傷のない明日の西陽を
寒くない風も 一緒に
蚊に刺されながら吸った ベランダで
脳みそをごまかしてる意味という意味を
取り出して木彫りにした
明日の夜見る夢に三色ペンも
蝉に鳴かれながら拾 ....
むなしい
と声に出ることはなく
ことばは秋に静かに枯れていき
地面に落ちては
たくさんの足音に踏みつけられ
悲鳴にもなれず
冷たい風にたやすく飛ばされる

ここで
ここで腐りたくはな ....
{引用=湿度計}
乾いた悲哀に触れる時
こころは奥から浸みてくる

湿った悲哀は跨いで通る
乾いたこころが風を切る





{引用=〇〇主義に痴漢する
 Ⅰ}
知識は雄弁で ....
{引用=風にゆれてるコスモスは
風にゆられているつもりはなくて
げんに
ゆられているはいようが
自分も風もゆれるも
みんなしらず
ゆれてゆられて
ただ
ただ
夢のコスモス}
優しい言葉を発する度、腹の奥底からタイプを打つ音がする。
我が呼気は洋墨の香、血液は漆黒で、腹黒なのもその所為か。
夜の動物園に行く
夕暮れの猿山 フラミンゴの池
みんなみんな 楽しそうだ

夜行性の動物たちは
どこか 不思議に我がもの顔で
自分たちの世界が
始まりくる予感

それにひきかえ
ヒ ....
冷たい雨

青い雨

ノイローゼのように震える雨垂れ

記憶を宿した暗い雨

金色の雨の音

昆虫たちの巣に流れ込んでいく雨

秋のやらずの雨

湿った車の音

国境に ....
自転車の配送業者は
EクイックではなくEMSだった
EMSなら僕も使ったことがある
EMSなら信用できる
どうやら僕の自転車は上海空港に到着して
次は日本に向かうところらしい
EMSならお ....
彼は十代が終わりに差し掛かる頃に
初めて
お酒と女性が売りの店に入った

入口の重たげな扉は引いて開けると鈴が鳴る仕掛けになっていた
照明が落とされて暗くなってる店内には
酒の匂いと酒を呑 ....
ビルが建ち並ぶ街
連なる山並みに囲まれた農村
海が永遠に押し寄せてくる漁村

人は何処にいても
何処に棲んでいても
生きている限り
そこから収穫しなければならない

泣いたり
なき ....
1日が
黒い地平線に
呑まれるように傾いて行くよ

地球は丸くなんかないんだ
確信があるよ
長く伸びたボクの影が追いつかない程に
転げ落ちるんだもの
刻一刻
地面が傾いて行くのが分か ....
夜風
白銀色の月光り
かじかむ指先の、爪に落ちて、ちいさく照らし返す

甘い潮の香

はなうら 花占 花占ら
月明りの浜辺に咲き
揺れている花々を
一本一本摘んでは花びら千切り
時 ....
小学校の時
転校してきたボクは
ヒョロヒョロの
末成りの青瓢箪だった

クラスで仲間外れに
されない為に
必死でお道化ることを
覚えて剽軽者になる道を
選んだんだ

タッカは
 ....
カミノクニの
アマノガワ近くに住む
神降ろしの婆が

病んでいるボクに

約束して
守らなかったことが
あるはずだ

八百万神に伺いを立て
深く頭を下げた後
おもむろに言った
 ....
詩人の友の「活動二十周年」を祝う
朗読会に出演した  

それぞれの闇を越えて、再会を祝う
ステキな言葉の夜だった 

トリの朗読をした彼が
最後の詩を読んだ後
客席の後ろにいたほろ酔 ....
はららとため息でるような
穏やかな陽射しの秋日に
光の道を歩んで行く
私の心は平安だ

 長閑なお昼寝の時間帯
 子供は遠い夢見のなか
 微睡みうっとり揺蕩って

はららとため息でる ....
{引用={ルビ襷=たすき}がけの
やわらな眼にて
なぞるのは
左岸の萩
たれては
波にことごと
忘却をすて
むらさき色した瞑想
その
ひと房の
ながれては寄る


にぎ ....
人は飛ぶ
知らない場所に行くみたいに

腐った夜空にね

通り魔が逮捕されても
充電残量を気にしてる
優しい人たちにハートをあげてください
うす氷
白鳥の軟着がぴりりと亀裂をなすと
冬の尺が
沢の身の丈となり
沢そのものの理性が一新する
松の常緑は
健全なストア派だ

