3時ごろ、欲しかったレコードが
壁にかかっていたのを手に取って、
僕にだけ、なのかどうか、確かに鈍く発光している、
他のレコード屋もちょっと巡ってから、
もう一度あとで来ることにして、
エク ....
開かれる
空の瞬き青々と
白雲棚引き
行方は知らず
哀しみ溢れて
秋風の吹く
貧困の中で餓死する人がいるのに
そんな環境にもない私が衰弱死を選ぶのは贅沢過ぎる気がして
空腹を抱えたままどうしたものかと溜息をつく
暴力に支配されて今日まで来てしまったけれど
逃げ出すことも ....
何も無い荒野から
無いものの無い荒野へと
言葉を言葉に放つ指
言葉を言葉に散らす指
腕の先 拳の先
曲線 放物線
吸い込まれてゆく
泪とともに生まれる花
....
もっと大きくてもいいのか
火山に生えた翼がつぶやく
流れ下るもののすべてが
草と星雲の踊りを照らす
頭の頂に毒を揉み込む度に
地を踏み抜き
空を裂く器の音が
途切れることなくつづく
書きたいことはない
と思う時でも
書いた方がいい事は
書かなければならない事は
いくらでも溢れてるもので
書きたいことがない時も
書いた方がいい事は
そこら辺で待ってくれてて
....
巷ではGET WILD退勤が
ちょっとしたブームになった2020年9月
7年ぶりに会社員に戻った
定時になれば
アスファルトタイヤを切りつけながら
暗闇走り抜けるペーパードライバー
毎 ....
わたしのわたしのわたしのための あなたのあなたのあなたの世界
あなたのあなたのあなたのための わたしのわたしのわたしの孤独
わたしのわたしのわたしのための あなたのあなたのあなたの心
あなたのあ ....
長い時間、詩から遠ざかっていて
その間、私は死について考えていた(現在進行形で)
言葉を紡ぎ出そうとしても
頭が回らなくて片頭痛に悩まされる
歳を重ねて自然死が近くなっても
この世界から消え ....
ふっと森の脇道に
消える女の
コートの裾が引き摺られ
土煙上がり
瞬間の
狂騒に黒い幹がそそり立つ
森はやがて雨に濡れ
ひっそり静まり返っている
整髪料
イヤホン
マスク
メガネ
立ち姿
スクロールする指
2人以上なら関係
近くにいると猛烈な勢いで飛び込んでくる
繁華街の広告看板くらい鬱陶しい
テレビのように消せない
情 ....
開けたくて 開けた幕じゃない
それならば せめて終幕くらいは
自分の意志で 自由な意志で
決めたいものだと思うのです
ニュースで飛び込む 有名人の死
その裏で積み重なる 名も無き骸
弔 ....
饅頭みたいにこの地球を真っ二つに割れたら
さぞかし清々するだろうな
真っ二つだから
公平均等に分かれるだろうけど
裂け目辺に乗っかっていたら
溢れて堕ちるだろうし
マグマだって垂れ ....
亡くなってしまったのなら
あのひとのluckをください
血縁、親族、縁者に行き渡ってもまだ余るでしょう
その全部で子どもを守っているなら
仕方がない
けれど
それならなぜ
亡くなって ....
ベランダの端にしゃがみこんでいる影
あれは悪魔
家に入り込む算段を付けている
明け方
人の見当たらない時間に風に揺れる
あれはピレア
鉢から長い茎を伸ばしてそよいでいる
置かれると
....
いつかの境界線に経つ 山門の、拠り所は狭苦しく通り抜ける。
すがらの今日も満月は絆されては吊られ射る。また一段と赤くあたたかく沈み翔る太陽より、艶めかしく毒される紫空に寄っていくつかの物々し ....
九月が 群れをなして飛び去ってゆく
胸には 乾いた音階
湖畔を歩きながら
あのひとと約束した
――次に会うのは オールトの雲あたりで
やわらかな忘却が
夢のふちで微笑んでいる
....
もしかしたらご存知でしたか
人の遺体が棺の中で燃える時 まるで生き返ったみたいに遺体が暴れだすのを
暴れ出すって表現はおかしいかもしれませんね
それは 例えば古い新聞紙に火が付いて燃えだし燃 ....
けさを生誕としたい
何度目かの生誕 と
そしてもちろん 日曜は日曜らしく
整列を して欲しい
(これは
健康です)
味付け海苔には 醤油をさします
自分は
....
しとしとぴっちゃん
しとぴっちゃん
ドピーカンの
真夏日に
カランカランの
真夏日に
何故だか投げる
しとぴっちゃん
平和な水面
飛び越えて
はるかかなたで
....
シッ仔 Q の闇を呑ン蛇(ダ)
【heavy ***‥‥】のように濃厚な、
菜がゐ濡れた夜に厭きると
死は、彼の豚肉を離れて死んだ
彼もまた、濡れた夜を離れて幾℃も寝返りを打ち、
騒がしい鐃 ....
泳ぎ疲れた川魚の
ため息が水面にうかぶとき
十月は訪れる
他愛もない 言葉のくずを散りばめて
だれもいない山道の清水に流してしまおう
季節は傾斜し 黙り始める
そのはざかいに ぼくた ....
今の信号右だった
直進の先には今まで通ったことの無い景色
いいように考えよう
目覚まし時計鳴らなかった
遅れて乗った電車には今まで乗り合わせなかった人達
....
選ばれる事に挑戦するのは苦手
ずっと子供の頃から何にも選ばれなかったから
のど自慢にたとえるならいっつも鐘一つしか貰えない人
鐘一つと鐘二つの計り知れない差異の大きさを悩みになやんでいた青春 ....
頸を傾げ
游ぐ白鳥の
鉤括弧を孵化させる
言葉を寄せれば頬が温もる。そうしていくつもの冬を乗り越えてきた。
正義と正義と欲はきっと同じ意味であり、他人のものであるとは到底言い難い。しか ....
ディスクを挟んで
止めるブレーキ
もちろんABS付き
ディスって口を挟んで
止めるブレーキ
ざんねんABS無し
紐を引き旗を立て
はためく側に歌唱し
紐を引き旗をしまう
模様が好きで
歌も好き
この入れ物も好き
一般に言って人間は
醜く
愚かな存在とされる
しかし本当にそうだろうか
人間は醜くも
美しい存在ではないのか
人間は愚かでも
賢い存在ではないのか
その生命を生きる人間は
なにものに ....
君と見ていた 色褪せた夕暮れの焦燥は
もう戻らないと深く 息を詰めて水に
潜るようだと理解して
それでも繰り返し 夢に見て
胸元に留まり続けた 想像の
背をずっと 撫で続けていた
例えば ....
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