哀しみよ
宇宙を席巻せよ
ただ胸の滾りを覚えるままに
哀しみよ
宇宙を席巻するのだ
ただ情熱だけが
お前を自由にする
夢を見たての幼子の
玉のようなつぶらな目
欲を掻き立て煽るのは
めしいた悲しみ負うの者か
打ち捨てられた灯火の
雲の果てなる理想郷
おう、口角を上げ
眦を下げ
想いを約束の地で演じ ....
みんな心の中に鬼をかっている。
あの、鬼たちを殺す、朝日が昇る時、
君の人生はクリアになるだろう。
孤独と満たされることのない情欲に錯乱した中年男性が、
ふと心の闇から軽犯罪を ....
一人旅を覚えたあの日
握り締めた切符の温もり
まだ掌に残っている
初めての出会い
在る筈だった身体の一部のように
再会を喜び、同じ血を通わせた
何処へ行くのも一緒だった
何を見ても、 ....
暇を持て余すとすぐに
ポケットに手を突っ込んで
なにか探してるみたいに焦った顔をする
君ってやつは最悪の人種だ
どうしたんだ
ホコリでも集めて昼飯にするつもりか?
二人でいるときに ....
ワルキューレ、ワルキューレ
僕の打撲跡
痺れていく足首の魚の形
水彩のカーテン
ひどく破れたシャツ
首絞めごっこ、爪食べ遊び
太陽の沈む音
苦くて飲み込めなかった水
記憶を横断 ....
歌声
追憶
HAPPY BIRTHDAY
乾杯
幸福を手にいれたい
しあわせばかり欲しがってどうするのさ
まだわからないのかな
しあわせとふしあわせはセットになってるんだぜ
チケット二枚で一組さ
もちろん
その組み合わせは人 ....
木の生えている公園 でも
ベンチも木であり そして
木が生えていないのは
海の見える この 浜辺だ
筒が机にはある そして
僕自身がいたのは窓の外
公園のような木と
僕と そ ....
だしぬけに
一枚羽根が吹き飛び
鳥は少しバランスを崩した
何喰わぬ顔で引き起こしながら
無限には飛べないことに
今更ながら気づいた
強い北風
空は底抜けの好天
その果てに
まだ見 ....
a nuts head plays music and poem
与えられた奇蹟のなかで互いの不出来を突き合う みながみな見えない軛に支えられて生きるのは テレビジョンの磔刑、そしてイン ....
*
焦点を合わそうとすると
それはするりと逃れる
焦点を外すと
それはにゅっと姿を現す
言い知れぬ予感
異様な雰囲気
永遠の兆候は在るだろうか?
永遠の刻印は響くだろ ....
「無限への疾走」
俺は疾る どこまでもゆくつもりで どこへでも出没するつもりで
褶曲する大陸の謎めいたダンス! 沈み込んでは浮き上がる海嶺の飽くなき屈伸 粘菌たちの超越 シ ....
{引用=「プロローグ」
これからここに記すそれぞれに違ったかたち(そして切れ切れの)でのエピソードは、俺が或る月のない晩、夜気に頬を冷まそうと戸外に出た折に、まったく偶発的に何処か ....
議員もマスコミも頭悪いし
不勉強だから
自分でも分かりそうな
話題の方に
引っ張ろう引っ張ろうと
している
でなきゃ、コロナなんて
風邪に毛の生えたようなもんに
こんだけ時間を割くわけ ....
アルゴリズムはフェアに
世界から私だけを排除した
誕生の瞬間に経験した
この世の全てが
ピークアウトしていく
暫定二位以上になりえない
この先の道に
わたしは種を植える
花 ....
蓄積した疲労を
貨幣へ変える
子供騙しの
モンキービジネス
ああ、資本主義!
お金にならないならば
ただ、ただ、笑ってろ
拍手で空腹は満たされない
だけど、 ....
胃の中で
溺れそうな
ブラックコーヒーは
鉄の味がした
ゆっくりと身体を貫く
孤独とはこの位
冷たい雨だから
激しくならないように
静かに
飲み干すんだ
底のない海で
....
その水面長い夜の熱を癒してくれないか
君の面影瞳に揺れて受け止める手をただ教えてほしい
ここまで一人ある生きたんだよ
君もそうだと知っているから僕はここで少し泣くんだな
君が選べた誰かほど優し ....
あなたみたいにゆっくり生きられたなら
そう呟きながら
その細い指先摘まんで額に押し当てる
ひんやりとした感触が
あなたの優しさなんだとわかる
私の指はどうやら幸せを掴むためじゃないみたい ....
私には特別な血は流れていなかった
私は勝負事にはつねに負けた
私はいつも同じ仲間とつるんだりはしなかった
私はなぐったりなぐられたり、殺したり殺されたりはしなかった
私 ....
助けてほしい
誰にも負けない
力があるのに
誰より何も出来ない無力な
力のある無力な僕を
助けてほしい
しゃくりあげる2月
スカートはフレアして
びどうだにせず濡れる校庭
友引のある日
メラニズムを引き起こす電車にのって
わたしたち
ちぎれてしまう
耳たぶだけになったら
ね
という ....
青い青い夕暮れ、イチョウの葉が金の鳥となり羽ばたいてゆき
「おつきさま こんばんは」と絵本の言葉で
三日月指さす この子の目はきらきらしている
月のおそばにいる あかるい星は
燭とり童というん ....
あ〜寒い
温かい何かを食べたい
ねーしばらくぶりになべ食べない?
いや〜いいねえ
どうりで買い込んで来たんだね
よかったよ〜
味噌 それとも水炊き?
そ〜 ....
僕は誰もいない部屋の中にいる
そして上流から流されてきていたいくつもの流木を思い浮かべている
僕は アパートの一室で
昔住んでいた街の風景を見ようとしていた
そして かつて思い描いてい ....
最寄り駅から電車に乗って
その朝妻と二人で東京ヘでかけた
各駅止まりの普通電車さ
いそいでいた訳じゃない
たいした用事でもなかった
遊びがてらに銀座まで宝籤を買いに行ったんだよ
も ....
ビル・エヴァンスの
Waltz for Debbyが流れている
軽やかで美しい
メロディラインなのに
何故か物悲しいのは
僕が
老いてしまったからだろうか?
それとも
スコ ....
さよなら兄弟 俺は生きるぞ
君らの分まで 俺がナンバーワン
子宮のベッドは 空きが一人さ
俺が行くんだ 長いトンネルを抜けて
エンブリヨ・ブラザーナンバーワン
お別れだ みんなによろしく ....
母がデイサービスでお世話になっていた、
ホームの方がテレビニュースに出ていた。
PCR検査の件だったとおもう。
ホームはうちから10分ほどのところにある。
自分もリハビリをやろうとおもって ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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