たとえば平安
あぶれた
熊のような炭売りが
{ル ....
タバコに火をつけて
ふと思う
傍らに君がいれば
どんなにいいだろうと
イザベラは日本には来ない
仕事が素晴らしいそうだ
そのことを
精神の片一方で喜びながら
精神の片一方でどこか寂しい ....
とんでもない
好きでもない
嫌いでもない

一緒にいたい
わけでもない
もう別れたい
わけでもない

なんでもない
が積み重なり
どうでもない
ことで争って
一人でもない
 ....
ドーナツの穴は
食べると消えてしまうから
掴む場所を無くして
立ち往生する前に
指の中で回す時
微かな重さが視力を試し
未来の姿で会いに行ける
笑うことが
久し振りでも
甘くて頼りた ....
夕暮れと焼き芋

晩秋に映える

落ち葉をクシャクシャ踏みしめて

公園のベンチに座って

君は皮を残す派

食べちゃう派

赤い夕日に照らされて

片手に焼き芋持ったまま ....
どうにかして世界を変えたい
どうしても全世界を救いたい
それくらい人間でいたくない
恥ずかしくなどない
涙も忘れる
水音を聴いて
静かにそこを動かない
軽やかな沈黙とぎこちない目線
ど ....
冬の匂いがした
灯りの下の家族の匂いと雪になる前の雨に濡れた石の匂い
マフラーに染みついた乾いた体の匂い
生きるのは恥ずかしい事だと思っていた頃
全ての同い年から置き去りにされた様な焦りと孤独 ....
自転車を注文した
レイチェルより少し高いヤツにした
強化されたリム
両輪デュアル・サスペンションで
両輪ディスクブレーキの
21段変速の最新型だ
フレームは綺麗な塗装で
写真を見る限りで ....
田舎に行かなければ
干し柿を見かけない
最近は田舎でもあまり見かけない

味が濃くてすぐ飽きそうだけど
そんなことはなく美味しい

最近は食べていない
近所で作る人がいなくなった
急 ....
不眠で
記憶を整理できないと

死ぬことも
あるらしい

眠ったら

脳は
その日の記憶を
整理して

記憶の倉庫の
いろんな抽斗に
しまい込む


昨日
久しぶ ....
11月が特に美しいのは
ススキだ
ススキが
稲穂のように
黄金のように
風に頭を垂れていて
それが特に美しく
趣がある
殊に朝陽や夕陽に透かされて
ススキがさらさらと泣いて ....
病院に勤めて初めての忘年会の
早く終わった二次会で
ほろ酔い気分でヒロミが言った

このまんま帰るのは勿体ないから
どっか面白いトコに行こうぜ

まだ着こなせられない背広姿で
ネオン街 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
奥畑 梨奈枝520/11/8 16:56
ことばは秋に枯れていくかんな920/11/8 15:19
怨念の赤い糸ただのみきや6*20/11/8 14:36
夢のコスモス[group]道草次郎220/11/8 13:28
腹黒クーヘン3*20/11/8 12:34
夜の動物園uminek...1*20/11/8 12:19
由比良 倖720/11/8 9:54
僕の自転車ジム・プリマ...1*20/11/8 9:47
彼は十代が終わりに差し掛かる頃にこたきひろし420/11/8 7:59
根も葉もない樹木には420/11/8 6:15
転げ落ちるまいこプラズ...3*20/11/8 5:58
はなうらら田中修子20+*20/11/8 4:10
本当なら入院してるのお前の方だろ板谷みきょう3*20/11/8 0:54
神降ろしの婆の修祓の儀1*20/11/8 0:14
Avanti服部 剛4*20/11/7 23:59
秋日ひだかたけし520/11/7 22:07
立冬と幻の岸[group]道草次郎420/11/7 20:42
腐った夜空奥畑 梨奈枝120/11/7 18:54
冬の兆しと安寧と道草次郎120/11/7 17:47
君はどうだいジム・プリマ...5*20/11/7 17:04
でもない夫婦イオン2*20/11/7 13:58
ミナト 螢120/11/7 13:14
秋の夕暮れジム・プリマ...4*20/11/7 11:24
切実な下心おろはげめが...3*20/11/7 10:32
リフレイン・リフレイン2*20/11/7 10:30
自転車を注文したジム・プリマ...1*20/11/7 9:29
干し柿夏川ゆう520/11/7 6:17
夢の抽斗st420/11/7 4:11
November GoldTAT2*20/11/7 0:57
ナマ板の鯉板谷みきょう020/11/7 0:45

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