ブーーンンンンンン....


薔薇の蜜は動物の汗のように、ねっとりとしている。
と、想いながら、
登る。
三輪山は緑の茨だった。登山道は熱帯雨林にのた打つ大蛇のように白くノーブルに
米 ....
インドの魔術師から花束を貰った夜
僕は何故平安時代の日本にいたのだろう
うら若い細身の美女に囲まれて

宴が始っていたようで
僕はひとりの女を抱き締めている
官能が昂まり思わず腕に力をいれ ....
 おっきい おばあ
 おきなわでもきしゃがはしってたって
 ほんとぅ

 ええ やーぬ わらばーや        ねえ お前の子は
 ぬーんでぃ あびとうが         何と言っているの ....
白いテーブルクロスに
白い皿
ナイフとフォークに
サラダとワイン
ポタージュスープに
若鶏のエヒフ

ここでなければならない理由は
おそらく無いはず
地形は平坦でいて
入り組んでい ....
お久しぶりと
声をかけると
愛人は
この愛人はとてもよくできた愛人なので
泣いたり駄々をこねたりせずに
お久しぶりと
笑ってくれる

「連絡取れなくてごめんね。元気だった? ....
蒼いトゥインゴがエンジンを止めた
雨がしとしとと降っていて
少しだけ埃の匂いがする
人通りはあまりなく
時々カラフルな傘が
フランス生まれのトゥインゴを隠した

 ....
曇り空がまぶしく見える
キラキラ光ってまっすぐ見えない
きみが見えない
そんなのあるわけない

昨日と変わらず同じ道
明日も明後日も同じ道
いつになったら同じ道
辿り着けるの?

 ....
お風呂で髪を洗っていたら
風呂桶の底でぴちゃりと音がして
鯉の白い腹が光った
押入れを開けたら
冬眠し遅れた熊が
せっせと寝床を作っていた
風を入れようと窓を開けたら
二列縦隊のてん ....
この指に「とまれ」と名前をつけたら
隣り合っているほかの指には、やはり
「とまら」「とまり」「とまる」「とまろ」
と、五段活用させて名づけるべきなのか
あるいは
「すすめ」「まがれ」「う ....
ある朝 鏡を見ると
もうひとつ 口ができていた
口の横が 赤く腫れて
みるみる膨れあがり
ぱっくりと割れた
もうひとつの口は
本物の口より大きくなった

もうひとつの口は
思いも ....
それは しずかな午後
それは 名前のないもの
それは 木陰で見つけた小さな頭蓋骨
それは かちかち音のならない時計

それは わたくしのないもの
それは 壊れたもの
それは 懐かしいもの ....
あなたが失くしたもの
わたしが壊したもの
二人が捨てたもの
ひとつひとつ拾い集めていく
たとえ明日の朝になれば壊れるものだとしても
今、この感触を肌に記憶させるために
そしていつかやっと半 ....
忘れたい記憶を 忘れたくて
なのに 忘れられない

忘れたい記憶ほど
忘れられないんだ


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Shortすぎて ゴメンなさい。
会えないほど 遠くても
喋れないほど 遠くても
それでも 好きは大きくなるばかりで

どんなに好きになっても
会えるわけじゃないのに
どんなに好きになっても
喋れるわけじゃないのに

 ....
ロマンチックは
たったひとりの食事のようで
たったひとりのセックスみたいだ
ロマンチックは体では作ることができない
言葉
はロマンチックを形作る
ロマンチックはカタカナなので
哀愁として ....
鹿と衝突すると車が大破するぐらい
私は元気です

