人の大切なモノをとって
羨ましがらせて
人を傷つけて
優越感に浸るのが
楽しい
それ以外は何をしていても
虚しくてつまらない
そういう悪意に満ち
虚無感に満ちている
人間がいる
そ ....
向かいの甍は
銀の色
広がる青は
底抜けで
私は憩う
この一時
入射は深く
温もって
光の流れを
浴びながら
広がる歓喜に
胸貫かれ
この十一月の
光 ....
明るい声で
おはようの言葉を浴びると
太陽の光よりも温かく感じるよ
それは君からだけじゃないんだ
目を向けてくれた人
誰からでもそうなんだ
でもね ....
理不尽に向けられる言葉の剣は
想像力の欠如
以前ならば傷付いていたかもしれない
でも、私は知ってしまった
怒りの感情
静かに燃える負の感情
怒りは隠しておいた方がいい
誰もが不機嫌の ....
あきれても
秋がふけて
耐えられなくて
傷うずく
ジュクジュクに膿む
なんて、うつむく
うろんな顔で
わらえるほどにくだらないよ
僕の生に付与する意味も
なけなしの付加価値は無価 ....
別れ
一歩
喜怒哀楽
経験
変化
…
…
再会
冷たい秋を後ろ手に閉め
火の消えた冬の部屋に入る
いま誰かが座ってたみたいに
ベッドシーツが沈んでる
窓の外は林檎山
赤い実がどこまでも続く
ああこれは夢だ
きみのSNSの写真だ
....
きわまりが結氷である事をもとめて神様は冬を創造したのかな
けれどもローリエを咥えて希望を運んで来たのは何も鳩だけじゃない
あの日のぼくもそっとバーモントカレーにそれをしのばせたんだから
....
!ひゅーうぃーごー
「ラーメンも食えねえ」
どうにもならない気がして
さまよう気もして
ラーメン一杯300円
なんてどこにもない
から
コンビニで安いのを買う
さんたんたる
....
坂道に
水の流れ、
大量に
夜の透明、
車は行き交い
飛び込んでいく
人、人、人
君はスマホの
中に居て
綺麗な声で
歌っている
聴いたことのない
異国の歌を
夢見心地 ....
A401
部屋に書かれた数字に
1人ぽつりとそこにいる
2525、そんなパスワードで嗤えるかよって
真っ白、ベッドに横たわる
A401
ホテルの端っこにそれは位置して
そういえば私の ....
{引用=糸くずの
ふりかかる
だまった湖面に
傾斜した
クレセント・{ルビ月=ムーン}が
代入される
みぎも左もわからぬ
夜来の{ルビ湧出=ゆうしゅつ}
妖精により
{ルビ繙 ....
早朝の境内に
落葉を掃く音が
吸い込まれていく
重なり合っている葉
お堂から鳥居へ
石段を掃き清めていく
捨てようともしなかった
振り払おうともしなかった
いつの間にか積もって ....
ドーナツの穴といえば
不足の象徴ではなくて
ドーナツの穴といえば
宇宙の入り口でもなく
ドーナツの穴といえば
世界を洒脱に切り取る
象徴的な形でもなくて
悲しさや寂しさを吸い ....
虹のかかりそうな空の
抗えない速度の下で
私は雨に濡れ
乾き
また雨に濡れる
生まれた時から
生きることを強制され
生かされ
死ぬまで生きねばならない
たとえどこかが欠けても崩壊 ....
一番最初
病院に勤めたのは
脳外科病院だった
院長先生がこれからは
男の看護婦が
手術室で勤務すべきだと
雇ってくれたのだ
男性用の更衣室やトイレも
設置しなければならなかった ....
YES YES YES
無のなかを
のぞいてごらん
NO NO NO
何かが
うごいている
OUI OUI OUI
そっと
耳をすますと
NON ....
わかれるひが
いつやってくるかも
わからず
じゃあ
なにがわかってるのか
たったいま
いきをしていることくらいかな
たしかなものは
なにもなくて
だから と かでも とか
接続詞は ....
夜のはじまりからおわりまで
景色がどんどん加速する
置き去りだって標識は言うけれど
止まってしまったらどうなるか分からないんだ
地面を擦る音ももう聞こえない
光の線と対になってし ....
閉鎖病棟が詰所を挟んで二棟ある
重い認知症の老人病棟と
長期入院者の居る慢性期病棟
看護日誌を書き終えて
休憩室で休んでいたら
詰所が騒がしくなった
二名の看護助手が
病棟で老人 ....
青空に白いボール
をなげ
それきり
ボールは
……
もちろんおちてきて
ぽーん
ぽん
ぽ
ん
と
跳ねて
それでおしまい
タン・タタン
茜さす
老人のベッドにも
子供のホッペにも
立ち止まる
荷台に括られた硝子板が映す
へつらった曇り空
思い出す
お互いにアクリル板を見つめてる
私/老婆
茜さす
厚塗り ....
君のわがままを
わたしのわがままを
ぶつけあって割れたほうが謝る
いつの日か粉々になって
混ざりあえたらいいね
写真の中ではふたりが笑ってるから
涙が出てくる
喜怒哀楽は
どれをとっても
ストレスになるので
そのいずれもがなくて
スッと軽くなった状態が
最も望ましいのだが
煩悩の多い
俺の自力ではとても無理なので
マイスリーと
デエピゴとい ....
花が咲いた
わたしの頭に
きれいな花が
とりえのない
わたしに
とりえのない
あたまに
人は近づき
はなれていく
花に近づき
はなれていく
わたしは
わたしの名 ....
もう3ヶ月がたったね。
次の彼氏のことも見たよ。
君と一緒だった4年間はあまりにも親密で濃かったから、
いまだに君が僕の目の前から消えたことが信じられないよ。
次の彼女のこと、 ....
伝えれば 伝えるほど
孤独になっていくんだね
吐き出して 楽になるのは
臆病者なんだよね
その軽さに相乗りして
ふざける奴もいるだろう
注意するのは身の危険だ
賢者は黙る
やり ....
猫の欠伸は花のようだと言った詩人がいた
そうであるなら
欠伸をしていない時の猫は
蕾なのだろうか
眠りから覚めて
今にも欠伸しそうな顔をしている猫は
咲きそうな蕾であると
今その ....
傷のない明日の西陽を
寒くない風も 一緒に
蚊に刺されながら吸った ベランダで
脳みそをごまかしてる意味という意味を
取り出して木彫りにした
明日の夜見る夢に三色ペンも
蝉に鳴かれながら拾 ....
むなしい
と声に出ることはなく
ことばは秋に静かに枯れていき
地面に落ちては
たくさんの足音に踏みつけられ
悲鳴にもなれず
冷たい風にたやすく飛ばされる
ここで
ここで腐りたくはな ....
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