右から左へ善なる流れ、
左から右へ悪なる流れ、
既存キリスト教で
そういうことらしく
わたしは右利きだから、
左利きへと日々心掛ける
悪なる流れと善なる流れに
均衡をもたらすために
....
桜の花が空を染める
淡いあわいの下で
小さな願いを編み込んだ
見上げた花の色が
頬に溶け込み
はにかむ気持ち
平常心から手を離して
花びら舞う空に手を伸ばすと
淡い万華鏡のよう ....
私の春は
とうの昔に過ぎてしまったのに
まだ何かあるのではないかと
期待している
パンティに手を入れてみる
ほんのり濡れているのが分かる
これが乾ききってしまうまで
やっぱり私の ....
昨日は近く
今日は遠い
明日はその中間くらい
夏は遠く
秋は近い
春はよく分からなくて
冬は一周回って背中に
張りついている
夕は近く
朝は遠い
昼はいつも手探りで
....
私の愛しいヒト
聞いてください
どんなに高価な指輪も服もバッグもいりません
莫大な財産も家も欲しくありません
その代わりあなたの本当の愛が欲しい
だから聞かせてください
あなたのココロ ....
届かない声に耳を澄ませてごらん
どんなにか細く周りの騒音にかき消されそうでも
ほら、聞こえるだろう?
キリキリ痛むココロが僕の瞳から涙を溢れさせて
奇妙な音色を奏でるんだ
決して届かぬラ ....
いつになったら君の背中に追いつけるのだろう
僕の指は戸惑いに震えて君にしがみつく勇気すらない
灰色に澱んだ空を見上げて黒く濁ったため息をつくばかり
そっと舌先を口のなかで転がせてみるけれど
カ ....
なんにも知らない雲が
上空をすたすたと過ぎる
鷹揚に茜がさす
大地がぐんっと拡がる
早く
つかまって!
新しい風に
風はあちこち移動するのが好き
つま先に海が触れる
かかとにはな ....
春風に食べられて
短くなったスカートが
翼のように広がった朝
生暖かい光の中で
伏せた瞳の奥に
あなたが住んでいた
差し出された手は温かく
一度も握らなかったけど
熱があると分 ....
なにが不幸かといって
自分で詩を書かねばならないほど
不幸な事はない
今の時代
現フォでも
ネットフリックスでも
GEOでも
ブックオフでも
....
みさかいなく
こぶしが笑っている
僕は笑ってないけれど
なのになぜヒトラー
最後の晩餐は
文学と自作の文章
そんなに
楽しそうに笑うから
僕もそうなりたくて
好きだったわ ....
○「朝三暮四」
初任給大幅アップ!
退職金大幅ダウン!
○「加害者」
加害者は
被害者をよそおって
せめてくる
○「グローバル世界」
世界中の 他人事とは思えないニュースが
....
雨は犬だ
土砂降りの日に玄関で雨宿りをしていた
雨はなんてことはない普通の犬で
雑種でうす茶色の毛の混ざった
すこしくたびれた顔をした犬だ
家の中よりも外のほうが好きで
雨の日には窓か ....
君の寝顔をみていると
波だっていた心が落ち着くのはなぜだろう
寝返りをする横顔は
どこか不安そうにみえるけど
眠っていても笑い顔にみえるよ
眉毛を掻く右手が可 ....
朝の冷たい床を踏んで
温水を浴び始める
髪を洗う事にする
泡を立てて
それを洗い流す
泡が伝う
うちがわの
頬を触る
冬をひとつ
生き延びた
ことになる
手を握る
生き ....
琥珀の水を飲み
紫煙を漂いながら想いを馳せる
数十年の迷路を未だに彷徨いながら
素粒子が固まった肩を抱き締めた
言葉を失ってからどれくらい経つだろう
答えが見つからない迷路の壁は高く聳え
....
「美とは理念の感覚的残照であるのに、人はそうは言わない」。 ゲーテ
外的感覚享受を
ひとまずしばらく
排する最中 、
訪れ包みこまれる静かさに
瞑目のうち思索し続け
直に観るに至 ....
夜がはじまる、八重洲口バスターミナル、年末だからか人がたくさんいて、映画のオープニングみたいだって思う、見知らぬ若い男女の、かばんがぶつかって、実はアパートのおとなりさんでした、色々あったけど、めでた ....
しょうねんは
しょうがくさんねんせいならみんなもっているような
きょうりゅうみたいなじてんしゃにのって
おひるから
ひがくれるまで
ともだちをさがしに
こうえんをまわる
どのこうえんでも ....
ポケットの底に立つ
チェンバロ
しろい
花のゆれる闇は あおく
この世の終わりに
それか はじまりに
地上に残る歌は あなたの
微笑みのようにちいさい
新しい扉を開けた
空気が変わり
音符が泳いでいる
軽やかに一歩踏み出すと
未知の光が影を溶かす
昨日までの鎖が解けて
心に翼が生まれる
希望に満ちたメロディが響き
追い風が吹く
そりゃ
お前ならやがな
すげーできるねて
だよ
法律知らんからな
あたり前だろ
そんな風に
できるのが凄いでも
もうないんだ
なら僕の言ってることは全部間違ってると?
....
宏大なグルーヴ、
意識の内に
打ち鳴らされ
揺れ響く
ひとりヒトにのみ開示される
思考瞬間 直観の光輝 、
無限に拡がりゆく意識に
裸形のこの世界の現れ
すべて透きとほり遠 ....
○「自治会長」
今朝さっそく自治会長としての一声をあげた
朝6時50分に約3分間4つのことを放送した
放送する前に放送原稿を5,6回も練習したが
スムーズにはいかなかった
「よっか」と「よう ....
かけがえのないものを喪くしてしまったんだ
それはまあるくて透明な硝子のように冷たい
サッカーボールぐらいの大きさの球さ
純粋で壊れやすく
くしゃみをしただけで
粉々に砕け散ってしまいそう ....
闇夜を照らす月は汚れなく真っ白な顔を見せる
あぁ、優しく照らす光の先に貴方がいる
包み込むような慈愛に満ちた瞳で
私を見つめる貴方が・・・
私は秘めた胸の内を月に託し
瞼を閉じて
....
墜ちてゆく黄金のブリザード
渇いた風に晒され
まるで細かな粒子の一粒一粒が
この世を厭うかのように散りゆく虚しさよ
奈落の底に集う
軟らかな日射しの絶え間ない輝きが
旅人の眼を射るよう ....
やがて白銀の景色は薄桜に染まり、
雪風は砂風となってアフリカの砂漠へ移り吹く
ぐにゃりとした冷たい肌のやつは、
サハラ西岸の浅海で捕れた後、冷凍されて
TAKO と記された紙箱に詰められ海 ....
頭の中の港に
一隻のレモンが停泊している
さざ波に反射する光を
いっぱいに浴びて
やがてレモンは出港すると
徐々に頭の中から
外洋へと向かい
ポートクランに寄港する
たくさ ....
長ったらしい名前の紅茶の缶が窓のそばで錆びてた、それがいつからそこに在ったものなのかなんてまるで思い出せなかった、ほとんど何も知らないままで過ごしていたのだ、自分が欲しい明日のことばかり考えて―今 ....
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