ア サ?
メ?が、さめたら
ナマエが、なくなっていま
シ
タ。
タ?
ハト?
ベッドのまわりは一面、ハトのむれ
灰色のモウフみたいにウメツクサレ
....
悲しいときに泣き
うれしいときにも泣く
楽しいときに笑い
情だけでも笑う
悔しいから怒り
ムカつくから怒る
家族愛もあれば
恋愛もある
すべて神の設計図どうり
我 ....
訪れるものは未知にして
未来ある限り 曖昧で在り続ける
ならば あなたに形を与えよう
そうして殺してしまおう
分析のメスで切り刻んで
評価の薬品に浸し 名を与える
けれども 残 ....
猫がまどろんでいる
暑い日差しがつくる木陰の下
遠くで遊ぶ子供達の声に
耳だけぴくぴくさせている
暑い日の午後は猫につきあうのも悪くない
つながれることもなく
餌を貰うときだけ媚びる自 ....
今の気持ちを残そう
コトバにのせて残そう
ヒトは忘れる生きものだから
今の気持ちを残そう
ヒトは変わる生きものだから
変わる生きものだから
今日の真実も明日は虚無
だって変わる生きも ....
網膜に香りが映りだされた瞬間
過去に無彩色のバラが香り
未来に無彩色のバラが香る
だが今だけは有彩色のバラが香る
レンズを覗くと
協奏曲を奏でるバラの花びらが君を形どり
聴衆の ....
もう少し眠りたい
膝をそろえて寝返りをうてば
天井と床がひそかにまわる
こんなふうに足を縛って
畳の上で自殺した女がいる
死後の恥じらい
さんざん泣いた後だから
寝苦しさに身を ....
(range life vol.4)
1. ぽえる。
真珠心母よ。
私たちは知っています
ただちに ほんとうは
口をつぐまなければ ならないのを
天空の音楽に
....
あたしは既に血でよごれた
全身血みどろ
全て
返り血
あなたは、これ以上あたしに近寄らせないよ
今日もまた誰かを心の中でで殺めるだろうあたしに
今日も・・・
また ....
わたしたちは
五十六億七千万年待ちきれない
今の一瞬を活きているから
林檎の形をとどめているうちに
摘み取ってください
排泄物のように
色も形も判別し難くなって
やがては
肥や ....
おい 働きあり
おまえは 餌を見つけて運んではまた餌を見つけては運ぶ
俺はこれから仕事だよ
女にはわからねえよな
おい
また 明日会おうな
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
見知らぬ場所に
ひとり投げ込まれる
扉を叩けば開かれるらしいが
扉そのものが見つからない
知っているところに行こうにも
知っている言葉が見つからない
消えた月が生まれるまでの間 ....
― お持ち歩きの時間はどのくらいですか?―
― そうね 20分くらい ―
店員は片方だけ手袋をはめて
おもむろに小さなドライアイスのかけらを一つ取り出した
もやもやと息を吐くような白い煙
....
もけもけ〜 もけもけ〜 あなたの
トロンボーンが鳴る
その音 あたしのからだ
背骨はあなたのもの
もけもけ〜 もけもけ〜 あなたの
うたが響く
その顔 あたしの意識
かなしみはあな ....
夕暮れの空が悲しいからさっととじている 巨大な貝が天と地を直線で繋ぐのだ 芯
は硬く結ばれており 真ん中の辺りにいくつもの石を集わせながら屹立していた 時
に淋しく装ったりする事がことのほか空しい ....
この手で抱いた
ヒトの数だけが
僕の愚かさを教えてくれる
また今夜一つ
僕は壊れていくよ
この瞬間を覚えていてね
僕の両手が罪色に染まる
その時の
君の顔といったら
君の顔といったら・・・
ピッ…ピッ…ヒュー…ヒュー…
乾いた機械音と共に響く微かな吐息
横たわる寝顔を眺める
変わり果てた姿
それでも不思議と変わらないこの想い
あなたの生命を奪い去る力の存在なんて認めない
....
にんじんの悲しみは ピュ―ラーで一枚剥けばはがされる
じゃが芋の苦しみは 包丁のかどで丹念に取り除く
芯が残らないように
これは ソラニンっていう猛毒なんだって
玉葱の恨みは じ ....
エピキュリアンの
幸福の吐息は甘美にきこえる
時には魅惑の声色で
「生の窮極は快楽」とほざく
魂の苦悩は
祈りによって救済されるべきか
つかの間の
陽光が薄れた後の翳りのように
....
土に刺された
赤い下敷きのかけら
ゲルダが溶かした鏡の
破片のような柔らかな氷が
一度生きたはずのカイを殺してゆく
土の中に何を埋めたのだろう
蝉の屍骸か
(美しい薄羽、それから幾本 ....
今日は月曜日
私 今週から恋をするって決めたから
だから とびきりのイイ女になろう
真っ白のワンピースは
ウェディングドレスにも負けない戦闘服
幸せになる香り ベビードール
パールホ ....
ふと
思ったのです
こんなに
呼吸が苦しいのは
あの人が
そばにいないから?
もしかしてあの人は
酸素を発していたのでしょうか?
『酸素なひと』だったのでしょうか?
....
ラッシュアワーで疲れたサラリーマンにも
勉強に追いかけまわされてる受験生にも
遊んでばかりのあの人にも
悩みの多いあの子にも
片思いしてるアイツにも
世界中のみんなに優しくなりたい
不自由
それは俺の心がつくり出すものなのか
ここは監獄 この世のはたて
ここまできては自らどうこうなるものではない
身も心も囚人に徹していればいいのか
今を解決しようと思えば地獄だ
ひ ....
忘れていたわけではなかった
意識の表層に無い、喪失
痛みとその必然
その不可視、恐るべき不可視
ペダルを踏みつづける、失ったものを追いかけて
太腿を襲う痛みを脇腹へ捻じ込みながら
走る ....
この払暁の紅は
「金色」という うたた心の信奉と錯誤
贋金という主に
デュロックやランドレース達の扈従
瓦礫の天地返しさながらに
血の眼して掻き分けて
渺茫とした廃墟の内の埋蔵プラチナ ....
雨あがりの朝 久しぶりに生活を離れて美容院へ行くと 白い布を纏い私はてるてるぼうずになった
若い男に首を委ね お湯加減はいかがと聞かれて大丈夫ですと答える
洗われてゆく髪・・・シャンプーも香りが選 ....
底の底。最も底。黒を通り過ぎた黒。
ゆっくりとゆっくりと、青い腕は延びてくる。
血管の浮き上がる、細い腕だ。
空は鈍く、光を失う。
意気揚々と振り上げられるその腕。
空拳。
空を手応えなく ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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