枝分かれしていく言葉がゆれる
きみのすべてをぼくが知ることはないということ
水のなかに流れる時間 時間のなかに生まれる空
たくさんの景色が人と人とのあいだにあって
知らないきみのことが何故か好 ....
畦草を揺らして
蛙の声がうねっている
 鳴けるのは
 今だけ
 この青田だけ

頑固者は
喚くだけ喚き
生まれたちに拘り
季節に身を任せ
素潜りする

土の中で考える
肩書も ....
今日も
意識を想像の海に遊ばせて
精神の懐かしい場所に
ゆっくりと降下してゆく
そこに見えるのは
青色の巨大なアステカ蟻の行進
それは僕の意識の辺境まで
延々と続いてゆく
空には金色の ....
過去の嫌な事は極力忘れたい
その反面
良い事は記憶のアルバムに貼っておきたい

それは誰だってそうさ
良い思い出によって悪い思い出が駆逐されるなら
それに越した事はないだろう

過去の ....
痩せっぽっちのロバと
ながらく友達だった僕は

マッチョなイギリスの
粋なボーカリストが好きで

ついにはオペラ座の怪人の
私生活を知ってしまうのだろうか

拘束されない言葉ほど
 ....
michiは無数でひとつ

僕たちは死から遠ざかるために

michiを探し、暗闇の先を見つめる

michiは見つけるものではなく

僕たちの奥深くの生が

死をレイプし

 ....
ポプラ通りの真ん中らへん
すべすべの感覚で
まぶたを閉じれば
少年を見つけられる
少年は息を止め
そっと手を伸ばし
とんぼの羽根をゆびさきでつまむ
瞬間を点でとらえたのだ
でも虫か ....
やせっぽっちの山をひきつれて
小銭ほどの野ばらをこえます
つないでいる手というのは
ひとにぎりに残った樫の木でしょうか
ばらばら、と山の根もとをこぼし
ぼたぼた、とやまびこが線路にも ....
絵は完成したと言えば
美しかっただけの悪意にも
たましいと宣言しますか
食事が用意できたと言えば
温めなおした事実にも
思い出せない祈りを判別しますか
花の気を知らずにいるお前の
覚 ....
田んぼからは主食の米が
畑からは野菜 そして米以外の穀物

片田舎の農地
猫の額程の土地って表現しか浮かばない

山際に沿ってへばりつくように農家は点在し
それぞれが貧相な佇まいだった
 ....
子宮

女が女が所以であり、これがあるばかりに女は貶められ、誘惑の原因となる。

女についているにもかかわらず、女自身が避ける、女からもっともとおい器官である。

自然にとって、個性は無意 ....
{引用=散歩道}
彼女は二つの嘘を連れ歩く
いつも同じコースで
一つの嘘は人懐っこく誰にでも尾を振った
一つの嘘はところ構わず吠えたてる
どちらも夜のように瞳を広げ
油膜で世界を包んでいた ....
反射したい
反射でありたい

思考という
関所はいらない

星間物質という
まどろこしさはいらない
隣合う惑星系と惑星系
へリオポーズすら無用

即でありたい
相即不離
なか ....
「花」を聞きながら

ふと

詩を書く事もいいもんだと

そんな事をおもう
丸く黄白い
月が
宙に浮かんでいる
この夜は
脈動静か
気は鮮明
揺れる
草葉の陰に居て
絶えざる街のザワメキを
浴びて浴びる
わたくしが
視界に飛び込む
孤独の実を
むしゃ ....
オルガンを弾くその滑らかな指の動き
室内は少し暗く
表情までは分らない
窓の外は遠くまで向日葵の畑だ
種子の周りを囲む舌状の花びら
黄色の群れ咲く中に
遠く稲妻が走る
銀塩のネガの上で反 ....
あなたのスカートの中で暮している
というのは比喩だが
すべてはメタファーである 
だが何の?
わたしの放った鳩があなたの胸まで飛んでゆき
白い花を咲かせる
理解するのではなく到達する試み  ....
上に乗ってくれるなら
頑張ってみます
廃道の縁石の上に腰かけて週末のブルース、三連符のリズムで歩道を啄む鳩ども、フライパンの上の季節、なにもかもまるで白昼夢のようさ(夢じゃいけない理由ってなにかある?)寝転がりたいくらい草臥れてるけど .... 流れてきたものを
流れていくままに

