紳士:「あなたの詩はいいですね、いつも関心していますよ」
詩人:『あなたの女には叶わない』
紳士:「あなたの詩はいいですね、いつも関心していますよ」
神:『私の ....
細かい雨が明るい空から降っていた
私はそれを両手ですくい取ってみた
今この掌の上の雨粒も
毎日私から湧き出す想いも
どこか遠いところに染み込んで
いつかはまた私の前に辿り着くのだろう ....
ここは檻
張り巡らされた
電線
手を伸ばせば 届きそうなのに
届かなくて
....
ちょうちょをみると
なぜだか
うたいたくなります
障子をやぶった日のことや
恋をしった日のことを
果物がわれるはやさで
チキューがひっくりかえるくらい
うたいたい
そのときは
君に
....
夜空になみなみと星を注ぐ
暗い夜空が明るい形を描くまで
月に近い屋根の上で熱いココアを飲もう
夜空からこぼれる星屑をコップに受け止める
僕の傍で
黒目が星をうつすキャンバスになる ....
せっくすげーむ屋さんが
在り得る場合
グル、瀬戸際、忌まわしき、電光
さん
いらっしゃい
骨ごと
でもね、目覚ましい。
振るなら振るで、、ミトコンドリア+ ....
春の嵐みたいな日
俺は出かける
黒い薄手のセーター
黒いジーンズ
黒い帽子
俺が
どうでもいいような所で
迷っている間に
季節は変ろうとしている
....
俺の
コップみたいな
小さな海に
白い雪が
舞い落ちて
溶ける
狭くて小さいけど
溶けた雪の
悲しみも
しっかり受け止める
溶けなければ
....
知らない番号からの着信履歴
恐る恐る発信する
見えない波に乗って届いたのは
懐かしい声だった
一ヶ月前までは
当たり前に聞いてた声だった
たくさんの結界の間を縫って
きっ ....
ゴドーも去年も君のような女の子をも
待つわけでもなく
次第に感情を失っていくわけでもなく
ただ単に木になってみて
立っていようと思う
フィトンチッド撒き ....
はるかはる
はるかわる
はるかわるいか はるかわいいか
かわいかはるか かわいたはるか かわいたはるが かわいたさるが
さわいださるが かわいてさるが かわきてはるが わかきはてるか ....
なんだよ!
よりによって俺に向かって「頑張れ!」とは、どういう了見なんだ
何様のつもりだ
いいか、俺はだな「頑張れ僕滅サークル」の会長だぞ
まだサークルだけどそのうち法人化するつもりだ、悪いか ....
Most People think they are all real
But They can't be
Reality must be something ideal
You want to ....
生きる為に仕事をして
感性の為に夕月は昇る
三日前の事で酒場へ行き
癒しの為に焼酎を飲む
三年前の事を思い出し
五年前の事でもっと飲み
今の為に歌は流れ
三日 ....
ほころびかけた梅の花びらに
そっと手をかざして春の陽を浴びる
冷たい風にほほがこわばるけれど
なんだかやさしい陽射しに
こころのたががゆるむようだ
あの日きみのくちびるから零れたさよなら ....
何故あの時のことばかり、思い出すのだろうか
いさかいや、揉め事は嫌いだった私が
いつになくいらついていた、あの時
「ごめんね」と素直に言えば、解放されたね
意地を張るのってやっぱ、駄目 ....
「あたしの彼氏,今檻ん中なんだ」
えりかは煙草の煙と一緒に 言葉を吐き出す
「昨日会いに行っちゃってさ
そしたらあいつに
ココ出たら海外旅行行こうって言われてさ」
少し笑ったえりかの ....
ビンの上に孤独と書いて
中味を見つめ気取っている
幸せに酔う人たちの中
しらけた笑顔で無言の否定
子供っぽさにふらふらして
席を立つ背に浴びせられる
「なぜいつもここに来るのだ」という
....
湖面に浮かぶ人影
黒髪を透き通る水に満たし
白い人形か
蝋人形か
感情を消して燃えている
眼球のある場所から蓮の花が咲き
孤独な白い蛙が花に寄り添う
誰も来ない深 ....
もし 今 自殺したら
あなたは 悲しむのか
もし 今 自殺したら
あなたは 苦しむのか
もし 今 自殺したら
あなたは 泣いてくれるのか
もし 今 自殺したら
あなたは 悔し ....
今 旅に出よう
この灰色の街を逃れて
心も涙もなくなってしまえ
何もかも空っぽになってしまえ
そしてただ ただ
あたたかな黄色に
一面の黄色に包まれたい
空ばかり目で追っていて
貴方の気配ばかり追っていて
気づかなかったよ 春の訪れ
足元の 小さな いぬふぐり
僕はなんでもないという顔をしながら
ぼやけた空を見上げていた
そうしたかったわけじゃなく
僕の掌じゃそれしかつかめなかったから
空に強がりをしてみせる
空に強がりをしてみせる
心にも空 ....
辛いこと
何も話してくれないのなら
私は何のためにいるの
言葉を思い返して
繋ぎとめる糸が脆いのが分かる
この糸が遠くまで
本当に繋がっているの
自分の視覚を ....
しとしと しとしと
私の心に降り続ける
神様の涙
いつまでたっても
降りやんではくれない
意地悪な涙
どんどん降り続く涙が
水たまりになって
私の心にいくつも
鏡をつくった
....
不感無覚の大河を 大揺れに揺れ
流れ流れて年を越し あと二カ月と
迫りし時 苦楽隠居の夢破れ
空を見上げて大嘆息の浮かれ人
六道輪廻の迷いの果ての幕切れ
あっさりと これまた成行 ....
蜜柑を入れる
ショルダーバッグに
何もないのに
蜜柑を入れる
蜜柑を入れる
オレンジ色に 染まるわけもなく
肩をこすられ ひったくられて
それでも酸っぱい 香だけ
散ら ....
石鹸のにおい
休み時間の度に手を洗っていた娘がいた
両手で水をすくい
端からこぼれ落ちるところから飲んでいく
こんなふうに
僕の書く文章なんて
いつも隙間だらけの言葉足ら ....
冬の陽は降り
地は紫になり
雪は一言に昇る
翼は一瞬を負い
朝を蹴立てて
音は姿を撒いてゆく
雨のつづき
戻らない色
薄目をあけた午後の
窓に映る抱擁
すべ ....
なんとなくの予感が外れ続けて
はずだったのに
ですぎていくことが多い
僕は全てをそれなりにうまくこなして
相応の評価を浴び続けるはずだったのに
と思いながら過ごすと
現実はぜんぶ見当違 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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