ライオンのかかとのにおいを嗅いでみたとして
どんなはばかりが河岸段丘に色づくのだろうね
人はみんな違っているから素晴らしいと言うが
僕だけが愛してもらえない夜は素晴らしくない
みんなが ....
おんなのひと の 腋の前のとこが 好き
ぴったり閉じている その時のが いちばん
乳房(ちぶさ)を 予感させる その麓が 良い
夏にちよっと 酸っぱくなりそうな でも いい匂いの
だから 好き ....
僕は
静かな夜の海に来ているよ

こわくないよ

僕の足跡は
波が消してくれる

今までの僕を
消して欲しい

絶え間なく寄せる波

生まれたくて
生まれたんじゃない

 ....
僕は置手紙を残して

出て行くよ

このメールの時代なのにね

せめて

僕の体温を感じるものを残すよ

「さよなら」を書くと

いろんなことを思い出して

涙がこぼれるか ....
夢だった 夢をみた

夢をみた 夢だった
持っていることを自慢する 顔さえも見えない人を追っていた

実家に帰る電車の中

目は姿を探していた

その他は付け合せのマッシュポテトみたいに味気ない

次元の違うホームを見る

誰かを探している

 ....
 白一色の海を眺めて 僕たちの涙は涸れるだろう

 君は歌舞伎町で行き倒れるのだが 二日目の朝に

烏についばまれてようやく死体だと気づかれる

 君はチョモランマで穏やかに死ぬのだが
 ....
試みに彼の鞄を持ってみる。
牛皮製らしいそれは大きさばかり目立つが相変わらず軽い
きっといつものように家族が入っているのだろう
そのことは彼から聞かされている
彼は信用するに値する人物なのだ
 ....
                     こうず まさみ
1 地下
 大都会の地下街を
 ぼくと妻のふたりは歩いている
 その日は旅先からの帰りで
 空腹気味のぼくたちは
 地下二階の京風 ....
押し寄せる声に
紺青の声に
おののく 震える海をおびやかす
流れがある
言うまでもない流れへ
流れてゆく ゆったりとしたパジャマ
の少女
を見送るのは僕だ
僕にはその責任があるから
 ....
翼をもぎ取って
君を閉じ込めてしまおう
手放した
手から
君が飛び去るのをただ見つめている

離さないと願った手も
抱きしめた甘い体も
柔らかな髪も
僕の手には残らない

けして ....
私を独占したいのね
{ルビ現在=いま}も{ルビ過去=むかし}も{ルビ未来=これから}も
そして思い出さえも
そもそも思い出までをも
独占することなど
出会ってわずかなあなたには
不可能
 ....
ほとんど辞めるつもりでいる。
あつい夏がやってきて
はっきりしない出張予定にふりまわされて
一泊二日の大島釣り旅行もキャンセル

年に一度の光晴忌までみおくりである。
浮世の稼業をつづ ....
曇り空から太陽が照らす海
海風に吹かれて静かなさざなみを繰り返す
少しずつ傾いてゆく太陽が
夕暮れが近いことを知らせる

海岸沿いの歩道では
雲の上からなお眩しく
海を照らす夕日に見とれ ....
  

大学時代のテキストの隙間から
色の褪せたチケットが
半券も切られないまま何年もそこに
「ところでそのコンサート」
と相方がつぶやく
そう
このコンサートはとてもよかったらしいね ....
部屋の明かりを消して、カーテンを開ける
窓に映るのは、見慣れた自分の顔だ。
わけもなく昂ぶる日がある。

そんなとき。
本棚の裏、埃を払いのけて古い道具を取り出す。
点々と錆が浮く錠を開け ....
 
