この街には
音のない叫びが無数に隠れ
僕の頼りない手に、負えない
渋谷・道玄坂の夜
場末の路地に
家のない男がふらり…ふらり
独りの娼婦の足音が、通り過ぎ
酔いどれた僕の足音が、 ....
今年の暦のつれなさよ、
冬休みもうまく取れず、でも今日は、
休みと言うと、大掃除にこき使われるから、
朝から遊びに惚けた。
今年はいい年だったのか、
いい年ではなかったのか、
コロ ....
僕の枕には
「ピエールカルダン」のサインの
入ったタオルがまかれています
未だ現存の
プラズマテレビには
「ピエールカルダンさん逝去」
と映っていました
死因はわすれまし ....
赤塚不二夫のコンプレックスとか
高井研一郎の画風とか
ファルス
コント
喜劇
がきデカ
山上たつひこ
鴨川つばめ
マカロニほうれん荘
....
降るね
さみしさ、
むなしさ、
くるしみ、
ねたみ、
いかり、
さげすみ、
あきらめ、
絶望の七色
傘がいるね
濡れるね
濡れるほどに滲むね
そうか
ここが終極の今日
....
蕎麦は空を見上げています
蕎麦は一年を振り返ります
良かったこと悪かったこと
価値基準を揺るがしたこと
明日が昨日みたいに思えて
前歩きが後ろ歩きみたいで
立体を平面で解説しながら
....
海の見える窓辺に
ちいさな灯火で本を読む
誰もいない部屋は暖かくすこしだけ湿っている
昼間にはここから木枯らしを耐えるしなやかな小枝がみえて
優しくて透明なものだけを感じようとしてみる ....
安心して
砂糖は入っていないから、と鳩がささやく
なのに甘いのはどうしてなんだろう
さがしてみたって見つかりっこない
にごった沼
シュガーレス
脳内で変換された甘さ
日々何かに誰かに ....
遥か遥か
天の高みあたりには死者達の永眠る国があるらしい
子供の頃に大人達がよく言っていた
神だって
仏だって
本気で信じた事は一度もないけれど
代々大人達が伝えてきた言葉には真実 ....
宇宙が爆発し続け
概念が感覚を喰う
人は幻想に飽き足らず
自らの思考に住み
澄み渡る空を臨む
宇宙が爆発し続け
概念が感覚を喰い
やがて、
五感の縛りを解き
人は宇宙 ....
ポイントを
どこかで期待している
たくさんポイントが入ると
過信する
ポイントが入らないと
無視された気になり
時に落ち込む
ポイントを
期待していても
バカバカしい
そんなバカバ ....
東証の平均株価が2万7千円台らしい
例のウイルスの変異種は増殖率が高いらしい
他人の悲哀を感じない人間がいかに多いことか
おだやかすぎる静止画
雲さえ止まってる
コンビニまでならんで歩く
とうに背を越していった娘の中に
小さな娘が見え隠れする
つかまらない鬼ごっこ
今日の空から降ってくる光は
束になって ....
「12月28日のsketch」
トンネルを抜けるとズレた周波数があった。ラジオ深夜便、ラピスラズリの火球は未明の空を横切った。
「ザザ…ザザザ、とある三歳の女の子がお母さんに結婚してとせが ....
{引用=*四行連詩作法(木島始氏による)
1.先行四行詩の第三行目の語か句をとり、その同義語(同義句)か、あるいは反義語(反義句)を自作四行詩の第三行目に入れること。
2.先行四行詩の第四行目の語 ....
故郷
100円の筆ペンが
たった二文字の前で
立ち往生してしまう
故人の記憶も記録になり
それ故のふるさと
気づけばただの穴ぼこだから
書いたところで故郷だけれど
気づかないふりを ....
{引用=今夜は天使だけがいる}
僕の、何もすることもない意識は部屋の中。壁を見ては、するべきことをなくしていたようだった。感覚することによって得られる、僕の、昔の思い出として。一人でいるのだということを確かめながら、窓の外の景色を、 ....
{引用=線を引く
すると
くわわり
へる
ディメンションが{ルビ幻視=みえ}る
星
ハ
駱駝にしょわれ
千里
息の中には
妖精も
居る
妖精の過去も
有る
おき ....
夜 寝床に入ると
眼がさえて眠れなくなる
夜 寝床に入ると
死者が会いにきたりする
夜 寝床に入ると
わたしの魂が体から抜け出して
天井をすり抜けて
死者のいるところへ昇ってしま ....
女子高生から
下着を買い取るとき
その女子高生の容姿と
下着の付着物の量と匂いから
その下着の適正価格を割り出す計算式で
黒いパンティのときに
より誤差なく結果が得られることから
この名 ....
静けさの含み持つ何か
自らの心落ち着いた時に
期せずしてやって来る何か
過去へ遡行しながら
未来から到来する
未来から到来しながら
過去へ遡行する
胸奥から込み上げ溢れ 溢れ込 ....
- Gris, le chat
グリですか?
長生きと云う訳ではありません
代々、猫の名前が同じと云うだけの話です
ただしかし
拙宅には猫など居りませ ....
わかいおまえさんはきいたことがないかもしれんが
このよには
だんぼーるや
ぷらすちっくや
きでできた
だいしょうさまざまの
はこだらけの
ひのあたるへやがあっ ....
本当のことはとても静かにやって来る
俺がそうだと声高に叫んだりなどしない
気づいたらいつの間にかそこにいる
迷うヒマなど与えてもくれない
ハーフムーンに見下げられながら
凍えて帰った ....
かつて僕らが古代人だったころ
山々は鳴動し天は雷をなげおとし
血は逆流して生命というものを
からだで感覚していたものだ
かつて僕らは父母を畏れ慕い
よるべない人生の光と思った
....
発想が反社会的勢力と同じなのは
否めませんが
そんなことは気にせず
頑張って参りましょう!
今日の東京の新規感染者数は
481人です!!
昨日が708人でしたから
大幅減となりました ....
主の戻らぬ蜘蛛の巣は、日毎に艶を失い、いつかは風に壊されて。
命はいつも風の町からやってきて、風任せに元の町へと帰ってく。
嘗て、大阪の隅っこで起きた0.000003億円事件。
おつかいの、おつりの3百円、少年がネコババした事件。
UFOが太陽系にやってきた
へんな容姿のやつらが乗っていた
あたまにお尻があるやつ
水銀の風呂でしか生きれないやつ
目が肘にあるやつ
計算機みたいに正確なやつ
バリエーション豊かだ
第3 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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