ワイワイ微笑むんじゃないよ
在りし日のレストランで
見せてたような笑顔
全部がそれなりになってゆく
そんな風におもえた頃
今の自分には
両手で受けても
こぼしてしまいそう
あふれす ....
「落雷」
本当はなにもいえない
脳梗塞の後遺症が残った人の
下の世話をしたとき
涙ポロポロ流して
その人俺の事怒ったっけ
俺はあの時立ち竦んで
10秒間
職務放棄した
それが俺だ ....
水色の盥にすっぽり尻を入れた
部屋の真ん中でじっと
踏ん張り
捻り出す
すっぽんぽんのうんち
きみは二十歳を越えた若き主
ぼくはキッチンより
半開きの扉)背中)を見た
汚れ ....
誰も聴かなくてもいい
そんな気分さ
俺の客は上等だから
メッセージソングを歌う
ふりをして
上質なジャイアンリサイタル
ポエトリーそんなもんだ!
客イコール朗読者なんて
まあ
世間的 ....
マフィンが
きょうは
すごくかたい
あした世界がおわるからかな
熱いポット
たべようよ
声がする
わたしは今
靴下の編み目にいる
何一つ思い通りになりません
たすけて下さい
私だってシアワセになりたい
でも変わりに
差し上げられる物は何もありません
そんな都合のいい願い事を
叶えてくれるやさしい神様は
どこ ....
新型感染症が蔓延している
らしい
昨夜遅く
父親と母親が交互にあらわれた
何で一緒じゃないんだと怪訝に思ったが
何も聞かなかった
二人は入れ代わり立ち代わりあらわれたが
言葉は ....
グザヴィエドランの映画みたく
君に贈ったプレゼントと
君からもらったプレゼントが
最後には
ぜんぶ空から降ってくる
ひとりきりの
水曜の
....
鏡は水製がいい
こどものあしおとで
目を覚まし
こまやかにブレては
すっかり世界を
ちがった風にもできるだろう
海はポジティブでいい
波のフーガに
くじらの歌に
鮫の鰭やら珊 ....
漁港にひしめいた
マストが
祝祭のように
日常を震わせる。
青年は老人に
釣った魚は逃がすと言った。
地球の重さを
変えたくないから。
団地に干された
数百のお布団から
立 ....
二〇一五年二月一日 「樵」
30年ほどむかし、毎週土曜の深夜に、京大関係の勉強会かな、京大の寮をカフェにしていて、関西のゲイやレズビアンの文学者や芸術家が集まって、楽しく時間を過ごしていたこと ....
大好きなママがいなくなると
君はかなしくてすごく泣く
ママが来ると君は安心する
角のとれた軟らかい積み木を噛んで
ティガーとプーさんを放り投げる
ママがお呼ばれする
すると君はすこしキョト ....
どんよりとした
鉛の雲の切れ間から
青が光って覗いている
俺はくたびれ脱力して
道端に腰掛けている
わけの分からない宣伝カーが
ゆっくりと通り過ぎて行く
ひんやりと動かない空気
傾きか ....
朕の王國に於いて帽子を數える單位は、諸外國で云えば「仔象の壹萬分の壹頭」と云う意味の「ザノーピス」を用い、愛して止まない我が臣民たちにもそれに從って貰っているわけだが、どう云う譯か帽子を被る者なんぞ朕 ....
水面から飛んでいったよ
白鳥一羽
連れはいなくて
さみしさを推進力に
二度ない羽ばたき
空に刻み
一、ニ、三の
呼びかけもなく
その日になったら
後悔もなく
そんな姿を ....
いったいどこに連れてかれるのか
路地という路地
通り続けて何時間
今までになかったことが
起こっているのは確か
とにかく一人では
起きなかった事件
それでも自分の意思が
なかったら ....
休日は
朝9:00から
月桂冠の糖質0の紙パックを飲んで
グリーンチャンネルの競馬中継を
見ながら
ネットで馬券を購入し
当たっては喜び
外れては怒り
1日が終わる
それ以外に
心 ....
13日の金曜日だって
挨拶代わりの不吉なシングル
Bible is not our Bible
関係ないのよって 顔をして
サイゼリヤで パンとワインを食べる
....
旧暦十月のこんな日は 小春日和
俳句の季語だ
HAIKUの国では インディアン・サマー
インディアン、嘘つかないし、餅つかない
そう言えば 萩原朔太郎
あいつ新 ....
あなたの子供の子供の子供の……
100世代あとの少女が
かつてジャカルタだった森で
光合成をしてる
髪も肌も瞳も緑色で
2本の長いアンテナを傾けて
何か探してる
少女の足 ....
みすぼらしく散漫な蒼紅。その倦怠期の心の柱の傷の舐め合いは何処か儚げな空気人魚、らしかった。芯や白蟻の、翔きの光の速度で、眼帯を黙読して置いて。空気中に浮遊する 薔薇の濡れ衣 白銀の影狼には追いつけな ....
1.荻窪
一方通行にさせる
二等辺三角形の
三叉路にて嘔吐する
よもやまの家
編み目を落とした母が
ぬたうつ廊下が
ワックスで光っている
正しいばかりで
少しも美しくはな ....
日がな一日
謎は謎として取り残され
私は五感の縛りに沈む
思いは鬼火のように揺れ動き
逃れる的を掠めていく
現象する本質を
律動する思考を
掴みかけては取り逃し
夢の底で溺れている
....
{引用=愛憎喜劇}
遮二無二愛そうと
血の一滴まで搾り出し
甲斐もなく 疲れ果て
熱愛と憎悪
振子は大きく揺れ始める
愛も親切も笊で受け
悪びれることのない者
理解できずに困惑する ....
いいですかみなさん
学歴とは人生の下着ですよ
街を歩く人は
どんな下着を着ているか判りません
着けていない人もいます
街を歩くには
どうでもいいものです
ただ下着は
身なりをきちっ ....
溜め息が
花びらを散らす
咲き始めたと思った矢先に
壊れていくから
大事にする時間が足りない
どんな言い訳も
しがみ付いては離れずに
淡いモヤの中で包まれた
あの頃の夢みたいに
....
人が消えて世界が残った
主人が消えてペットが残った
生徒が消えて消しゴムが残った
教師が消えてチョークが残った
バイトが消えて履歴書が残った
店長が消えてマニュアルが残っ ....
トランプが払った所得税は2年で約7万9千円
トランプがその髪型にかけているお金は約70万円
ヘアスタイルに年間約70万円 タックスは約7万9千円
ルックスはハゲ回避 セックスはい ....
ふりかけのようにしてフリスクをほっかほかのごはんにかけて
何粒 50粒ぐらい
それぐらいのっけて食べようというのはあまりにも危険だ
フリスクとごはん 禁断の組み合わせ
一言 ....
デートの時に
よく行く喫茶店がある
両親も若い頃来ていたらしい
コーヒーが一番人気で美味しい
いつもホットコーヒーを頼む
如何にも喫茶店という感じの外観
コーヒーの香りが染みついた ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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