂れ込めて
陽の差している記憶が ....
お嫁に来てもらったはちみつれもん
大切にして仕舞い込んでいる
おんぶして重みを知ったら
帰せないよね
飲み干して痛みに耐えたら
帰れないよね
松葉杖などまどろっこしい
ジグザグ
....
ハグはきっといちばん賢い愛情
あなたに顔を見られないで済む
所々継ぎ接ぎの空の勢いで
天空に住む心持ち
全てから守ってあげる
全てを守らせてあげる
小鳥の声 枝葉踏む音
足に ....
涼しい
先日までの暑さが嘘のようだ
なるほど裸族であった
心のひだまで見えるような
寒い
服着たほうがいいですよ
なんか急に涼しくなると
寂しくなっちゃって
恋人ができ ....
なんていうか、一回抱き合ったくらいじゃどうしようもない年齢まできてることはよくわかった。
20代の頃の抱き合ったら世界が広がるような感じの新鮮味はないし
もう、うそくさい。そんなの、2、3日経った ....
草原を 少女が スカートの両端を持ち上げて
走っていく
いちじくの うすい皮のような
スカートの重み おかげで おパンツまる見え
いちじくの皮を 細心の注意で むく
なかから やわ ....
足の小指の先っぽを人差し指の{ルビ柔=やわ}い腹でさわってみると
これも自分かと
落し物に
気付いた時のように思われます
一つの素朴な気付きは
千の逢着へのおそらくは発端で
雪 ....
開かれた心は
ふんだんに流入する
……
これがしか?
しらしい
し
など
未だ書かず
かけず
何故それに拘る
拘るふりしかないではないか
つねに意識的であるつもりか
ピ ....
生垣のそばにはあおむらさきの花がすっぱい赤い実をつけていた、ふるえるものがひらこうとして、そのまんなかにあまぐもがあった、かぜが忘れられた影になげかけられ流れていくものがあった、やさしいはなしかたの祖 ....
乱反射している
ガラス窓の向こうで
少女たちが
アイスクリームを待っている
滑りのよい
よく手入れされて
磨かれた
頬を
右に左にさせるたびに
光の向きが
チカリ
チカリ
と変 ....
あー
ギター弾いて歌ってると
空っぽになるなあ
あたしの身体にサウンドホールが空くんです
寂しかったら
ここに飛び込んでおいでよ
鮮烈な響きに身を震わして
泣けばいいよ
君のこ ....
外宇宙から海の近くの君のアパートを結んで
山なりのゆるいボールを投げてみる
猫のあくびより遅くてまばたきよりは速いやつ
うっかり心地よくなってしまいそうな
次の季節の風がカーテンをふくらませる ....
遠くまで行く事にどんな意味があるのかは知らない
知る必要もないことがたぶん僕の人生を埋めていたって
愛の不毛に踏みだす為の飛翔でさえ
保障の無い冒険のはじまりだったり
誰もぼくのじゆう ....
・
コーデュロイと10回唱えれば秋となる。
デュの発音、決して油断なさらぬように。
・
古着屋のお兄さん、元気かな。
首筋に、五芒星の墨の入った。
・
MA―1を着た ....
{引用={ルビ韜晦=とうかい}でちらさないで
よく読み
分かろうとしますから
その訥々な心にあてがわれる
麦のような言葉で
{ルビ叩=はた}いて下さい}
一つも難しいことはない。 ....
ツナのおかげで 和えれるマヨネーズ
故意のおかげで 逢えないメモリーズ
気づく前から
とっくに恋
築く前から
どんな愛よりも愛
飽きること知らない展開
飽 ....
学生時代も社会人になっても
一貫して
私は権力と呼ばれるチカラを持った事が有りません
ずっと誰かの下になって
誰かの指示や命令に従ってきました
時には誰かの思惑に振り回されて
自分 ....
書きたいことが山程あるのか
書きたいことなど全く無いのか
どっちなのかが分からない
どっちだっていいんだと思う
今こうして生きている自分を
少なくとも受け止めて
死 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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