ゆるやかな
「おやすみ」をもたらす為
優しさと弱さとが
乳がゆの双樹のあいだを
ずっと行ったり来たりしていた
蜃気楼のような風は
まだ
滞留していた
鋏を入れられた手紙は
彼岸は
 ....
生身の人間は気持ちが悪い

高校のときの
国語教師は定年間近の
婆さんだったのだが
いつも両手一杯に荷物を抱え
学校の行き帰りをフラフラしながら
歩いていた
その婆さんは俺の担任なので ....
そうこうしている間にも
中国では動物園に展示されてそうな
キュートな野生動物を
紅白二種類のスープかなんかで鍋にして
丸テーブルを囲んでみんなで
食っているので
新しい動物由来のウイルスに ....
令和三年・一月三日 
三が日の間に息子孝行しようと思い 
{ルビ周=しゅう}の小さな手を引いて
川沿いの道をずんずん、歩く

野球場の芝生を
解放していたので
そのまま手を引いて
ずん ....
仄かに明るいこの冬日
雪は遠くで降っていて
陶然と一陽に木霊する

数千数億の銀河の渦が
降ってくるよなこの今に

艶めく若芽の燃え出づる、
感覚知覚を越えてゆく
未知なる時を紡ぎ出 ....
普段は気にも留めないのだけど
ふと気づくと
時があっという間に過ぎている
それにはしっぽも前髪もないので
つかまえることができない

天気予報では雪だったのに
外れてただ寒いだけの日にな ....
私は誰も幸せには出来ないと知った
空は暗くて私はひもじい

昼間は薬を飲まなくなった
薬に慰められるのが嫌になったから

今私は万年筆でかさかさ書いていて
万年筆の先だけが私の友達だ
 ....
「アフリカ大陸は残してもらう」

金に困って
地球は質にいれた
おやじにどうしてもと頼み
アフリカ大陸だけは
手元に残してもらった

帰ってすぐ
如雨露で水をやる
サバンナに
雨 ....
着信

始め
友達


本人

三度目
警察


合掌
元々めちゃくちゃな僕らだったから
めちゃくちゃなまま行こう
めちゃくちゃな中にも道があり
こう、天衣無縫な感じでどうですか

ダメです
死ぬる

アナタが言ったんですよ、めちゃくちゃに ....
老婆のすすり泣きのような木枯らしが
倒し窓からひゆうひゆう吹き込んで
締まりのわるい股がまたガタつく

待機室の乾燥しきったトイレが
嬢にはいつだって天国だった

サンダルに押し込めた素 ....
政府は明日から
関東1都3県に対して
緊急事態宣言を発令致します
極めて緊急を要する事態ですので
対象地域の方には
極めて緊急性の高い事態であることを
強く認識頂いて
この緊急事態宣言に ....
あらゆる人がスマホを手にすることで
監視者になる
どいつがどんなことをしているか
いつでも何処でも見張っていて
すぐさま記録しSNSで世間に晒す
晒される世間は単一の価値観
健康、健全、善 ....
注がれる
新しい時も
自然は無口
鏡の前にたった
自分のよう
あかぎれで痛む指
指板は
切れ切れ
この薄い感覚を泳いでいくのには
もう飽きた。
条件反射的に僕を、
ありきたりな人間にあてはめていく虚しさ。
未来が見えちゃうって悲しい。
劇的な変化なんて計算に入れずに
ずっともやもやして ....
眠る歪み眞珠たちの睦言譫言のように


黑松露の{ルビ内部=奧}


光と闇のキメラ


時閒は蜜蠟の滴


往け


デンドライトの風景を驅け拔け


黑いモスク ....
 黄色い昏冥の家路

 その途上 突如

 視界に広がる路地裏は


「こんな場所に」


 学習塾兼文房具屋が

 塗装が剥がれた看板のパン屋が

 足踏みオルガンの音
 ....
コロナ感染者が団結して
我々の要求に従わないと
集団で老人施設や病院に
マスクなしに雪崩れ込むぞ
と表明すれば
かん?すが?政権なんか
自由自在に扱えるのではないかと思う
機動隊動員して ....
かんぜんに
腐った土くれから
一本の
新しい草が
天に向かいのびる

