山茶の葉より零れ落つる間
幾千の魂に巡りて別れしか
幾万の彩に染まりてにおひしか
霞だちたる今朝
儚くなりにける朝露は
僕ヲ抱キシメテ
イツデモ僕ハココニイルヨ
眠れない夜に見る夢は
{ルビ過去=むかし}と{ルビ現在=いま}とを行き来して
せつなく心を惑わせる
久しぶりの笑顔
忘れることの出 ....
彼女は
小さなボートに乗って
ぼくの心にやって来た
ぼくはぼくの顔を
彼女の顔に似せる
ぼくの言葉は
彼女に似てきた
ぼくはぼくの顔を
彼女の顔として恋する
おさむらいさまは青々とした人を斬りつけた。
内心、人を殺めるのにはいい気がしないものだ。
僕のインタビューにくるくる引っかかった五分後だった。
目をまぁるくしたおさむらいさまは逃げた ....
あかい木漏れ日
なんて。
なんてすばらしい朝なんだ。
ひとこと、ふたこと はしってみる。
髑髏丘。くじら峠。潜望鏡。くじらはなうた。
見開いた闇でまとまりをけす。
....
あの夏の記憶が
歪んだ日常を
ずっと描き続けた
歪んだ体と
歪んだ顔で
歪んだ心
優しい記憶だけを伝って
自覚のない生命と
自覚のない現実が
絞るように書いた言葉たち
砕いては
....
皆が帰って
お片づけ
吸殻山盛り
夢がモリモリ
あなたに
マンネリ
マリネのマンネリ
愛情なのか
愛着なのか
言ってる
私は
ショーンコネリー
あなたは20歳(ハタチ)ですか
いいえ 36歳 主婦です
ひよこ あくびする P P P
あなたは今日、爪を切りましたか
いいえ 爪はなにかと便利なので伸ばしています
ひよこ ....
雑踏に紛れて
ふと 見えなくなる
ウォークマン
ボリューム上げて
あぁ わたしまだここにいる
キラキラした毎日が終わる
夕日がそっと沈んでく
海に映る僕らの姿が
思い出に変わってく
寂しい姿は見たくない
だから
バカ騒ぎで
僕らの夏を送りたい
踊 ....
最近
聞こえてくる音楽の
歌詞の「君」っていうところが
全部
君の名前に聞こえてくる
それぐらい
いつも君を想っている
だけど
今
世の中にある
ありふれた
ラブソングじ ....
私はもう涙しません
何故なら、そう決めたからです
だからもう涙しないのです
地球温暖化が進んでいるといわれている昨今
これからの降雨量も心配でしょう?
だから貴重な水資源を失いたくないの ....
お金があるひとも ないひとだって
みんな
一斉のせ で 口をつぐむ
どうなのよ、どうなってんのよ・・・と
名前が付けられぬまま
もう何十年と 放っぽらかしで
明かりも射せない ....
誰とでも
仲良くなれるマヨネーズ
みんなに好かれて
求めてもらって
だからマヨネーズが大嫌い
夏の季節は
足早に過ぎて
けらけら笑う人々の
箪笥の肥やしになった
蝉は腐って
秋の落ち葉と同じ色で
どうにかして
ごろごろ転がって
冬の寒さで目を覚した
気が付くと白で
椿色の唇 ....
「ありがとう」という言葉を
大切にしたい
「ごめんなさい」という言葉を
素直に言いたい
そんな心の持ちぬしに
私はなりたい
犬が逃げた
十年も
飼っていた犬
気を許した
そのすきに
古くなった
鎖を引きずり
逃げていった
友達が家を出た
地元に残る
約束をしてた
家出を繰り返した
僕と違って
真面 ....
こんな夜は体の内側がザワメクのね
初めて知った
だから
さなぎ、みたいに体を丸めて
柔らかい布団にもぐりこんで
夜が明けていくのを待ったの
窓に当たる雨音も
カーテンに映 ....
としゃっ、としゃっ。
雨ではないものが降っている中閉じこもる膝
肩にもたれる自分の頭 とか、
不自然なほど換気されていない部屋の中の一部
とりわけ日々の苦痛より前 ぬくもっているそのものが
....
蜘蛛のよに
細い糸
手繰り寄せては絡めとり
形作れば
目の前に
大きな罠が口開く
闇に差し込む月光に
煌めく糸が美しく
今宵は蝶の心地して
地 ....
淡く 弾けた 光に
一瞬 眩んで
世界が 逆回転を始めたんじゃないかと思った
とくとくと刻む 針の音
微かな
微かな音に
揺れる
鼓膜
本当は 全部の ....
その大きな手が
わたしを包んでくれる(まるで鳳の羽のごとく)
その優しい瞳が
わたしを見守ってくれる(まるで凪の樹のごとく)
こんなわたしを
愛してくれる貴方に
精一杯のお返し
「お帰 ....
どんなに疲れてても
君は夜中にメールくれる
それがとても嬉しくて
疲れて
眠いはずなのに
君は
僕のために起きててくれる
だから
メールが途中で切れたって
気にしない
....
僕の声は安心するって君は言う
僕が君を
安心させることができる
それがとても嬉しかった
僕の声が
君を安心させるなら
僕はずっと
君と話していよう
君が寂しくて
落ち ....
君は無邪気に
「子供は二人欲しい」ってはしゃいでる
そんなかわいい君を
僕はほのぼのと見てる
君が奥さんだったら毎日
楽しいだろうなぁ
君が子供を産んで母になったら
とっても ....
穴が空いて足りない
埋めようとして
水を 飲み干した
喉元をすっと通っていく感触に
カラカラ回る扇風機からは感ぜられない
涼しさを 感じた
硝子窓
透き通して
白い光は無遠 ....
耳をかたむけている
語りかける言葉が
やがて胸に落ちて
花を開く瞬間がある
少し軽くなった足は
人ごみの雑踏に消える
そこには音がある
生きている ....
なるべくしてなる
なすがままに狂い
ありのままに叫ぶ
すべては自然の旋律
調べにのった言葉は
うたかたの日々を
歌い狂い
踊り狂う
風はその姿をゆらす ....
一台のジープがやってくると
子供たちがいっせいに周りを取り囲んで
口々に チョコレートをと せがむ。
碧眼の兵士が大きな手で
上空に放った 菓子の大雨
戦後日本のひもじさを
兵士の ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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