  腹減ったから
  なんか 食おうぜ


って
入ったところは
今どき珍しい
換気扇が壁にひとつ付いてるだけの
けむけむの
もくもくで


ねぇ
さんにんで会うときは ....
今、解き放て天空の矢

その双眸に映りしは
単なる便利な通信手段にあらず

スペクトル拡散により
電波を果て無き宇宙に飛ばし
まさに今汝が瞳に映りし映像を
何万何億光年もの先の
全知 ....
それは僕の幼い頃の話
言っておくけど実話だ


とある雪の降りしきる一日
冴えない平屋に住んでいた頃の出来事
こたつにくるまって遊んでいたら
僕は母に叱られた
理由は分からない

 ....
ヒラリヒラリ
ヒラリヒラリ

何処へ逝くのですか
何処へ帰るのですか
君の居る場所は
其処にあるのですか

ヒラリヒラリ
ヒラリヒラリ

僕の処にきませんか
1人では淋しいでし ....
林檎をむいて
皮をむいて
木陰をむいて
こっちをむいて
河をむいて
小波をむいて
さぁ むいて
君は流れてゆくね
むきながら
こぎながら
なきながら
ここで いいのだよ
おもい ....
まぶしい希望は残酷だ
それは絶望のすべてを語っていることだから
と僕の妄想内週刊誌ジョック内連載内の
ある妊婦が
深紅のアスファルトで行われるカーレース観客席で
寒さに肉を冷やしながら言 ....
妹のパンツが盗まれた
ぼくんちの犬は知っている
この足跡
この残り香
子供の頃よく遊びに来ていたお向かいの子だ

塀の落書き
ピンポンダッシュ
むしられた花壇の花
直接投函された手紙 ....
光が絶滅したコンクリートの部屋は臭すぎて
懐中電灯を片手に、もう片方の手でガラス製のコマを回しながら
腹をちぎりたくなる


蝶々の腐った匂いがする?
蝶々の腐った匂いがするの ....
一ヶ月くらい前のはなし
ひどい目に遭って
脳がとろとろ流れだしたので
頭が空っぽになった
空っぽの頭の中に
黒い髪の少女だけが残ってた

少女は狡猾で残忍
僕が惹かれているのを知って
 ....
自分を体よりも小さく感じ
軀を覆う肉が柔らかくなってゆくのを感じ
薄い皮膜が重さを感じさせずに
しかしたしかに外界とを遮断している
ような

唾を飲み込まず海に潜ると ....
午前零時半
歌舞伎町の片隅
長旅で東京に辿り着いた女は
コートに{ルビ包=くる}まりしゃがんで
コンビニで買ったおにぎりを
むしゃむしゃと喰っていた

隣で塀にもたれた僕は
熱い缶コー ....
霧の間に差し入れられる
細く小さな指の雨
霧が一度震えるのを見る



傘ひとつ分だけ熱くなり
灯ひとつ分だけ冷えてゆく
線路から吹く風を歩む夜



あちこ ....
よく泣く友達がいた

映画を観ては泣き、本を読んでは泣き、泣いた話をしては泣いた
夕陽を見ては泣き、空を仰いでは泣き、泣いて泣いてまた泣いた

なぜそんなにも泣くのかと訊いたら、こう答えた
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
うまくいかないクリ3*04/2/27 0:29
閉じる104/2/27 0:11
★35 ヨルノウミ貴水 水海204/2/27 0:10
★34 オキテガミ504/2/27 0:07
004/2/26 23:14
(何を今更)2000円札最大の使い道桜 葉一204/2/26 22:15
暗闇れもん3*04/2/26 21:16
キヲキルクリ1*04/2/26 20:36
音阿弥花三郎104/2/26 16:56
レストラン風景肥前の旅人104/2/26 16:27
季節を流れる音阿弥花三郎2*04/2/26 14:30
愛するが故の孤独を翼に託すりぃ204/2/26 13:38
独占欲KEIKO004/2/26 13:37
あと八カ月狸亭304/2/26 9:46
「 祈り 」椎名104/2/26 6:45
夕焼けのチケットさん[group]AB(なかほ...204/2/26 3:00
儀式004/2/26 2:08
焼肉情事[group]石畑由紀子604/2/26 1:54
無限放送局ポロリ004/2/26 1:12
雪だるま虹波104/2/25 23:53
揚羽蝶204/2/25 23:50
ムキ湾鶴504/2/25 22:59
週刊ジョック瓜田タカヤ304/2/25 22:53
うちの犬はプロファイリング歴三年RT3*04/2/25 19:55
コンクリートパーティ喫煙変拍子104/2/25 17:27
タンゴ麻草郁204/2/25 15:09
ある日のレクイエムポロリ1*04/2/25 13:16
紙っぺらに漱石の顔服部 剛204/2/25 12:55
ノート(霧)[group]木立 悟504/2/25 9:46
ぜつぼう麻草郁304/2/25 4:40

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