プラットホームの屋根の隙間
名も知らない雛鳥が鳴いている
長い道程が必要だったのだ
空に取り囲まれて逃げ出せない自由が
やっと探し当てた引き込み線
ちょうどいい大きさの枕木を並べる
冒険し ....
空がある
雲はない
宇宙飛行士が今日の仕事をしている

  *

独り今日に留まり
呼吸に委ねる
凍りついた世界に
小さな穴をあけ
釣り糸をゆっくり垂らす

  *

僕が ....
プレスで濃いめに淹れると香りが鈍くなり
適量をドリップで淹れると
いい匂いが立ち込めてくる

豆の焦げた匂いに部屋中を支配されたいなら
濃くない方がいいのだ

ただ濃い方がふと思い出した ....
歩き続けた先は
果てしもなく広がっていて
たどり着くことはできないだろう
自分が思い描いていた目的地なんて
夢幻としてしか 存在していないのだろう

でも 歩みを止めるわけにはいかない
 ....
ぼくは華麗な洋服を怠そうに着て
傷口からにじみ出る滲出液の水路を跨いでゆく。
ふたたびすべてが鋳直された火曜日や
二十億年前の晴れた木曜日や
遠い外国の豊かな安息日__などを思い出しながら。
 ....
喉が詰まる月に夢を見る私の中の猫が鳴くまで三秒ほどかかりそのうっとした気持ちが憔悴させた人々の陰を透かしてまた私にのしかかり否定ばかりを繰り返していた人となりを無条件に許されて付き纏い嫌いになられて警 .... 開けた窓から雨の匂いが流れ込み
濡れていく遠い森のざわめき始めて
貴女の声は透明な水底に沈んでいく

ああ、
こんなに澄んで囁き交わす時ばかりなら
詩を書くことすら要らないだろうに
僕は ....
早稲田松竹で「はちどり」を観た
このところ、韓国映画のパワーに打ちのめされていたから、
朝から並んで、案内係のアルバイトの、
女子大生(かな)がとても素敵で
一瞬恋してしまった


映画 ....
胡桃の肉体が仄めかす
暗闇の膨らみの
血の残響に誘われて
月を覆うほどの錯視の群れが
歌う子宮を追い求め
少女の髪に咲くような
まろぶ光におぼれ死ぬ


裂かれた翼の間の道を
神の ....
二〇一五年七月一日 「I made it。」



かるい
ステップで
歩こう


かるい
ステップで
歩くんだ

もう参考書なんか
いらない

問題集も
捨てて ....
挿げ替えた首、花に浴槽。道が無いにしてもそこはかとなく、従順。ぽち袋に追いやった目新しい材木が欺の美貌を問いただし、割れ目の中に奇行を知る。 この傷は一生治らないだろう
傷と共に生き
傷と共に死ぬ
今も胸のあたりが疼くんだ
哀しくても
苦しくても
私は生き続けなければならない
例え銀河が
私の眼に翔びこんで来ようとも
一つの言葉の奥にせきとめられた逡巡の十をこえ
またひとつ雫のような朝の歌、のぽとり。

いちばんよわいものごと抱きとめて、糸の筋肉、糸の腱。それな御蔭で平和の夜の気球に乗ってゆける

(われ ....
空はいちめん真っ青
風は爽やか
良い天気
いい陽気だ

こんな日はせっかくだから
命の洗濯 しようぜ

埃を被った魂
滲みだらけのハート

こんな日はせっかくだから
命の洗濯  ....
大好きなお茶
ゆっくり飲みながら
ホッと出来ることに喜ぶ

お茶の種類は多くどれも好き
その中でも緑茶が一番好き

毎日飲んでいるのに
飽きがこない
その美味しさを楽しむ

日本 ....
俺は生身の人間だから
聖人になんて
なれる訳ない

あの頃は
いつも通り凡人のまま
イヤイヤただの凡人とは言いづらい
すっかりギャンブル依存症にかかったクズ野郎だった

馬 自転車  ....
 居心地のいい場所を探して歩く

 散歩気分で出かけるが

 行き着くところは決まっている

 通りから外れた雑居ビルの2階

 表の看板も控えめに路地を眺めている

 階段を ....
僕は時々 この部屋の外で
父と乗っていた あの船の甲板を
この 都会の窓の内側で
僕は一人で踏みしめているのだ
絆創膏をゆっくり剥がす
傷はもう痛まないでしょう?
すぐ隣にいるのに耳をそばだてる
微かに聞こえる息遣い
熱々のコーヒーカップ
両手でぎゅっと握り締める
どんな仕草も逃さない
減るもんじ ....
あなたはなぜ葉をむらさきに染めてまで

