記憶のしじまを游ぐ 尾ひれを縫い付けた
ただ綺麗な物語も いつかの私に見えてくる
瀕死の枕詞を据え付け 暗黙の真綿を生皮に詰めて
うたを囁く体の休符
永いようで短い反抗期は 今宵いづこへと私を ....
墓石のあわいを這いまわった風に
肉体という温度をおもいだす
血という言葉はなまじろい蛇のように
とぐろを巻いて しめつけようとしている
線香の煙を青空の雲とうかべれば
どこへと行く そこ ....
※※年9月吉日良辰
最後の情報を買ったから
ニコニコ現金払いで
〜白ヤギさんからお手紙ついた
悪しき平等の闇祭り(誠の奴らもね)
皆さん元気でやってます
....
「石積み考」
むつかしいことは知らないが
例えば
ばかやろう
と
ありがとう
を分離して使用するから落第なんだろう
尤も事はそう単純じゃないだろうが
とにかく
ぼくは面倒なの ....
叩き込んだブタ箱
見たくないその面
深夜になった
ニュース速報
みんな釘付け
会えなかった織姫
彦星はコカインを愛していた
電気が鼻から脳に
グルーヴしていく感覚
朝日に照らされても ....
風渡るせせらぎ
岩の割れ目から這い出て
木陰を気ままに歩く
わたしは沢蟹
と
のびる手
捕えられ
器に入れられ
なかまとどこかへ連れられ
いつしか明るい照明の下
隠れることがで ....
第一朝「ミューズ」
詩を書き終えてからのあなたの生活を下さい。そしたらミューズはなんといいますか。
第二朝「未来」
概ねはなかなか考えないことを書くと評判です。そういうのが沢 ....
コロナの暗闇が
すべてを覆いつくし
先の見えない不安のなか
みんなのあこがれと
夢と希望で
封じ手は
高値をつけた
将棋の神と八人の
タイトルの精霊たちが
選んだ ....
I woke up late at night.
Look at the ceiling, the light.
Trust in a transparent lie.
Watching the ....
-薄皮一枚-
ということばをむやみにしてはなりません
ついついそういうことになりますから
よくよく気をつけねばなりません
これは倫理がくです
そして日曜日は釣りをします
釣られたようで ....
ずっこけて、転がって、這いつくばっては
立ち上がり(瞳はぎらりと、ぎらつかせ)
またずっこけて、膝擦りむいて、血糊を
なめ、それでもまだ夢を見て、今宵の夢
を見たくて ―この世界に恋がしたくて ....
この河は多襄丸河という。俺が昨日名付けた。本当は蟹江川という名だがダサいので俺が変えた。三船敏郎が森雅之と二十合以上も斬り結んだ森に流れていた河に雰囲気が似ているから変えた。川と河の定義は明確で、全 ....
何処か遠く彼方から
子供たちの声響く夕暮れに
缶カラからから転がっていく
風もない 人もいない のに
からからからから転がって
グシャリひしゃげる 銀の乱反射
無数の記憶の断片が
ぱ ....
秋のために
まもなく泣いてしまう
青と黄色の皮のみかんは
実は通常の色をして
雲は薄く綿を広げたみたいになるし
止めどなく移り行くんだ
新刊が次々と夜長を煽り
星座のように配置されていく ....
〈命題ⅰ〉
#
皆
{ルビ日=にち}や骨格を見つけ過ぎている
そしてほぼ
肉付けに接近しては間合いをつめすぎるし
おしっこに出掛けてはそれを見失う
あるいは諸共流してしまうか
千の ....
ぼくは時間と空間を手のひらで表現できる詩人か
舞踏家か器楽奏者になりたいと思っているのです
ぼくは愛の不毛を説く説教師には決してなりません
どんな世界もちいさな愛の集積でできているんだもの
....
・
悲しい朝に目覚めたら、深く深呼吸を。
心の産毛へと、澄んだ風を送るように。
・
1番の歌詞が、みんなのものならば。
2番の歌詞は、あなただけのものさ。
・
ラフな ....
生まれて
死んでいった
星の数ほどのうちの
たったひとつなのだから
結果的に
何の役にも立たない
どうってことない
一生だとしても
別に気にすることはない
と思います
自分 ....
私は未来に行くことができる
電車に乗って一時間寝て起きたら
突然一時間後の世界だ
私は過去にも行くことができる
特急なら東京には一時間早く着く
在来線で着く一時間前の東京を歩ける
....
むかしの人々は
だらしなく開かれた口から
魂が抜け出ると信じていたらしい
なにかの間違いで
底引き網で引きあげられて
はらわたがドロリと飛び出した
深海魚みたいにですか?
怪 ....
人間の顔にも必ず付いている口
口は呼吸する為に
口は飲食する為に
口は言語を話す為に
主に有る
この世界の
全ての人の口
私の口はその内の一個
一日の24時間の間に
口は ....
今喉を通り過ぎた錠剤は
甘いラムネ
薄い桃色の
あなたへの恋心を詰め込んだような
淡くて甘くて儚い薬
わたしの心臓まで溶け込んで
指先にまであなたを感じさせてくれる
ひとりぼっち ....
きみが好きだと言った
夕焼けのやさしさが
ぼくの瞳から
体の端までしみこみ
ぼくとsekaiの隔たりは
なくなる
きみはさくらんぼを
舌先で転がす
....
「胡乱な夜長」
秋も深まり
寒くて夜眠れない
碌に考えるのも適わず
こういうのを
随伴現象説というのかと
思った
毛布をもう一枚
押し入れから出してきて
今引っ被っている
少し ....
俺があの人に初めて遭ったのは、大阪は西成にある手本引の賭場だった。見た瞬間に、あぁ俺はこの人の子分になるんだなと直感で思った。二十三の時だ。そして盃を呑んだ。アメリカの双子ビルに旅客機が突っ込んだと ....
君の望む世界は、
自由や
共感や優しさからは
反対に振れた世界だろう
どうして
そんな世界を
望むのか
僕にはわからないよ
君は君の望む世界で
変わらず権力者の側にいられると ....
美しいと感じたものを美しいといいたい
全てはそれに尽きるけれど
その思いがどんなに強いとしても
なし得ないいろいろな理由が海のように拡がっている
海に{ルビ喩=たと}えれば海にゆるされ人に ....
真面目なあの人を笑わせたい
そう思ってたくさんの嘘を用意した
花を摘むよりも簡単
お箸を並べるよりも
宇宙人の話は全然だめで
にこりともしてくれない
幽霊も金縛りもだめ
好きなものを知ら ....
{引用=リバーシブル}
雨の{ルビ詳=つまび}らかな裸体と
言葉を相殺する口づけ
水没して往く振り子時計閉じ込められて
中心へ落下し続けるしかない時間
1095桁のパスワード
{ルビ木通= ....
のどかな秋の夕べ
遥かな思い出が
ふっと蘇っては
消えていく
橙に染まるリノリウムに
重なり踊る影と影
小刻みに震えながら
一条の線となって
消滅する
遠い 遠い
何もかも ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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