長い旅路を運転するとき
車内でハードロックを鳴らす
音楽が傷を負うその瞬間に
ハンドルの中心がわずかにぶれる
音楽が上昇を始めるその速度で
車輪は倦むことなく道路を蹴り続ける
ハードロック ....
電話の音がしている
誰にも取られない電話の音が
留守電にもならないで
コードも抜かれないで
ただ伝播するものを拾っては鳴いて
何処かのくじらのように

きっと君はいつだって化石になれたん ....
「地面にぽっかりと」

地面にぽっかり穴が空く
空がおちてきて穴に吸い込まれてしまう
緑色のなだらかな傾斜を目で歩く
すると 山麓は蒸発してしまう

自由と自分と詩魂と
それは
 ....
互いに響き合う言霊が
空洞に満ち
虚空へ光を放つ
生きていることで
続いていくのだ
終わらないループ
終わらない物語たち
こころが言葉を昇華する
そして言葉がこころへ昇華する
そのな ....
長い夢を見ていたようだ

白い陽が
ハイウェイの彼方へ落ちてゆく
言葉がひとつ ふたつ
淡く発されては消えてゆく

別離の色彩が
こんなにも静かでやさしいことに
少しとまどいながら
 ....
言葉は溶けて風の中
吹き荒れる嵐にかき消され
誰の元にも届かない
溶けた言葉を拾い集めて
意味ある言葉にしようとしても
それは、無駄な努力というもので
時間だけが無慈悲に過ぎる
何も伝わ ....
私には
過去の記録と記憶を自由に塗り変えて
新たなストリーを嵌め込み
捏造してしまう癖がある

私は1955年2月17日に生年月日が設定されていた
これについて私は納得していない
なぜな ....
今度、年金が入ったら

自転車を買うつもりだ

レイチェルというメーカの

26インチのマウンテンバイクが

ずっと前から欲しかった

今、働いていないので

運動不足だから
 ....
「かけない手紙を」

かけない手紙を
くもにしたためたい
くもはながれながれてあの街へ

読めない本で
眠りたい
夢見の国はほろんで咲いて

さみしい人と
さかなになりたい
海 ....
働かなくてもいい
そう思うと
安堵する自分がいる
人に迷惑をかけない為には
完全に仕事を休まないようにするしかない
でも今の自分にはそれが出来ない
人間の集合想念に背中を突かれて
膝を折 ....
生きながらえた最新の俺はとてもやさしい
包まずに捨てたはずのガムが
靴の裏で俺と一体になった
グリーンデイを聴き流すように青春は
十代の特権ではないと
プラスチックケースに入った亡霊
明日 ....
落ちる白壁、この真夜中
沈黙の充満、物という物
剥き出しに在り
全てが均一に在るという
無機の死の奈落
無言の虚無の生々しい告知

そうして俺はこの胸に広がりゆく空洞を抱え

物質と ....
東の空に陽が昇り
小鳥が鳴き騒ぐという
小さな物語を知ったとき
「鳥の朝」という意味が生まれ……

中天に陽があって
猫が居眠りをするいう
呑気な物語を知ったとき
「眠る猫」という意味 ....
今宵も煩い、阿呆の集団は
炭酸で誤魔化すゴミ箱です。
飲めない砂糖、嗅いだんだ?

そう、繰り返す君は細々と階段下り。
それはブドウ糖の味しかしないだろう?
と噛んでるそれは薬ではないかね ....
ラジオの音は好きな音楽よりも投げやりでよくて
だからラジオの中で眠ることにしてる
住んだことのない場所の局がいい
まるで想像出来ない道の交通情報を聞いて
馬鹿じゃねえかとひとりで笑ってる
ね ....
一筆書きのように
書いてみようポエム

入力し始めてすぐに
行きつ戻りつポエム

削除・修正・改行
勢いで書いてみても
落ち着かないな
上手い完成を願う心は
できるだけ完璧を祈 ....
{引用=ネズミ}
ネズミが死んでいる
毛並みもきれいなまま
麻酔が効いたかのように横たわり
玄関先のコンクリートの上
雨に濡れて隠すものもない
死んだネズミは可愛らしく
人に害など決して ....
「課長、ここはもう」
「いや、スジを通せ
 ここで曲げたら
 お前の口元は
 ずっと曲がったままだぞ」

「でも、リスクが高いと思います」
「明日に架けるスジだ
 明日に向かってスジれ ....
濡れたアスファルト、
黒光りしながら
ゆらゆら揺れ
今日は雨、
胸奥が
酷く切なく軋み
遠い記憶の余韻が響きます

