君が見ている
みんなぐるぐるしてるその中で
ひゅーん
ってキリモミしてるのが
僕だよ
僕なんだよ
あれが僕なんだよう
いや
そうじゃなくて
やっぱり僕は
明日もぐる ....
にんげんのやることじゃないです
と にんげんがいう
にんげんのこういにたいして
人間だけが原水爆をつくる
人間だけがアウシュヴィッツをつくる
人間だけがサリンをまく
人間だけが手を汚さ ....
ここから出なくてはならんのである
いつもよりは前向きな気分なのである
なんとかせなならんのはわかっているのである
何をどうしたらいいのかもわかっているのである
こんなことしてる場合でないのも
....
囲まれて殴られる あたしの喧嘩
失神する事できずに壊れた日
涙が流れて アザができて
誰も助けてくれなかったあの日
生理的に涙 乾いた心
廃人の眼に映る狂った人間
どうせなら流血を ....
{引用=右手と左手のための協奏曲 より}
●雨の精
一度書いては捨てられた詩のように
誰にも知られることはないけれど それでも
人の心に光と影を投げる一瞬があります
ちょうど水たま ....
やがてそれは灰に変わる 知っていたからわざと取っておいた
みせびらかすなんてとんでもないことさ
その本も人形も報道向けにわざと配置しておいたんだよ
例えばそれを星に例えてみよう
星 ....
?
一発やり終えて俺の上で抱きついたまま、お前は
ある歌を歌いだしたんだ
俺も知っている歌だったから適当にハモっていると
俺があまりにも音痴だったせいか、急に歌を止めて
....
今私は
おそれているのではなくて
うきうきと心おどっているのだ
おそれとうきうきは
生き別れの双子みたいに
よく似ているから
今私は
おそれているのではなくて
うきうきと心 ....
何もわからなくなってしまった
一緒にならんでいたんだ
同じ方角を見ていたんだ
いつも真直ぐに前を見つめていたんだ
右から左へ太陽や月が移っていくのを眺めながら
冷たい風のやってき ....
ぽっかぽかの
日干しされたふとん
お日様のにおいが
ほんわか
あたたかくて
心が
溶けてゆくみたい
そんなふとんを
頭まで
すっぽりと
かぶったら
その日の
嫌 ....
アンテナに梳かされた 無数の電気信号
構成するのは 立方体とカメレオンの目玉
白、白、白 断続的な曲調 その中で
ふいに現れる黒のシャープが水晶体に傷をつける
僕の双眸は柔らか ....
僕のポッケの
なないろキャンディ
君の手の上でころがって
ほら、ごらん
君色に染まってゆくよ
ねぇ、こんなにも綺麗な光が
君の心に宿ってるんだよ
だか ....
ぽっかりと空いた
ある日起きたらお腹に大きな穴があった
拳が入るくらいの大きさ
いつも行われるちょっとした出来事のせいで
ついにかと溜息を付く程度の何ともあっさりしたものだった
....
いろんな花が咲き乱れている
春なのだ
少し眠いかな
あまりにも花がきれいなので
驚いてみていたら
少女が私をあざ笑うように見ていた
たまらなく悲しくなった
花は枯れていく ....
マジマジと目の無い目を剥いて来る
いくつもの腕の無い腕が迫る
からみつき離れぬ脚の無い脚
ほころびた布切れ身に纏い裸足
クメールの微笑みいっぱい湛え
絵葉書 ショール 竹細工 切り絵 ....
君は春が来るのを
楽しみにしてる
特別
何か変るわけでもないのに
でも
君は自分の春が遠いことをしっている
俺も自分の春が遠いことをしっている
俺が歌ってあげ ....
金髪の中年
若い未亡人
ぎこちない青年
3人はうどんの出る喫茶店で
食事を共にしていた
丸テーブルの真ん中に
輪菓子(ドーナツ)が置かれていた
スポンジの空洞の上で
3人は ....
世界の偉い人達が 島に来た
この国の偉い人達は おおわらわらしい
島の偉い人達は 自慢げで
でも
愛する僕の家族は いつも通りだった
島にとって 大切なものはなんだろう
この ....
冬と春の間で
俺は眠る
早く行かなくてはならないのは
わかっている
ぼぉっとしてたらダメなのも
よくわかっているぜ
今
俺は何度目かの分岐点に
立たされ ....
夜の街を回送電車が走る
まぶしいほどの明かりを点けて
中には誰も乗っていない
中には誰も乗っていない
遮断機の内側を
回送電車が走り抜ける
ごうごうと音をたてて
中には誰も乗っていな ....
檸檬は今にも飛んでいきそうな色と
形をしているけれど
決して空を飛ぶことはない
朝、テーブルの滑走路で
ワンカップを自販機で購入した人間の
いったい何割が自滅しているのだ
タクシーの運ちゃんが
酔っぱらってませんよ、って
さっきから赤ら顔で小物入れからワンカップ
出したり入れたりなで回し
蓋 ....
マウンド上で大きく振りかぶった
金田正一の投げたストレートを
牛若丸といわれた吉田義男が
小気味よく弾き返すと
白球は強いゴロになって
三遊間を抜けようとする
あらかじめ心持ち三塁より ....
ひんやりした おんなのひとの細い指先を噛んで
ゆるくウェーブがかった髪のなかに 僕の手を差し込む
そう こんな 汚いネオン街を見下ろす山道の中で
ぼくは お ....
communication breakdown (7〜9)
好物
デパートで
きみが買い物をしている間
休憩所で待っているうち
地 ....
固い蕾の頃は
意地でも匂わなかったのに
少しほころんだと思ったら
もう漂わせている
誰かの鼻先を誘惑し
唇にも軽く触れ
甘すぎる香りで
胸の奥深くまでかき乱す
通りかか ....
バイトの面接の帰り、吉祥寺で降りて、井の頭公園に寄って
ふと、入院したいと思った。
でも、実際に苦しむのは嫌だから、
病気とかじゃなくて足の怪我とかがいい。
複雑骨折か何か分からないけど、長引 ....
Res:ミキ 題名:南仏にて 投稿日 : 2004年3月7日<日>22時03分
近藤君、
僕は今南仏の田舎町にいる
鉄道も一時間に一本しか通らないくらいの、
ぶどう畑に囲ま ....
体の中で火の龍が暴れまわっていて
やるせない
素面でそういう事を言うようになって切ない
大事にしたい
俺は面と向かって君に
体の中で火の龍が暴れまわっていて、切ない
と言えない。
俺に ....
そのほほを
りょうてで
はさんで
あんいなことばを
のみこむ
おでこから
つたわる
ねつに
すこし
うろたえても
あんいなわたしを
しかって
まだ
あなたのや ....
6062 6063 6064 6065 6066 6067 6068 6069 6070 6071 6072 6073 6074 6075 6076 6077 6078 6079 6080 6081 6082 6083 6084 6085 6086 6087 6088 6089 6090 6091 6092 6093 6094 6095 6096 6097 6098 6099 6100 6101 6102
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
7.82sec.