凍てた地面に命をはびこらせてまで

この寒い冬に咲くのだ

痛いだろう

葉も茎も花も


でもあなたが今咲いていることで

私は生き ....
「バイデンくん、同じくらいの年齢の
じいさんがゲートボールやカードゲーム
をやって楽しく過ごしているのに
バイデンくんは大勢の前で口ごもって
痴呆扱いされたり
剥製にロボット組み込んでいるん ....
あしおとのそばでは落ち葉たちが目をまわしていた、ひそひそとぶつかりあうすがたは、わずかな言葉で陰口をたたいているようで、走りだしたあなたはかぜのようにくるっていった、だから、それは、たぶん、そ .... 古傷を隠した真ん中に
君の指先が届いた日
もう崩れても良いと思った
痛々しく泣いて
少しも動けないはずなのに
君の吐く息で
飛んでいける気がした
恋をすると
皮膚は薄くなり
僕たちの ....
光が ふるえている
小さくかすかな光が ふるえている

君の中の
青く昏い場所
小さくかすかな光は
自らの源を知らず
また何を照らすのか知らず
小さくかすかなまま ふるえている

 ....
「花こうてきたわ」
うちの者が、買い物から帰りいう。
カレンダーに目をやって、
月命日の日かどうか確認してみる、
けれどもそうではない…
「非常事態まだでてるやろ」
「しゃあか ....


桜吹雪

桜絨毯

脳みそだって量より質なんだよな
毎日毎日毎日
頭使いまくり
脳みそだって品質落ちるよな

履いてた靴の底がすっかりすり減ってた
その事につい最近気付いたよ
靴裏の滑り止めがなくなって
 ....
ここのウリはこってりカレー

ぽってりしていて具はないの

っていうかみんなとけてる

沸かさないように

焦がさないように

朝からずっと煮て

ほぐして

漉して

 ....
早熟ではなかった

むしろ遅かった

休み時間のサッカーが大好きで

本はジャンプだった

十四の時に初めて詩を書いた

校庭の桜がこわくて仕方なかったから

寝袋は買ったが
 ....
過ぎていく日に
遠くに見えた街を
見ている 僕


そして きっと親も
見ていたであろう夕暮れを
知る 僕は


明日 君はもう いない
悲しく僕は
思っている 一人で
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
フレア妻咲邦香2*21/2/21 0:54
無題空丸621/2/21 0:50
コーヒー黒田康之121/2/21 0:14
旅の途中本谷建治Mk...121/2/20 23:25
ぼくは華麗な洋服を怠そうに着て道草次郎4*21/2/20 23:05
胸痛這 いずる121/2/20 20:59
無垢と復讐ひだかたけし1121/2/20 20:38
1994年のはだいろはだいろ121/2/20 19:45
Xと書かれたジャムの小瓶ただのみきや4*21/2/20 16:43
詩の日めくり 二〇一五年七月一日─三十一日田中宏輔17*21/2/20 14:17
20210220Naúl021/2/20 13:14
渡辺亘121/2/20 12:46
未生道草次郎2*21/2/20 7:50
言葉は声に言葉は文字にこたきひろし121/2/20 6:17
お茶夏川ゆう221/2/20 5:13
ある日俺は聖人にこたきひろし421/2/20 4:50
居心地のいい場所佐白光021/2/20 2:19
甲板の風景番田 121/2/20 0:52
エイプリルフール妻咲邦香021/2/19 22:42
ふゆのはな黒田康之121/2/19 19:38
あしたのジョー・バイデン花形新次021/2/19 19:31
でたらめよんじゅう1*21/2/19 19:20
パイの実の詩ミナト 螢221/2/19 18:24
ふるえる光塔野夏子2*21/2/19 13:46
やさしさナンモナイデ...4*21/2/19 13:38
ヨロシク221/2/19 7:55
良い加減な生き方ってこたきひろし421/2/19 7:17
こってりカレーライス黒田康之321/2/19 2:16
セピア道草次郎3*21/2/19 1:31
いつもの夕暮れ番田 121/2/19 0:52

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