 *

あれは小学二年のこと
休み時間の騎馬戦で
後頭部を切 ....
怒りより大きな声で否定され
なすすべもなく下を向く

地面に穴がひらくのを
夢みるように待っている

罪が同じだと歓びも同じなのかな

酔っ払ってもひとり月見上げ
翼の折れたカラ ....
充溢していた時とは
自分が消えてなくっているとき
思えば大体そんなものだった

そんな風に出来上がった世界に
生まれて生きていつか死んでいく
そのことに絶対的な反感を持ってもいいですか
 ....
黄色く禍々しい風が吹き荒び
声も歌も奪っていった
蜜も繋がりも消え失せた
外を歩くときは全ての感覚器を布で覆わねばならなかった

そんな中、ある者達は動画や写真をネットに晒し
いいねを ....
生活費を入れてくれないのはざらで
生きるために必死に貯めたお金を使っては
その場しのぎをしてきた過去
今でもその癖が抜けなくて
最低限のものしか買わない、買えない
経済を回すのはお金持ちの仕 ....
降りやまない雨の朝
喘息の咳で目が覚める
珍しいことではないけれど
ひゅーひゅーという呼吸音が
息苦しさを物語る
空しく酸素を求めてあえいでは
金魚みたいだと自嘲する

大人になれば自 ....
天下国家を語っている女の部屋(ごみ屋敷)

とかいうことになっていませんか

新しい言葉どんどん増えてくの

楽しいね

楽しいかい

そして誰もわからない

メタ言語はさらに ....
夏は遥か彼方に消えて
砂浜は落ち着いた風が吹く

そう言えばと
思い出したように話し出す
波音が消えたかのように静か

あなたは思い出話をする
ゆっくり愛が深まった

秋から冬へ向 ....
頭でしか書けない詩人と
やたら命を叫ぶ詩人とが
一緒に荒野に佇んで
灰色に濁った空を見上げても

世界は何も変らない
世界は何も変らない
世界は何も変らない
世界は何も変らない

 ....
猫は嘘を知らない
犬だって知らない
なぜならば
彼らには物語がないから

あるがままよりももっと狭く小さい
生きていく大切さだけを知っている
そのことが美しい
けれど悲しい

彼ら ....
君は言う
私はそれ、嫌いです

爪の中で土の粒が膨らんでくる
十日前に切ったあと
爪があるなんて忘れてた
なんか言った?
なにか聞こえたような気がした
目の前にいる人は
僕になん ....
風が吹いた
風の音
どうして聞こえるのだろう
声がした

誰かが泣いているのか

物語は生み出され
事象は表され
そして言葉は過ぎるもの

どうして物語はこんなにも長くなってし ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ハードロック葉leaf220/10/11 17:11
だれもいない鳴神夭花320/10/11 16:01
地面にぽっかりと/お菓子のポリ袋 他道草次郎120/10/11 12:27
言葉とこころはいつも繋がっているにつき1*20/10/11 12:11
長い夢塔野夏子2*20/10/11 11:49
言葉が私を苦しめる無限上昇のカ...120/10/11 11:17
鉄棒と希望と絶望を振り分けるこたきひろし120/10/11 10:05
自転車を買うつもりだジム・プリマ...2*20/10/11 7:59
かけない手紙を 他道草次郎4*20/10/11 1:33
働かなくてもいいジム・プリマ...2*20/10/11 1:11
生きながらえた最新の俺奥畑 梨奈枝220/10/11 0:18
真夜中の侵入ひだかたけし420/10/11 0:15
日々の連続性は物語の形をとって意味となる(おさなごへの答え)につき8*20/10/10 23:34
くだり炭酸降れ階段月夜乃海花020/10/10 22:12
ラジオの気楽さのままでよろしくホロウ・シカ...1*20/10/10 21:22
一筆入力 一篇上がりkomase...020/10/10 19:53
人体実験ただのみきや2*20/10/10 16:26
明日に架けるスジイオン0*20/10/10 15:54
雨降りの記憶ひだかたけし520/10/10 15:36
一過秋葉竹620/10/10 13:10
週末の反感道草次郎8*20/10/10 12:10
ソーシャル・ディスタンス六九郎020/10/10 11:20
夫を愛していない無限上昇のカ...420/10/10 9:50
喘息320/10/10 8:55
足元を固めよりゅうさん120/10/10 6:10
ゆっくり夏川ゆう320/10/10 5:18
薄紅の寂しさにこたきひろし220/10/10 4:15
猫と犬の物語につき2*20/10/9 23:21
路傍の下、アーケードのタイル張りの床の下、こぼれた炭酸入りの ...竜門勇気1*20/10/9 22:44
雨と風の物語につき3*20/10/9 22:36

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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