十八歳か六十歳まで四十二年イコール五〇四月
あと十七月
のこり3パーセント消費税なみの忍耐だ
どうか5パーセントなどになりませんように
デジタル化してゆく世界に
しだいに稀薄になりつつあ ....
?.
逃げる父
母は捨てた
兄は堕ちた
姉は隠した
子どもは愛されている?
?.
高い水草の生える湿地帯で生まれた男や女は
高い水草の生える湿地帯で外を向いて車座になった
....
「抱いて」
そう言うので
危険なほど
抱きしめたら
あばら骨が食 ....
わたし すがた けした わたし すがた けした わたし
そして すがた けした わたし きえた せかい けした
代入因子。(過去の)どうでもいいこと。
素晴らしく単調な日々を送る事に疲れた背 ....
海を埋め尽くす無数の海獣
それらの移動に
海は慄き
激しく毛羽立つ
逆巻く海鳥の交尾
海獣の胴震いに振り落とされもせず
雌鳥は厚い皮膚の皺の狭間に産卵する
そして独身ものは空中を埋め ....
ベランダに産まれた雛を祝福します
遠吠えでもいいでしょうか
忙しさに そぞろにかまけます
できないものはできないので
ベランダで空地の雑草が生い茂ります
今なお 石に躓く幼さですから
....
何故 争い続ける
いずれ終る命を無駄に散らす
死してこそ生は立つ
なのに何故死を知りながら争いて生を断つ
我は{ルビ不死鳥=フェニックス}
永久に死ぬことはなし
我は不死鳥
生を感ず ....
開いた左の瞳から
閉じた右の瞳に応える
言葉だとわからないほど
小さな言葉で
あたたかさと重さの言葉で
話しつづける
常にあたりを流れていて
片目を閉じると現れる
会 ....
いつのまにか冬になったと思っていたけど
あと数ヶ月もたてば
あっというまに春まっさかりだ
ぼくんちの庭には
小さな梅の木と
わりと大きな椿の木があって
そんな花たちが春をおしえてくれる
....
雪のように消えてしまう
この手のひらからほろほろと
温かさも去ってしまう
思い出が膨らんで流れ落ちるしずくが
夢ではないと思わせる
堪えられない
また一人
一人と ....
全ての嘘は
真実に終わる
この口から紡ぎ出された偽りの声
いいえ
真実はいつだって一つなのです
君は言うけど
君は、言うけど。
僕はいつだって
君の嘘が欲しかった
嘘を吐 ....
風邪をひいた
心配してくれる存在がある
看病してくれる存在がある
普段には感じないけど
愛情の再確認
普段文句ばっかりだけれど
こういうときは感謝感激
嫌いな物は譲れないけれどね ....
溜まっていく雑誌に埋もれて死ねたらいいとさえ思う自分が怖いんです。
思考が止まることが怖いです。
皆に「生きて」って言われるのが辛いです。
「頑張れ」って言葉や「応援してる」って励まされるのが痛 ....
あなたと二人で
あなたと二人で
あなたと二人で
また歩きたいこの道を
あなたと二人で
一緒に見た夕日
湖面に映って二つ
照らし出すよこの道を
あの時と違うのは
背の伸びた並木 ....
無数の硬い実だ
日陰の広いテラスの横で
落葉したポプラの木に実るのは
黒く枯れた夢だ
初春の陽射しに映る
しろく輝くビル街は
湖水の向こうの蜃気楼
見たことの無い未来だ
二人で ....
草深い宇宙の
風景の灰色の中で
疼く不満や寂しさは
如何なる文化の残骸だろう
石垣に染み付いた地衣類や
鉱物を喰う黴は
硬い石の上に一時記憶され
やがては落魄する
地球儀と砂時 ....
まんじゅうの中には多分
夜
があるのだろう
だから
こんなにも甘くて
どこかに行きたくなるのだ
札幌では桜で花見と考える人は多分こっち生まれの人で多くの人にとっては満開のライラックが「心の花」でありこっちに来てしまった人はライラックを見つける度にそれを喜んでそれが段々思い入れが増していくとある日 ....
{引用=詩集『カエルトコ』より;6}
●サンクチュアリ
青い鳥を
探してはいけないよ
見つからないから じゃなく
青い鳥は
見つかるから
探してはいけないよ
それはなにひとつ 満 ....
落葉舞い散る 停車場は
哀しいうたの ふきだまり
夢を吐き捨て 打ち果てよ
こんな所へ 何故来たものか
今日も独りで 明日も独りで
端からヒトは 独りだったか
ぐるぐるくるり きり ....
北海道の地方都市では
量販店はひたすら郊外型になってしまって
駐車場は平地で2000台収容
回転式のエントランスに
何カ所にも設置されたエスカレーター
天井は高くて空気もよくて
新宿のビッ ....
叫んでいるよ獣のように
神を呪い、地に唾を吐く女が
両手を広げ、空に向かって悪態をつく
何故、わたくしではないのですか
女の声が空高く僕の元へと届く時には
もう既に人ではない別の ....
やさしい言葉をかけないで
どうぞ
私を抱き寄せないで
だって私は北風だから
あなたの心を凍らせる
梅の花が咲いたわ
春告げ鳥が歌いだした
私は北の国へ帰らなきゃ
その
優 ....
ヘルシー!
と
輝く瞳
食い過ぎれば
とっても
ハーミィ!
せいぜい
バカの一つ覚え繰り返し
流行の映画観に行けば
流行の台詞
超感動!
感想を
考えるにはビッ ....
静かな絶望の風を纏うているか
大地に黒々と歪に伸びた生命線
白々と清清しいベンチでぼくは
茫々洋々停滞するハザマを思念
己より重い荷物を抱えフラフラ
果てなきみちに思いをはせる点
....
風さん 風さん
僕は少し季節を知りたくて
風を呼びました
どろんこさ〜ん
僕は少しぬくもりがほしくて
土の匂いをかぎました
太陽っ
僕は少し情熱を持ちたくて
....
ああああああああ
どうしよう…
そうだ!
転がってみよう!!
ああああああああ
どうしよう…
貧乏ゆすりがとまらない
ああああああああ
どうしよう…
頭の中がスッ ....
すべては往き交う
静かに往き交うひとときにも
ぼくらは美しさを
聴きとることだろう
黒い制服をつけた少女の
青色に平らな瞳の上に
たとえば小さな弓をみつけた
下弦の音色
頬にか ....
暗い夜が怖いよ
そう地球が泣くと
小さな月は優しく照らして言った
そばにいるよ
アルコールランプに火をつける
ビーカーをあぶる
ビーカーの中には何も入いってない
ビーカーがパリンと飛び散るのが見たかった だけど
ビーカーは割れなかった
理科室の寂しい話
試験管を並 ....
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