交じり合う気持ちは
まるで砂時計のよう
かわるがわる満たし合う
でも いつのまにか
私の方が落ちて行く
いつだって空っぽ
返されないままに
「今夜は飲み明かそう」
と あなたが言い ....
グラスのぶつかり合う音
ワインを注ぐ音
私の右耳に響く低い声
ひと晩中 どうでもいいことを何気なく話すように
今欲しいのは 確かな手応えだと言ってみる
イイ香りね
ワインだけじゃな ....
子守歌の代わりに聞いたその音は
水道の蛇口から零れた
水の雫の音でした
ぽたり
ぽたり
ぽつ ぽたり
夜の闇に小さく響くその音は
現実の扉から溢れた
夢の欠片の音でした
....
僕には、何もできないかもしれない。
僕は、とても非力だから。
でも。
何かをしたいと思うのは、あの海を見ているから。
青い、青い海。
どこまでも青く、僕の心までも青色に染める。
もう、 ....
イルミネイション地球儀の頭した真っ白い壁紙
、のよう、な、男が
窓のそと燃え上がる朝日の白に照らし出される。
イルミネーション地球儀、の頭
、のなか、で、男は
「グッピーのつがい」
....
血を流した 馬が走り
戦車が民衆を踏み潰す
民主主義を 撲滅せよ
蒼ざめた馬が 振り向き
「死にいたる病」は蔓延す
黒い馬 ....
下弦の月夜
裸足になってみる 波際に
閉ざされた 海の底へ
果てしなく 沈んでいく
無数の泡が 揺らぎながら
蒼い光を 反射する
やがて
....
ある一枚の羊皮紙の下に矛盾だらけの世界があるようだが
そんなに細かいことを気にしている訳にもいかないほど
切迫しているし大体にして数え切れないだろうから口を噤もう
わたしは数え切れるものだけを鞄 ....
例えば、君が泣いていたら。
何となく僕が隣りにいるように。
例えば、君が痛くて泣いているのなら
僕はなんとなくでは君の隣りにいないように。
その雫を掬い取ってあげたい。
この手に ....
僕が灰になってしまえばいいのに。
そうしたら、もう誰も傷つかなくて済むのに。
何故
まだ僕は、ここにいるのだろう。
硝子のドォムの中で溶けてゆくビー玉は
淋しそうに、けれど嬉しそうに
....
「眠れない夜」を
「眠らない夜」にしたら
なんだか わくわくした
そんなささいなことで
浮上できる私は
とても単純なのかもしれない
好きだなんて 言えない
言ってしまったらきっと君は僕から離れてしまうから
このままでいよう
友達のまま
僕は君の隣にいよう
今は ほんの少し触れ合うだけで
ほら こんなにも心臓がう ....
立ち止まらないのならば 濡れていく花びら 触れるたびに 萎れていく 雨 くちびるのひととき そのとき振り返っていたら 寄せ合えたはずの指先 もう取り戻すことはできない 沈黙の錆 壊れていく さよなら ....
気持ちの高ぶりを抑えたいとき
あなたはどうしますか
私は眠ります
軽くまぶたを閉じて
静かに息を吸い込んで
荒ぶる私の魂に
{ルビ一時=いっとき}の麻薬を与えます
夢に見るほど
晴れわたる空が
こいしくて
すすけたコンクリートのような空に
叫ぶんだ
かたわらを
風切るバイクの
真っ赤なテールランプが
かがやく
長い髪の先を
風に躍らせ ....
承諾し 不謹 拉致監 ぴらくが
快楽は 実体 そのすべ 止めら
だがそれ 実情 不確か など知ら
かうかし 扇動 覚せい くても
いわんや いわんや
がちゃん
....
大きな音に驚いては自分が他人だと気付きました。濃厚な日々のせいにしてまた屋根裏に隠れました。
どうしてこんなにも幸せになれないのだろうか本気で悩んでから すこし眠りました。
どう足掻いても変えられ ....
今日も脈打ちはでたらめだ
はるか遠くから聞こえてくるよ
君の声にまざって
電波の届かない場所におられるか
電源が入っていないため、かかりません
幾度となく幾度となく
嘘はからだ ....
自分をかわいそうだと思うのは誰でもできて
褒めてあげることはほとんどない
そうすることでなんとか立って保つことができたとしても
そうすることはさらに自分を「かわいそう」にするんだって気付かないま ....
「今、しあわせ?」ってきかれたら、「しあわせです。」って言えるかなあ。
不幸だなんていう人は、そう言うことが不幸だね。
息をして、目を開けて、風を感じていられることは幸せなんじゃないのかなあ。
....
* * *
ロンドンロンドン洟をかむ
黄色い魚を買う
黄色い輪ゴムを噛む
路地裏
モロッコモロッコ靴みがく
赤い鉄砲の夜
赤い床板の板
軋ませて
チベットチベット手を叩 ....
日曜日だっていうのに
昼過ぎになって
ようやくベッドから起き上がると
カーテンを開けるまえからそとは
なんとなく雨模様で
アタシはそんな気がして
出窓のふちに腰掛けると
....
あっあっあっ先生の指が。
太い指が無理に。
痛いっ先生痛いっ。
そんなしたら。
そんな拡げたら。
俺の全身の毛穴が開き。
毛が逆立ち。
もうしませんあんなことも。
二度ともう。
....
【透明人間の憂鬱】
透明人間の悩みは
最近、髪の毛が薄くなってきたこと
これでも若いころは
リーゼント、ヨロシクきめて
ハマのあたりでバリバリに透明だったぜ、ってなもんで
今ではバ ....
その門。 かたくなに
苔むし
ざらついた影に刻まれ
深い緑の 海の底の
女のような 草に洗われ
深い緑の海の底の
大きな 大きな
女のような 草に洗われ
今
盛り上 ....
たつまきや高速バスの排気以前に問題になっていたことが
桟橋のまんなかあたりでモノクロに化した
気泡
次回予告 楽しみだね
マリー
渚
ポートレート
告げた最後が始 ....
さよなら mammy
もう何も望まないわ
愛していたわ mammy
貴女が私を愛した分だけ
許して mammy
ずっと悪い子だったわ
捨てないで mammy
サヨナラなんて言 ....
--おはようございます。
彼女は朝のことばを話す
僕は夜の体で受け止める
--僕たちはいつも、たとえばテーブルクロスについて、とか
あるいは縞模様のパジャマやタオルケットや
....
俯瞰するものはあと少し 様子を見なければならないようだ 揺らされるついたての向こう 枠が捕らえられぬ季節が風景の 強いた閉塞を飼いならす椅子の上に 老いたる目がかぶさる本の文字は幼い 子供の手を引く両 ....
黄色いすすまない工事用のランプ
「少女」夏の初めに セックスしました〈しょう)。どこか留守の 電話みたいな声でつぶやぎ。
表計算 歴史 求人広告をネットで 代官山でさけぶ
努力 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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