だから

貴方が
光への道を迷っているのならば
私が
身を持って進んで伝えに戻ります

宗教のようだと
貴方は
吹き出して ....
白い砂浜に続く足あとが
あなたの逡巡の時間だった
五月
私とあなたが確かめ合った
ただ
それだけ

テトラポットの陰で
立小便をしていた男の子が
唯一の愛の証人であったことなど
知 ....
あらゆる鉱物が沈む未明
冴え切った鹹水に洗われ
海底に横たえられた銀河は
神々の争いの最中に
一つの大きな円環を夢見る
それは女の首を巡る伝承
或いは密かな呪い
やがて海神は天神に屠られ ....
特に何もない。今日あなたに僕が語るべきことは特に何もない。あ
なたに語るべきことが何もなくてとても残念だ。明日また語るべき
ことがあればそれは残念ではなくなるが、あなたがいったいいつど
 ....
憧れは
いつまでも
追い続けていたいから
完全な憧れなど
持たないんだ
金色の雪のように
散ってゆくのは想いの絵葉書
とんでけ
とんでけ
雲の上まで
空の果てまで
あの人のもとへ届くように
長男 22歳 
卒業研究題目「二次元突起列を有する平行平板間の流動性」序論 実験方法 結果 エネルギー 有効利用 機器 小型化高効率 熱交換機 伝熱特性向上 工学上重要 問題 壁面 伝熱促進方 ....
それは風だ、地だ、思うべく手を挙げるその様だ。掴んだ、掴み取ろう、としている、姿が何より美しい。木立のざわめきが語りかける、ざわめきが鼓動と同調する、浄化される、幾千の邪念より深い、刺さって抜けない、 .... 一番支えてほしい人が
勇気づけてほしい人が
悪気もなく「空気でできたとんがり石」を
僕の胸に投げつけた

「グサッ!」と刺さる鈍い音で
傷ついたのに君を妙に気遣って
ひきつった 笑顔の ....
回転寿司屋に入ると
寿司といっしょにジュースの缶が回っていた
しかもプルタブはあいていて
中身が入っていない

すいません、これ何ですか

ええっと、空き缶ですが

何の意味があ ....
銀座は今日も沢山の人で溢れかえっていた
中央通りの歩行者天国を歩いた
人民服を着た小柄な初老の男が弾く胡弓を聴いた
白人の大柄な大道芸人のピカピカと光る赤いつけ鼻を見た

人ごみを歩くのが苦 ....
あなたに会う前に
体中の毛を剃りました
もっと
私をひりひりさせてください
いつものように転がった
雨上がりのさわやかな朝に
日の丸柄のホームレスに
いつものように火をつける

雨は降った瞬間消える
止んだ後も消え続ける
きえるだけ。

太陽はさみしそうにも ....
僕のなかには、爪のはがれた音だけが響く。

愛とか恋とか絶望とか。聞こえない振りを。


爪のはがれた音が聞こえる。悔しくて爪をかんだからだ。
恐くて泣いたからだ。

辛いことも悲しい ....
もう何年もピアノを弾いていない
楽譜を開きながら
革張りの椅子に浅く、座って
ペダルに足の先をかけて
最初の音の位置に
両手を

ずっと忘れていた
音楽の流れない日なんてないのに
蓋 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
『薔薇巡礼』川村 透3*03/11/10 13:04
インドの魔術師狸亭403/11/10 9:07
かでぃなー 嘉手納AB(なかほ...603/11/10 8:55
スキャニングねなぎ203/11/10 3:47
窓の外いとう1103/11/10 1:29
ベゴニアと蒼いトゥインゴセキラボ!5*03/11/10 0:59
境界線櫻田 紫003/11/9 21:10
プリン ア・ラ・モード卯左飛四2*03/11/9 21:07
この指とまれ4*03/11/9 21:05
ヘルペス6*03/11/9 20:45
それは竹節一二三203/11/9 18:51
半分の意味KEIKO003/11/9 18:41
忘れたい記憶唯月003/11/9 17:20
毎日を過ごすから103/11/9 17:10
東京のロマンチックめ!サダアイカ ...1203/11/9 15:16
人の群れ703/11/9 15:15
初恋岡村明子503/11/9 14:14
瑠璃 ---lapis lazuli---大山猫203/11/9 14:11
日常3Monk103/11/9 11:57
憧れ、未完成春日野佐秀203/11/9 11:02
絵葉書303/11/9 10:58
平成元年ヤング事情家庭篇狸亭703/11/9 6:56
不潔黒川排除 (...203/11/9 2:09
とんがり石とクッション服部 剛5*03/11/9 1:47
空き缶たもつ1003/11/9 1:02
銀座303/11/9 0:56
愛している岡村明子403/11/9 0:33
amedendro...103/11/8 23:21
はがれた。千翔103/11/8 16:52
特技林帯刀603/11/8 16:08

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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