天のなにかを
知らず
また
土くれの何かを
知らず

のびること

それを
ただ一つ
羅針盤  ....
ここにひつようなのは
あかるい島
カラコルム山脈という語感
しわくちゃな赤色の千代紙
麒麟の模型
プラスチック造成機
アラビカコーヒー
周期表

水素をかぞえながら
酸素を引い ....
だらだら続くながいくそ
腹痛で2021は始まった
東京では感染爆発で
オリンピックどころじゃない

はずだろうけれども
だらだらニカイやスガは
よだれたらして開催をのぞんでいる
 ....
ひんやりと
聴診器があたる

「生きています。
だいじょうぶ、あなたは生きています」

そう言って
次の患者をまねき入れる

「そうか、生きてるか・・・」

受付で千五百円をはら ....
ツリー
クラッカー
紙鎖
ターキー
ケーキ
ワイン

物悲しさ
別の星には
別の花が咲く
そこには別のじょうろがあって
何色の水をやるか
異なっている
だから
どんなふうに話し
どんなふうに笑い
どんなものを食べ
どんな寝相で寝ているか
知るよ ....
今からコンビニ行くけど何欲しい

アイスそれから

それから何欲しい

気を付けてね

帰ってきてね
梅のお菓子
性急で乱雑な、まるで最期の煌めきのようなビートに群がる羽虫のような俺の心音、歯をカチカチ鳴らして、食らいつく場所を探している、硬すぎるか、速すぎるか、それとも不味すぎるかーおや、顎が疲れてきたみたいだ .... ぼくのおじいさん

座ったままで移動するぼくのおじいさん
落ち葉の中に 腹這って
なかなか伸びないキャベツの長さを
指で計って書き付ける
ぼくのおじいさん
秋の散歩道を彩るぼくのおじいさ ....
コロナについて
一番腹立たしいのは
中途半端なところだ
全盛期のエボラ出血熱ばりの
死亡率100%ぐらいの威力があれば
マスコミの奴らが
今日の感染者数を毎日半笑いで
報道することもない ....
{引用=「はじまりの小詩」

 
洗面所の
鏡の前に立って
歯みがきをしていると
朝の光が
横顔を洗った
ふり向くと
トイレのドアが笑った

このとき
ぼくの何かは
まだ眠っ ....
此処は静かだ
これまでに感じた静けさを
寄せ集めたような静けさだ

此処には
君とだから来られた
そして他には誰も居ない
さえざえと澄みわたる処
静かな処

けれど知っている
こ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
スジャータのいない惑星の悉達多道草次郎021/1/7 23:42
人間は気持ちが悪い花形新次221/1/7 22:44
新型ウイルス021/1/7 20:31
野球場の夢服部 剛421/1/7 20:19
越えてゆくひだかたけし421/1/7 20:12
小箱そらの珊瑚721/1/7 15:16
別離由比良 倖121/1/7 12:01
アフリカ大陸は残してもらう、他[group]道草次郎221/1/7 11:09
ヨロシク121/1/7 8:01
くちゃくちゃりゅうさん421/1/7 4:35
万年ヘルプでごめんなさい自由美学021/1/7 0:39
緊急事態宣言花形新次021/1/6 23:38
監視社会の誕生021/1/6 21:54
黒いギターナンモナイデ...2*21/1/6 21:12
これから由比良 倖221/1/6 21:11
Gemini[group]墨晶021/1/6 20:59
窓がある1*21/1/6 20:09
革命花形新次021/1/6 20:01
道草次郎221/1/6 18:15
ひつようなのは021/1/6 13:44
2021みなさんお元気?ナンモナイデ...2*21/1/6 13:21
診察道草次郎121/1/6 10:20
聖夜ヨロシク121/1/6 7:57
別の星やまうちあつ...221/1/6 7:46
今からコンビニ行くけど青井とり021/1/6 0:29
気まぐれな時計のリズムはメトロノームでとらえられるのか?ホロウ・シカ...2*21/1/5 23:36
おじいさんオイタル221/1/5 23:19
中途半端花形新次021/1/5 17:47
音楽へのオマージュ(補遺)道草次郎2*21/1/5 14:19
静かな処塔野夏子3*21/1/5 11:40

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