コンビニのfreeWiFiに仮登録して
電波具合の良い右から2番目の駐車スペースで
病んだ獣のように
無料アダルト動画をダウンロードしまくる
 ....
いかがですか
自主出版するなら今ですよ
五百冊がこんな値段と言われましたが
何もしなければ詩人にはなれません

いや、納得できない気持ちは解りますよ
でも、趣味にこれぐらいは出すでしょう
 ....
詩人になるには
自主出版という納税を
しなくてはいけませんが
詩を書く人は
不幸だから詩を書くので
不幸だから資金に乏しくて
納税できない人がほとんどです

いやいや
納税できた人も ....
これから病院です
おかしいところを治す病院です

暗いスマホの画面に映ったわたしの顔その後ろの車窓その向こうの電線と青空が、とても綺麗で
6.4インチ、好きな分だけ好きな景色を切り分けたような ....
こんな真夏日には、恋心も焦げちゃって、もっと恋焦がれちゃった。
焦げは体に毒だと言うけど、こんな幸福な毒になら喜んで犯されたい。
学校のノートや教科書の余白に
落書きみたいに書いていた文章

それをいつか誰かに
読んで貰いたいなんて思わなかった

それらは
俺の未熟な心の隙間から落ちこぼれた言葉
だからさ

 ....
つま先にあたった石ころが

ころころ

ゆるく転がって川に落ちる

何の音もしない

七年前

職場のわたしの歓迎会は

小ぎれいな洋風レストランに皆集まった

こ ....
ようこそ 52億年の誕生を迎える今日という日の門出を祝します。
  パスをお待ちのあなた宛にここから先はシアノバクテリアがお供いたします。
     緑藻一面晴れ渡る空  海岸線は紫色の塗 ....
 無造作に置かれている靴

 気に留めることもない

 朝の出勤の時

 靴ベラを用意

 行ってきます

 繰り返される日々

 奥さんが友人と温泉旅行

 次の朝私 ....
「けれどね。」
君はひたすら早熟の無花果を皿に並べているだけで、こちらには目もくれやしない。無論食べる気も無いのだ。
同罪なのだ、なら悪い子だ、ねえ。私達の思いは重なることもなく、ただ庇オオわれて ....
冷蔵庫から子供の頭部とおくるみを
毎日切り刻みながら
君だけに盛り上がった
低学年男子の勃起を器に擦りつけて
テーブルに並べる

(コウノトリはキャベツ畑で卵を温めている)、
という事に ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
葉が舞う水宮うみ3*20/8/4 8:48
もちはる2*20/8/4 8:17
目の前の現実に視線を合わせるジム・プリマ...4*20/8/4 7:57
嫌な事は極力忘れたいこたきひろし220/8/2 10:03
ロバの話梅昆布茶1020/8/2 6:19
michiフリーダム220/8/2 3:10
夏空9*20/8/2 2:50
humming over星 ゆり420/8/2 2:42
不等式220/8/2 0:55
恵みと恵まれない日々こたきひろし420/8/2 0:19
子宮と知viraj120/8/1 22:36
なしごころただのみきや4*20/8/1 21:28
反射したい道草次郎220/8/1 21:23
めもかば020/8/1 20:39
光の場所ひだかたけし520/8/1 20:17
色彩・印象滝本政博3*20/8/1 19:31
わからないことばかりなので5*20/8/1 19:11
ほのぼの感2花形新次020/8/1 19:10
歩くことひとつにしたって語り尽くせるようなものではないホロウ・シカ...1*20/8/1 18:37
流れてきたものを道草次郎4*20/8/1 17:56
詩人買いませんか?イオン2*20/8/1 13:18
詩人税0*20/8/1 13:17
コミカライズ印あかり620/8/1 13:14
焦げクーヘン1*20/8/1 12:46
題名が思い浮かばないこたきひろし220/8/1 8:15
重い紙袋12*20/8/1 4:33
葉緑体宣言アラガイs4*20/8/1 3:51
玄関の靴佐白光2*20/8/1 1:56
朔夜あらい120/8/1 1:11
日課為平 澪220/8/1 1:07

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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